第一章 第一話 副部長
「オイッ!!どういうことだ!!!」
なんでそんな事になったんだよ
「大丈夫だ、俺も行く」
それをどういう風に受け止め、安心すればいいんだ
俺的には不安材料にしか思えないんだが
しかも質問にたいする答えが出ていない
「俺は、なぜその人に俺が会う必要があるのか教えて欲しい」
「フッ、愚問だな…桜が副部長だからに決まっているだろう」
ここで衝撃の事実が判明
「はぁ、なんなんだそれ!?」
俺はそんな事初耳なんだが
「ああ、言ってないからな」
オイ、なにをさらっと…
「なんで言わない?」
「お前は言ったところで承諾しないだろう?」
「あたりまえだ、そんなのはバカにやらせときゃいいいだろ」
はっきり言って、そんなことを引き受けるのは本当に勘弁して欲しい。
只でさえコイツの気紛れに被害を受けるのは俺なんだ!
これは未来を予言できるわけでもない一般男性の俺でさえ予測可能な不動の事実である事は間違いないと断言できる。
それを、さらに副部長などというものになれば俺と奴の間に入った依頼人なるひとが困惑してしまうであろう
そこで何も気にしない奴が勝手に話を進め、その中間に入って説明してる俺が容易に頭の中で想像できてしまう。それに・・・
「それは無理だ」
俺の永遠とも呼べる考えをシャットダウンさせる奴の発言
「バカにやらせると、あいつのトンチンカンな発言が俺のイライラを誘う」
確かに、バカにやらせるというのは軽率な発言だったと言えるだろう、俺も自分の事となると冷静を欠いているな…
コイツといるとやはり、人間は自分の身が一番大切なんだと身を持って痛感できる、ニートなどにお勧め可能かもしれん。
もちろん、2時間もすれば返却だろうが…
「それでも納得いかん・・・姉さんにやらせるべきだ、部活内でも最年長なんだから」
この中で言えば、断トツ委員長が副…いや部長に向いている
だが、彼女のを推薦する気はミジンコほども無い
もしも、俺が副部長になったとしても、彼女は売らない
まぁ、守ってやるというには力不足だが…
なにせ、俺の意見は修也の言葉一つで簡単に却下される
修也のことだから、委員長よりも俺を押すだろう
そこで、姉さんの登場だ!
無理でも簡単には諦めつかないのが俺なんだ
「いや、彼女は色々と忙しいからな」
そうか盲点だった…
姉さんは生徒会の書記という位置づけがされていたんだ
クソッ
「わかった…俺がやるよ・・・」
「さすがだ!物分かりがいいな」
俺が苦労を一挙に背負うのか…
『キーンコーンカーンコーーン』
話しを終えてすぐチャイムが鳴る
「オッ、ちょうどいいな」
俺を納得させることができたことが嬉しいのか、修也は嬉々として自分の席に戻っていった
なんか、うまくアイツの思う壺のような気がするとは考えない
悲しくなるから
「じゃあ、日直」
先生が入ってきて、すぐ指示
そろそろか・・・
「セーーーーーーーーフ」
慌しく入ってくる、バカ
もうチャイムが鳴っているよ、そんなことにも気づかないほどバカなんだろ
ああ、可哀想に
「毎度の事だが完全にアウトだぞ」
「ノーーーーーーーーーーーーー」
先生からの死の宣告を受けてしまったと言って
トボトボと自分の席に座る
それよりもお前うるさい
それからすぐ出席を取ったりなんだりして、すぐにHR終了
終了とともにココに向かう、あいつ等と委員長
「よう、ようてめえら」
「「うるさいバカ!!」」
修也と声がぴったり合う
まさか、二人ともに言われると思ってなかったのか、その場に項垂れるバカ
床には手つくなよ、汚いぞ
それを見て委員長も苦笑い
「で、委員長はどうしたの」
バカは無視して、委員長がココに来るなんて珍しい
いつもは近くの席の人と話をしているからね、委員長人気だし
男女平等に
「桜君が集まって欲しいような顔をしていましたから」
ニコッと笑って
あ〜、これじゃあ、大体の男子は落ちちゃうわ、あまり振りまくもんじゃないな
俺そんな顔してたか、多分同情を誘うような顔しかしてないだろ…
「んじゃ、まあ近況報告「桜が副部長になった」そうやって、なんでお前は俺のセリフ取るの?」
「たまたまだ…」
嘘だろ、ニヤけながら言っても説得力無いぞ
「二人とも仲良いんですね!」
「委員長それは誤解だ、長年コイツといればこうもなってしまう」
「論点がずれましたね、それではっ!なぜ桜君が副部長になったんですか?」
「理由なんて無いよ、委員長ほぼコイツの気まぐれ落ちだ」
「大正解だ、さすが幼馴染は違うな」
お前と一週間も行動を共にすれば嫌でもわかるがな
「そろそろ時間なので座りましょう」
さすが委員長だな
「オイッ!!まったぁく無視だな」
今のはバカ
めんどくさいんで構ってなかった
バカはそう言ってるが、二人はもう席に戻ってる
「バカ、うるさい、黙ってろ」
容赦ないな俺、こんなことで挫けない奴だから気にはしないけど
なんか俺の一言で若干落ち込んだらしい、しぶしぶ戻っていった
そろそろ馬鹿だけでもあんまりなんでそろそろ名前言うか・・・乗り気になれんけどな〜
あいつはバカもとい高柳 連
高校に入ってから知り合った奴で
俺も最初は遠慮がちだったが、もう後々めんどくさくなってあんな対応になった
誰も俺を攻められはしないよ、アイツのウザさを体験してからね
攻められる人がいるならばだけど…
俺と修也はこいつの事をバカと呼んでいる
最初はやめろなどと言っていたがもう諦めたらしい
こんなもんでいっか
「おい、深山教科書出せ」
「あっ、すいません」
もう授業が始まっていたらしい
あんな奴のために内申下げるのは気が引けるな
休み時間だけでも疲れんな、今日は
もうなんだかスランプ気味で…
なんか読みにくいかもしれません
それと感想などを頂けるとやる気が出ますお願いします
次から前書きに登場人物紹介したいと思います。
最後にまた出会える日を