Papet Ⅰ
高校3年の夏
私、は自分が無くなった。
今までの私を少しばかり自己紹介すると
17歳、公立高校3年生、153cm、B型
勉強、性格、容姿、全てがそれなり。
父は会社員、母はコンビニのパート
普通の家庭の1人っ子だ。
友達にも困らず、辛いこともそれほど無く
それなりに普通の生き方をしてきた。
過去を語るとしても普通にあの日まで生きてきたとしか言いようがない。
こんな私が自分が操り人形になったお話。
何かが大きく変わる。
それは「変わらない毎日」に「出会い」という要素が含まれて変化することが多いと思う。
少なからず私らそうだった。
その日もいつも通り学校へ。
梅雨が明け、蝉が泣き始めてたこの日。
気温も30℃を超える猛暑で私は登校途中、家を出て数百メートルの地点で倒れてしまった。
どうにかして起き上がろうにも身体が重く、頭もガンガン痛む。少し少し意識が遠のいていく。
あぁ、まただ。
私は昔から虚弱体質で雨に当たれば必ず風邪を引き、暑い日に外に出れば熱中症で倒れてしまうことが多々ある。
目覚めたのは救急車の中。
乗っている人に私服の男の人がいる。
すぐに私は状況を理解する。
この人が助けてくれたんだ。
「よかった、目が冷めて。大丈夫?」
私に声を出す元気はまだ無く小さく頷いた。
少しして病院に着き、診察、点滴が終ったころ
まずお礼をと思ったのですがあの男性は私をよろしくといい帰ったそうだ。
次会うがあったら必ずちゃんとお礼を言おう、そう思った。
数日して体調も戻り
私は普段の生活に戻り学校へ行くと
友達がが駆け寄って来た。
「瑠璃ちゃん倒れたのー?」
私はすぐに
「大丈夫、いつものことだから」
と返答をする。
彼女は小学校に入学する以前から友達の唯依だ。常に笑っていて誰にでも気を配れるいい子、それで容姿が整っていて頭がいい。私はここまで女の子らしく完璧な人間に出会ったことが無い。故に彼女が嫌いという訳ではないが苦手だ。
「瑠璃ちゃん大丈夫?前に約束してた友達のライブ無理だったら言ってね」
そうだ。そんな約束をしていた。
そこまで興味もなく日にちまでは覚えていなかったが行けると答えたと同時に授業の予鈴が鳴り唯依は自分の席へ戻った。
ライブいつ行くんだっけ?
スケジュール帳を確認すると明日だ。めんどくさい。
けれど約束してしまったし、唯依も楽しみにしてるから仕方ない。