第二章 第六話 なんでも部の宴会3
曽野崎 美佐
修也の姉でやはり修也の姉だけあり美人
実は修也よりも完璧な人間で学校でもアイドル的な立ち位置に居る
「桜くーん」
「なんなんだ?コレ…?」
「弟本人に向かって人の姉をコレ扱いとはさすがだな」
「ああ悪いな、だがなこの状況ならばしかたないとは言えないのか?」
「お前の事を気に入ったとでも思ってくれ、ククク……」
笑ってんなよ…
前の会話だけ聞いても理解できないだろうから今の状態を軽く説明したいと思う。
俺の姉とバカと委員長はダウン、単にバカと姉は飲みすぎだもともとテンションが高かったしな、倒れるのも時間の問題だったろう
委員長は酒が弱かったらしい、無理は禁物だ
対して、俺はたいした飲まなかったしな
そもそもあまり強くないから気をつけてるんだ
修也は強いらしくガバガバ飲んでいるがまったく酔っていない、いい体質だと思う。
ここからが問題の彼女だ
勿論修也の姉
なぜ問題か?
あの清楚、可憐というような言葉が付いてもいいような彼女が
だから俺は彼女の事をある意味俺は甘く見ていたのかもしれない
甘く見ていたというよりは油断?なのか?
もったいぶらずに話そうと思う。
密着しているんだ物理的に…
分かりやすく言うと抱きつかれてるんだ、しかも頭を撫でられつつ…
しかも俺の呼び方が『桜さん』から『桜くん』に変わっている
そこら辺は良く分からない
そんなに飲んだのか?いや飲んでない
というかそもそもこんなに酒が弱いなんて思わなかった
いや修也に聞けば…いや修也が言えば良かったんじゃないだろうか?
俺は間違えてないだろう?
「修也、なんで何も言わなかった?」
「俺も美佐がこうなるとは…多分お前の事を気にいったんじゃないか?」
「はぁ!?何でそうなる?」
確かに楽しく話してはいたが好きになるって感じじゃ無かったと、俺の見解だ
「お前は鈍感キングだからな、いやもしや興味が無いのか?今流行のBLか?だとしたら付き合い方を少し考えさせてもらうが」
「違うっ!!!!」
「冗談だ…ククク…」
なんでお前にからかわれねばならん
ちなみに、美佐さんは剥がすことはできなかったと言っておこう
剥がせてたらもうとっくのとうに剥がしてる
普通に恥ずかしい、まぁ百パーセント嬉しくないのか?と聞かれると「違う」と言う
「恋人にする気は無いか?」
「ハッ!?誰を?」
「美佐に決まってる」
「お前にそんな権限無いだろ」
「もしも付き合ってくれと美佐に言われたら?」
「そんなことは無い!!もしも億に一つあったとしてもこんなパッとしない奴よりいい人が寄って来るだろ」
「男の俺から見てもお前よりいい奴はあまりいないぞ」
「お前は俺の事を超過大評価してるからな」
「お前が過小評価してんだろ…」
呟きは聞こえなかった、聞く気も無いので結構だ
「まあいいけどな、それがお前のいい所かもしれん」
「バカにしてんのか?」
「そんなんじゃないがな…この事、考えといてくれよ」
あの事とは付き合うとかの話だろうが、そんな心配皆無だな
美佐さんの事を考えてない
「桜くーん、無視しないでよ」
「はいはい…何ですか?美佐さん?」
さっきから実はうるさかった美佐さんに言われました
「呼んだだけー」
なら無視するなとか言う必要性が無いな
「何とかしてくれよ、修也…」
もう俺にはどうする事もできない
あいつに何か頼むとリスクがとても大きいから嫌だが、しょうがない
「嫌だ」
予想外の返答だった
これを理由に色々とパシらされるかと思った
「正確には無理だ、美佐は意外と力が強くてな、俺なんかの力じゃ外れん」
「マジかよ……」
どうやら俺は美佐さんが正気を取り戻すまで、抱きつかれ、撫でられの羞恥プレイを続けなければいけないらしい
「えへへ〜」
変だ、美佐さんが
「んっん〜、あれ…?」
「起きた?委員長?」
「はい、少し頭痛いですけど…」
「少ししたら帰った方がいいよ、俺送るから」
「はい!!」
いい返事だ
「あの、美佐さんは…?」
何でくっついてんのかって話?
「もう気にしないでくれ」
「ククク……」
修也お前黙れ
「はい…」
「委員長調子悪いの?」
「鈍感キング」
横から出てくんな、しかもどうゆう意味だ
「もう送って貰ってもいいですか?」
「いいよ、行こうか」
「私も行きたい〜」
ていうかアンタイメージガタ落ちだからその話し方やめろ
くっついて離れないので美佐さんも連れて行くことに
「とりあえず委員長も送るけど戻ってくるから」
「了解した、気をつけて行って来い」
「恥ずかしい……」
離れてない、相変わらず
「い、委員長!?」
「私も少し酔いが残ってて…すいません」
委員長も何故か顔を真っ赤にしながら、俺の腕を抱くように掴む
まさに今、両手に花状態
「えーっと酔いが残ってるんなら仕方ないから、もしも醒めたら離れて」
「はい…!」
委員長の家に着いた
「ところで委員長の家こんなに遅くて平気なの?」
もう時間帯的には明日が今日になる時間を周っている、委員長の家はそうゆうのに厳しそうだ
「大丈夫です、結構放任主義なんで!」
「そっか、なら安心」
「今日は楽しかったです。また誘ってください」
「こんなのでよければ」
「お願いします、さようなら」
「じゃあ、また」
「さようなら、遥さん」
委員長が家に入っていった
「もう酔い醒めたなら、離れてくださいよ」
「まだなので少しお願いします」
「はぁ…分かりました。」
また注目を浴びて帰るのか
宴会も次でラスト本当はこんなに続くはずじゃな買ったんですが色々詰め込むとこんな形に
あと応援ありがとうございます
がんばっちゃいました
それではまた、城崎海でした。