第二章 第二話 部長の余裕
桐原 遥
皆に頼られる存在でいて委員長
学級でかわいいと評判、中学では50人切りしたとかしないとか
それと頭がいい
順番でいうと、修也、桜、遥ほど
「それは、お引き受けかねます。」
まぁ、そりゃそうでしょうね…
俺の目の前にいる女の子は、今年入った一年生で御堂 凛さん
さらに部活動ではパソコン部に所属している。なんでもコンピューターに関してはかなり
まぁ、災難な事に見事
問題児、曽野崎 修也に見出されてしまったわけだ
御堂さんには本当に申し訳ないと思っている、俺なわけだが…
でも修也はなぜだろう?ここまでハッキリと断られて起きながら、今だに笑っている
コイツがしっかりと笑ったり感情を表に出す事はあまり無いので、俺以外の人がみたら冷笑に見えるだろう
御堂さんも若干怖がっているように見える
まぁ、ここも俺の主観が入ってるわけだが…
しかも部員の皆さんもなんか驚いているような、困惑してるような
でも冷静になってみると俺らナンパしてるみたいだな…
そんな現状報告をしたところで何も変わらないし、会話に参加するか…
「修也、いきなりそれは無理だって。」
多分いきなりじゃなくても無理だと思うけど。
「なんかすいません、御堂さん」
「いや、いいです。」
御堂さんはいい人だなっと思った
どっかの誰かさんにも見習わせたい…
くどいようだが、天地がひっくり返っても絶対にありえないけどな
「じゃあ、対決なんてどうですか?」
「対決!?」
「???」
順に修也、俺、御堂さんだ
絶句!なんていうか、いやもう何も言えない…
何の対決?誰がすんの?っていうか何でそこに辿りついたの?
いつもの俺なら、そこまで思いつくだろうが・・・頭真っ白
修也はしてやったり、って顔だし
一つ言っておくとすれば、意味わかんない
しばらく静寂が包んだ、と言っても1分も無かったが
「対決という、意味が良くわからないですが…」
御堂さんも苦笑いだよね、そりゃそうだぶっ飛びすぎてる・・・
あえて言うなら、講習とか抜かして車のテストを受けるようなものだ。
でも恐いのは、なんとなくコイツなら受かってしまいそうな所だ
「おーい、凛!お弁当忘れていったょ・・・ってこの人たちは?」
「あっ!お姉ちゃん!!っとこの人たちは・・・」
「俺たちはなんでも部という部活の部員です。俺は曽野崎修也です。」
「ぅええーっと、俺は深山桜です、どうも…」
手を差し出す。
「私は其処の凛の姉で、御堂 涼です。よろしく」
御堂さん・・・ややこしいな、凛さんと涼先輩は姉妹だったのか!
この人も結構な有名人だ
名前はいいな、高校三年生でこの剣道部部長だ!
この人はなぜ有名なのかと言うと
剣道部始まって初めての女性部長という事と、やっぱり容姿だろう
和服を着たらかなり似合うと思われるような和風美人だから、まぁいやでも注目を集めてしまう。
「今、俺らなんでも部が凛さんを勧誘してるんです。」
修也なんかは絶対説明しそうに無いので俺が説明しておく
でも凛さんは「えっ、凛!!」などと小声で言ってる
・・・嫌でしたか、名前で呼ばれるの…
「そこで断られてしまったんです。」
俺はここまでしか話せないので、目で修也に「話せ」と合図
さっきから御堂さん(姉)は黙って聞いてる、質問とか無いんですか?
「そこで勝負しませんか?って言ったんです。」
伝わったな、良かった
「勝負って何なんですか?」
そこですっ!!そこなんですよ!!!思いっきり賛成票を投じたい
関係ないけど、敬語をやらなくていいと言っておいた。
「あなたは剣道部部長ですよね、だから剣道で対決しませんかと?」
その言葉は御堂さん(姉)に向けて…ってそっちの御堂さんは今回の件に関係ないぞ
「面白いね、やるよ!」
なぜ!?しかも即答!!
断ってください、策略です。
「お願いします…行くぞ!!!・・・あっ、ちなみにコイツが戦います。」
俺がやるの?はぁ、意味わかんねー
と言いたい所だったが、言うまもなく連れて行かれる、首根っこ掴まれてな
そして俺たちはパソコン部を後にする。
凛視点
「お姉ちゃん、なんでそんな簡単に引き受けるの!?」
「大丈夫負けるわけないし、そんだけ言うんだったら結構な実力者なんでしょ?なら戦いたいじゃない」
負けるとは、思ってないけど…
「せめて私に相談してよ…」
「まぁ、いいじゃない」
う〜ん、まっいっか
でもあの余裕が引っかかるんだよね・・・
クリスマスが近づいて来ましたね。
クリスマスネタ書くのもいいかな?
書く事は無いと思いますけど…
えぇーっと、関係無いですが皆さんクリスマス楽しんで下さい(何様?)
僕は楽しみます、絶対に!
では、また会える日を