第二章 第七話 なんでも部の宴会4
田宮 健司
地味な脇役だが、生徒会副会長
ビジュアルはそこまでだが話しに定評が在り、その喋りで生徒会副会長の座に着いた
頭もなかなかいい
「あの〜、もう離れてください」
あれから恥ずかしい思いをしながら帰った
他人から見れば完全なるカップル……いや、バカップルだったからな
「・・・はい、わかりました…」
なんでそんなに渋々何ですか…?
「フッ…モテるのも辛いな」
「もててねーよ」
どうゆう適当な茶々の入れ方だ
「えっ!!モテないんですか?」
「美佐さん、そこは驚かないで下さい…」
なんかへこみます…
「まあ、そんな事はどうでもいい」
どうでもいいのか…俺を暗くさせといて
それに今さら改まって言うことでも有るのか?
「なんだ、あまり聞きたくは無いが」
「それは、酷く信頼が無いな」
「今までの行為を思い出せば納得じゃないのか?」
「そんな変なことをした記憶は無いが。」
お前に会ってから、お前が問題を起こした時、一緒にとばっちりを食らった俺に何度も懺悔しろ
「まあいい…で、なんだ?」
「色々と考えた所、お前も剣道久しぶりにやるわけだ不安も有るだろ?」
「考え直してやっぱり俺が戦う、と言うことか?なら了解した」
「まだ話しの途中だ早合点するな、少しは人の話を聞いたほうがいいぞ。」
それはそっくりそのままお前に返したい、言った所で糠に釘だろう
そう思ったので、俺の思いは言葉にならなかった
「で話の続きだ、不安があると思ったから一度俺と戦わないか?剣道で」
「そういうことか…残念だ、でもその提案は俺にも得だな…珍しく」
「お前は俺のことなんだと思ってる?」
「この世に生まれた悪魔」
「それはどう受け取ったほうがいい?」
「さあな」
やはりこの大きい家だけに、部屋も広い
ということでそのスポーツ専門部屋みたいな所に来た
ここで剣道をする、ということだろう
「どう、ここ?」
「すごいな、お前の家はどこかの財閥なのか?」
まあここまで言うと大袈裟だが、近いものはある
なんと言うか普通に驚いた、曽野崎家恐るべしと言った所か
「くくく……じゃあ始めるか」
「・・・ああ」
最初の笑いがバカにされたみたいで、あまり機嫌良くはならないが…
「二人とも、私のことはあまり気にしないんですね」
美佐さんはほっとかれて少し拗ねてる
「桜の試合を見れるんだからいいだろ…煩いと追い出すぞ」
「・・・・・・」
この一発で黙る、俺の見たって面白くないと思うぞ
まあ、拗ねられても困るので黙っておくが…
「ところで何も考えてなかったが防具は2セットあんのか?」
「当たり前だ」
「何で?」
「お前がやりたくなった時にな、いつでも」
「もったいないだろ」
「何も欲しいもの何て無い」
そうゆうもん何だろうか…?
俺には修也の考えることをわかるなんて一生無い事だと思う
防具も着て竹刀も装備し準備万端になった
やはり着てみると昔の感覚を取り戻すというのか、楽しくなってくる
久しぶりに修也とやるというのもその楽しみの一つでもあるのかもしれない
「どうした?そんなニコニコして」
お前も人のこと言えないがな
「何でも無い」
簡単に言うと、俺らは戦闘民族ということだ
さあ修也最高の戦いにしようぜ…
「ハァ…ハァ…」
「フゥ…」
何でそんな息切れしてないんだよ
超人だから…とかそんなんなのか
ふざけんなよ…
「久しぶりにやるとやはり疲れるな」
そんな風には全然見えん
「そう…だな…」
俺は極々一般だな
「すごいですね桜さん、修也相手にそこまで戦う人初めて見ました」
それって結局修也が凄いんじゃないですかね?
「ありがとう…ございます…」
ついでにタオルも持ってきて頂いて
「じゃあ、とりあえず休んでから帰れ」
「そうさせて…もらうわ…フゥ」
少し休んでからあのダウンしてる二人を連れて帰った
帰る間際に美佐さんに「メールアドレス教えてください」と言われた
修也から聞けばいいんじゃないか?と思ったが、「修也から聞いて下さい」と言うのも感じ悪いから普通に教えた
顔赤かったけど酔い後から回って来たんだろうか
「しっかり休んで下さいね、顔赤いから」と言うと益々顔が赤くなり参った、と言うか俺のせいか?
帰りも煩い二人を連れて帰るのはなかなか疲れた、俺は早く寝たいよ
修也視点
慌しく帰って行ったな
「惚れたか?桜に?」
「ナッ、ナンデ?」
あれだけわかりやすい反応をしといて、ばれてないとでも思ったんだろうか…少し抜けてるな
「まさか美佐が誰かのことを好きになるなんてな…フッ」
また笑ってしまった、悪い癖だ直したいな
「うう〜」
当の美佐は俺を睨むように俺を見てくる、迫力は皆無だ
「あっ、所で桜さんって本当にモテてないの?」
「いや、俺らの学校は結構アホな学校でな、いくつかファンクラブが存在しているんだ、で桜の靴箱にラブレターなんて物が入っていると…」
「捨てられる」
どうやら予測できたらしい
「しかも朝早くに来てるともなる、ご苦労な事だ」
俺にも同じ現象が起きている、もっとも興味が無いから構わんが
「やっぱりそうか〜、委員長さんもライバルなの?」
「まあ、反応を見る限りはな」
もちろん委員長には悪いと思ってるが、姉を応援する
桜が親戚ならな……考えるだけで武者震いがする
「後一つ聞きたいことがあるんだが、何で彼女知り合いなんだ?」
彼女=深山(姉)
姉弟歴も長いからコレでわかる、もはや、つうかあの仲だ
「ああ、それなら町で偶々会った時に運命なんだって言って振り回されたんだよ…疲れたけど楽しかった、でそれから親友」
世間は狭いと言うのかそれとも彼女だからこそできる荒業なのか
それでも、凄い偶然だ
まぁそれにしても明日の剣道
桜に期待、かな
今の所は剣道描写無しで
十話到達したので向こうを少し更新するのでしばらくこっちは更新しないと思います、気分ですが…
更新遅れたくせに偉そうなこと言って申し訳ないです。
もう少しで一万アクセスいきそうです
本当にありがたいこんなグダグダ小説なのに
では面白かった人も、面白くなかった人も
また見てください。お願いします!!!