エルフだよ 暑中お見舞い申し上げます
久しぶりのエルフくん。今日は何してるのかな？エルフくん。なーにしてるの〜？
こんにちはエルフくんだよ。最近めっちゃ暑いけどみんな大丈夫？ぼくはね。えへへ。お休みしてるんだ。
毎年、車検があるんだ。その間はお休みになるんだよ。りょーくんは、別の子に乗ってるってさ。仕事終わりに見に来てくれるんだ。優しいな。
車検ではね。隅々まで調べてくれるからちょっとだけこそばゆくって。我慢してるけど、笑っちゃう時があるんだ。ぷっぷー。
りょーくんは暑くて大変だから精のつく物を食べるんだ！って話してたけど、何食べるんだろ？お肉かな？お刺身かな？
ぼくは、綺麗な血液にしてもらったんだ。すっごく爽やかでね、涼しくて車体が軽く感じるんだ。３ヶ月毎に血液を交換してくれるんだけど、車検の時は念入りだから暑さなんてヘッチャラさ！
一緒に車検受けてる車両がいるから話しかけてみるね。
エルフ「ねーねー、きみはどこから来たの？」
？？「ぼくはねちょっと遠いんだけど、成田の隣の芝山から来たんだよ。名前はね、セレガって言うの」
エルフ「セレガくんなんだ。ぼくエルフくんよろしくね」
セレガ「皆んなからはジェイバスって呼ばれてるんだ。ほら、横から見たらローマ字のＪに見えるでしょ？」
エルフ「ホントだ！横なんてカッコいいね！さすがバスなだけあるね」
セレガ「ふふふん。もっと褒めてもいいんだよ」
エルフ「観光バスだと制服が鮮やかでぼくもりょーくんも好きなんだ」
セレガ「中も外もキラキラさせることが出来るからね。ぼくはどうだ！カッコいいだろ！なんて思うけど、中も外も掃除するのが大変なんだって」
エルフ「掃除気持ち良いよね。うちのりょーくんもお休みの日でもぼくに会いに来てくれるよ。綺麗にしてくれるし。楽しそうだからぼくも楽しくなっちゃうんだ」
セレガ「ぼくのとこは、アケミっていう女の子なんだけど、その前は煙吸う変なおじちゃんだったんだ。アケミになってからはキレイにしてくれるから今が一番幸せなんだ」
エルフ「ぼくもしあわせ。ふふふ」
セレガ「ホラ見て、革靴がピカピカでしょ？アケミはいつでも磨いてくれるんだ。前のおじさんはたまに気が向いたらだったんだけどね」
エルフ「ぼ、ぼくだって鼻見てよ！毛穴ひとつひとつ磨いてくれるんだぞ！」
セレガ「へー、ぼくなんて座席の窓ピッカピカだもんね」
エルフ「ぼ、ぼ、ぼくだって〜」
りょーくん「（車検）どうです？どこか悪いとこありました？」
整備士「今年も特に問題ないですね。大事に乗ってるようでなによりです」
アケミ「コッチはどう？」
整備士「だいぶ使い込んでますね。サスペンションはどうしてもヘタリやすいですからね。交換しますか？」
アケミ「そうだね。会社もそれでいいって。今年は忙しいからね。これまでの分取り戻さないと。先行投資って感じかな」
整備士「観光バスは大変でしたからね。あとは、冬になったら念の為エアも確認したいので秋の終わり頃にでも見せてもらえます？」
アケミ「そうだな。今年は秋あんのかな？」
りょーくん「最近秋らしい秋無いですよね」
アケミ「紅葉なんてほんの一瞬だもん」
りょーくん「暑いなと思ってたら急に寒くなるんですよ。タイヤ交換のタイミング逃しそうになりますよ」
アケミ「わかる（笑）」
エルフ「セレガくん。２人とも楽しそうだね」
セレガ「そうだね。またどこかで会えたらいいな」
エルフ「会えるよ！ぼくたち友達だもん」
セレガ「友達か。うん！また会おうな！」
エルフ「まだ車検中だけどね。明日ぼく帰るんだって。それまでお話ししてよ」
バスも書きたかった。以前バス運転してたので、いつかはバスをと思っていました。観光バスより高速路線バスで活躍しがちのセレガくん。初心者にも乗りやすくハンドリングが良いのが好きですね。比較的小回りがきくので。観光バスで人気のふそうのエアロシリーズはベテランドライバーさんに大人気。足回りが強くて横風やカーブに強い。セレガくんたちは、サスペンションの調整をしないといけないので、ずーっとハードモードで走ると乗り心地が悪くなります。あまり観光バス向きじゃないんですよね。
でも、わたしはセレガが好き。少し細身で。
またいつかエルフくんを書きます。
今晩は、うなぎだ！
