01.2度目の異世界転移
この作品は異世界に転移して神になるとか言っていたけれど、実は人類最弱だった件の続編です。
俺の名前は 赤羽 朱雀。旧名 青銅 ゆづる。14歳。家族構成は、母、父、姉、妹だ。しかも、姉と妹は義理なんだ。嬉しすぎる。家族全員、容姿端麗だ。もちろん俺も含めてな。しかし、俺はやはり二つの病を持っていた。そう、中二病とコミュ症だ。だが、今回の俺は転生前の俺と違って、友達もおり、家族との関係も良好。だが、こんな楽しい日常は長くは続かなかった。
俺はまた、同じ異世界に転移していたのだ。
まさか、こんなことになるなんて俺は思ってもいなかったんだ。
俺は昔異世界にいたのだが、魔王や俺以外の転移者や神や天使たちに利用され、そして裏切られ殺されたのだ。
そうして、俺の人生を終わりを迎えたはずだった。
だが、俺は日本に戻っていた。いや、違う。戻ったのではない、転生し生まれ変わっていたのだ。
俺は、昔の事は忘れて新しい人生を歩もうと思っていたが、一つのことだけどうしても忘れられない。ティアの存在だ。ティアには笑顔でいてほしい。このことばかり考えてしまう。
俺は縋るように神に祈った。次異世界に転移した人がいるのなら、ティアを守って。と
そのことを祈っていると、声が聞こえたのだ。聞き覚えのない声が。
「そんなに、彼女が心配ならもう一度、異世界転移すればいいじゃん。」と、行けるなら行きたいけど、異世界に転移する手段がない。
そんな事を思っていたら、目の前が真っ白になった。
「まさか、このパターンは!」俺は嬉しさと、悲しさがあった。また、異世界に行ってティアに会えるのはとても嬉しいが、今の家族や友達との日常がとても楽しいから、この日常が終わるのはとても悲しい事だった。それで俺は目を開けた。その先には、懐かしの異世界があった。