猫好きのサラリーマン
「はあぁ〜〜ふわふわ〜〜〜もふもふ幸せえええええ」
時刻は22:30。金曜日。
やっと1週間が終わった。
私は春木優。29歳。しがないサラリーマンだ。
「だああぁぁぁ今日も無茶振りばっかでさあ、自分の仕事が全然進まないよおお〜〜〜(泣)」
「みんな定時って概念知ってる???
知ってんのかな〜〜も〜〜!!やってられないよねえ〜〜モフ助えええ!!!」
モフ助が眠そうな顔でこちらを見上げてくる。
可愛い。
猫は正義だ。
大学を卒業してはや数年。
華金にはビール片手に、お笑い番組を見るのがすっかり日常になっていた。
そして横には黄金色のふわふわ毛玉。
最高。
でも時々思ってしまう。
こんな生活があと35年(下手すりゃそれ以上)、続くのかーって。
仕事にも慣れてきて、
生活がつまらないわけじゃないけど、
これずっと続けるの?とは……正直思う。
「まあ考えても仕方ないし、飲んでもふって寝ちゃおー!」
仏頂面ながらいつも晩酌に付き合ってくれるモフ助。
お前はなんでそんなに可愛いんだ?なぜなんだ??
酔った頭でぼーっとモフ助を眺めつつ、ふと思った。
「あ、来世は猫に生まれたいな。
それで転生したモフ助とおしゃべりしたい!!」
なんだこいつは、って顔で見てる。そんな顔も可愛い。
「ねえモフ助。あなたとおしゃべりできたらもっと楽しいのにね。日向ぼっこしたり、自然の中で遊んだりさ。
あ〜〜昔おばあちゃんち行った時川で泳いで楽しかったなあ……」
モフ助を見ていたらなんだかうとうとしてきた。
今週は久々の土日休みだから……ケーキとモフ助のおやつ買いに行って……
今日もいつものように、机に突っ伏して意識を手放した。
作品をご覧いただきありがとうございます!
元々異世界転生もの、悪役令嬢もの、ほのぼの日常系が好きで
自分でも書いてみようかな?と思い初投稿です。
今後ともよろしくお願いいたします!