自殺報道について
自殺報道がなされる度に思うことがある。
それって自殺しましたって報道しなきゃいけないの?
「事件性はありません。病死です。」ではダメなのでしょうか?
ある正常な人間が自分の意志で自殺を試みた。
その結果、自殺したという論理かつ、警察による現場検証から、
「自殺しました」との報道がなされると思われるわけだが、「自殺しました」と報道するのが本当に必要なのか?
ここで立場の確認。
自殺を【正常な個人の権利】とするのか。
それとも【異常状態】とするのか。
私は【異常状態】であるという立場をとります。
自殺も権利であるという考え方も全否定はしないのですが、あまり好ましいことではないからです。
かつ、正常な精神状態であれば、自殺を試みるということはそうそうないはずです。
すなわち自殺を試みるための何らかの疾患(心療内科系、精神科系、突発的なものもあるでしょう。疾患まではいかずとも認知の歪み等があるかもしれません)にかかっており、そのまま自殺を試みて、結果的に自殺したと。
だから、私的には
「事件性はありません。病死です。」と報道してくれた方が納得できるんですよね。
そうじゃないといつまで経っても、「なぜ自殺したんだ。」「自殺することはないだろうに、残念だ。」などのコメントで、病気ではなくて個人の問題として片付けられてしまう気がします。
また、著名人の自殺という報道が伝わると、あまり良い影響を及ぼさない。
「本人が自殺するような人だった」「もう昔の映像を見ても笑えないよ」
という故人の評価が下がる問題(ま、故人としてみればそれはもう知った事ではないでしょうが)
「相談してくれれば良かったのに」「なんで自殺したんだ」
という周りの人へのメンタルのマイナス影響。
「あんな、凄い人が自殺するなら俺も、そろそろいいかな。」
などという更なる自殺を連鎖させてしまう危険性。
だから自殺という報道は、やめませんか?
状況的に自殺と思われるだけで、ちょっとふざけていろいろやっていたら、偶然首を吊ってしまった事故死とかも、今回に限らずですが可能性としてはありえますし。
それこそ本当に自殺する意志があったのか、しかもそれは正常な病的でない精神状態で自殺を試みているのか?
となると、ほぼ大部分がそうではない気がするのですよね。
中には【神のお告げ】パターンとか、【悟りを開いていた】という人も極少数でいるかとは思いますが、
本当に正常な考え方で冷静に検討した結果、自殺を試みたというケースは限りなく少ないでしょう。
だから、
「〇〇さんが亡くなっていました。病死と思われます。」
そういう報道、そういう受け止め方で良いのではないでしょうか?
ま、報道機関はそうそう変わらないので、まずは私達の受け止め方として。