表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

100/532

アルトと勉強中。

「――そうそう、それで正解。さすが、シャーロット。さすシャ!」

 自治委員会も終わった。ここは、男子寮のロビー。そこにあるソファの上で、シャーロットはアルトに勉強を教わっていた。

 勉強の遅れはアルトも協力してくれていた。まともに授業に参加していなくても、アルトは成績優秀だった。要領の良い男がここにいた。

「はい、こっちも正解。ああ、なでなでしてぇ……」

「そんな、いいよ。教えてもらってるだけでも有難いのに」

「素で遠慮された! じゃあ、上手に教えた俺がなでなでされたい!」

「えっと、それでいいの? もっと他のこととか」

「……えー、そういうこと言っちゃう? ……なら、ここで言えないようなこととか」

 アルトの目が一瞬、赤くなった気がした。シャーロットは喉が鳴った。今のは気のせいだと思った。

「……いやいや、なでなでで良ければ。『えらいね』だっけ?そうするね?」

「なにそれ! シャーロットの造語!? かわいい!」

 アルトが食いついてきた。目も輝かせている。

「……」

 君の造語だよ、という言葉は飲み込んでおいたようだ。シャーロットは無言でアルトの頭を撫でる。

「あー、義務感みー。それでも今はいっかー。じゃあ、俺が満足するまでお願いっ」

「うん……」

 アルトがいいというまで、頭を撫で続けていた。が、一方に言う気配もなかったので、シャーロットの方で打ち切った。

「……足りねぇ。つか、シャーロット休めてないんじゃない? ずっと、委員会のことばっかじゃん」

「それは平気だよ。うん、平気」

「強がりさんなんだから。……休みだって、お店のことやれてないじゃんか」

「……うん、まあ。休みの日の夜とかに、見に行くくらいはしているけどね」

 自治委員会でくたくたになったあとでも、シャーロットはエーデル村に出向いたりしていた。リッカも散歩だ!とついてきていた。店の掃除を最低限行い、それで帰っていく。

「ごめんね。お花、枯れちゃった。あまり面倒みられなくて」

 アルトがくれた花だ。自分の部屋ならもしかして、と思っていたが。影響を受けることもなく、花は枯れてしまっていた。

「あー……。花さんには悪いけど、しょうがないって。うん、縁起良くなかったっていうか」

「うん……」

 その後もアルトに教わり、女子寮長に怒られない時間に帰寮することなった。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ