ある少女の独白。――プロローグを終えて。
「――っと」
視線を感じる。モフモフは寝てたと思いきや、起きていたみたい。寝ていても、実際はすぐに起きられるんだっけ。私が気になったのかな、心配そうに見ていた。
私はモフモフを持ち上げ、抱っこした。この感触がたまらない。モフモフはよじろいでいたかと思うと、落ち着いていた。私にすっぽり収まるよう、体勢を整えていたみたい。
「君はあったかいね」
鼻を撫でると、今度はフガッ、だって。君は温かいな。
「……」
そうだね、怖い。最初の死なんて、まともに覚えてないから。曖昧だからショックは少ない方だけど、感触だけは残っているから。その時の思いもそうだ。
「片桐先生」
私と一緒に絶命した人。周りにはどうみえたのかな。思い出せないなりに、推察してみよう。
生徒の自殺を止めようとして巻き込まれた?邪魔になったので生徒を殺した?それとも、生徒の方が、憎しみのあまり殺したのかな。――心中とも思われているのか。
「……やっぱり、思い出せない」
今の私は、――『皇冬花』ではないけれど。あの鬱屈としていたけど、平和だった日々とはいえないけれど。
私はここで生きていく。
お読みくださいまして、ありがとうございました。
それと、こちらであらかじめ述べさせてください。
モフモフの登場は、多少遅れます。
幼馴染のターンになります。




