第一章 プロローグ
見てない人は短編を見てからのほうがいいです。
夏の勢いの良い、日差しに照らされ
軽く伸びをし、いつものように起きる俺
「学校か・・・」
だがいつもと違うのは俺の気持ちだ、若干鬱
今日は学校がある。ここまで聞くと学校がだるいやる気の無いだけの学生っぽいが、いつもとは状況が違う…
俺の友人Aに『なんでも部』なるわけの分からない部活に入れられてしまった…
入れられただけならまだいい…なぜかしら変な部に依頼がきてしまったのだ
まぁ、嘆いていてもしょうがない…準備するか…
俺はある事情があり一人暮らし中なのでて朝起こしてくれたり、朝食を作ってくれたりする人はいない。
なので自分でちゃんと朝食を作り準備をして出て行かなければならない。
朝食に関してはよく作らされていたし問題は無いが。
ちなみに今朝の朝食はベーコンエッグパンとコーヒーだ
そろそろ出るか・・・
30分前ぐらいだし余裕を持って行くにはちょうどいい時間帯だ
「行ってきます。」
家には誰もいないが行っておく、もう癖なのかもしれない…
登校中は特に何も無かった。
生徒が友達と談笑しながらや一人寂しくなど、人それぞれだった
もちろん、俺は後者だった。
そしていつものように俺の前にある建物は、俺の通っている高校で私立風鈴坂高校
公立も行けたが家の近さからも考え、親の承諾も得たのでここに入った
そして今は二学期の一週間と一日目。
こんな考え事をしていて遅刻しても嫌なので、すぐに教室に向かう
入った教室に時間的に早いのか、あまり人は居なく数名の生徒だけだった。
そしていつもの席に着く
「はぁ・・・」
意図せずため息が出る俺はそうとうこの状況に参ってるらしい…言わずもながなんでも部のことだが。
『ガラガラガラ』
俺が自分の鬱の度合いを確認しているなか新たな生徒が入ってくる。
「おはようございます。」
委員長だ。
すぐに俺に気づいたのか、日本全国共通の挨拶をした
「おはよう、委員長」
俺も挨拶を返す、軽い会釈付きで。
「どうしたんですか桜君?元気ないように見えますけど」
心配そうな顔をしていたので、なんでもないよとさっきの表情を隠しつつ答える。
委員長は何かあったら言って下さいね、と言って自分の席に戻った
すごくいい子だ
ていうか、なんかどさくさに紛れて俺の名前、口走ってるね
まぁ、アクシデントとついでに自己紹介もするか
俺は深山 桜、女みたいな名前だが正真正銘の男だ
なんで女みたいな名前が付いたのかと言うと
両親が生まれてくるのは女の子だとなぜか決め付けていたらしく、女の子の名前しか考えておらず、いまさら考えるのもなぁと思って、この桜という名前が付いた
なんで決め付けているのか、自分の親ながらなんともアホだと思う。
俺はこのせいでかなり心にキズが付いたが、小学校高学年の時なんて『桜ちゃん』という不本意な呼ばれ方をしていた…
とまあ名前に関してはそれぐらいでいいだろう。
年は16歳の高校一年生だ。
容姿に関しては自分じゃよく分からないが普通だ。かっこいいなんて言われもするが多分社交辞令だと思う
さっきの人はこのクラスの委員長で名前は桐原 遥だ
俺とは中学校も一緒で三年生の時同じクラスになったこともある
中学校も一緒なのに委員長と言うのをオカシイと思う人がいるであろう。
実は委員長はその時も委員長をやらされていて、そして俺と初めて会話したときも委員長になった後だったので、俺の呼び方も必然的に委員長となった。
高校に入ってからも委員長をやらされてしまっている
まあ、俺としては助かっている。
今さら桐原さんもしくは遥さん、なんて恥ずかしくて呼べない
俺はシャイだとでも思ってくれればいい…
委員長の敬語は
俺は一度、敬語やめたらと言ったことがあったが、もう癖なので直せないそうだ
委員長の容姿は学年でも5本指に入るほどかわいく、お近づきになりたい男子はいっぱいいるわけで俺は少し会話しただけでも他の男子に睨まれてしまっている
お前ら・・・近づきたいなら努力しろよ・・・
それに委員長は俺の過失でなんでも部に入れられてしまった
今でも俺は申し訳ない気持ちでいっぱいだ
そろそろ人が増えてきたな…
「なんでお前ぼぅーっとしているんだ」
「うぉっ!!!」
横から声を掛けられた
考え事をしたので、かなり驚いた
危うく椅子から転げ落ちそうになった
「そんなに驚くことか?」
「人が黄昏てるときにいきなり声をかけるな」
「ああ!あれは黄昏ていたのか、俺はすっかりアホ面しているだけだと思った」
なんで朝っぱらから、こう俺をイライラさせるんだろう・・・いまさら気にしないが
目の前のコイツは今、俺のことを悩ませているなんでも部創設者にしてこの学校の問題児だ
別に金髪でかつあげなどしているわけじゃない、ただ自分の楽しみについて追求してしまうのだ。なので様々な問題を引き起こしている。
そして、俺はなぜか巻き込まれてしまう。
暴走を食い止めろと思う人がいるかもしれないが、コイツを止めるなどこの世にはいない思う
あの世ですらいるかどうか…
名前は友人Aではなく曽野崎 修也という
こいつとは幼馴染で元ライバル、多分俺の一方的な思い込みだが
修也には何をしても勝てなかった
修也が空手をやれば、俺も空手をやったし
修也が剣道をやれば、俺も剣道をやった
だがすごい努力をして結構な強さになったつもりでも、やる気ないくせにこいつに勝てなかった
また勉強も然り
なにか、何か一つ修也に勝てるものがあれば振り回されてはいなかったと思う
それでも中一までは必死にがんばっていた、だけど中二からは馬鹿馬鹿しくなり挑みはしなくなった。勝てないと分かっていても挑まなくなったと言うことは少しは大人になったのかもしれない…
「今日のお前変だぞ…」
お前の作った謎の部のせいで考え事が多くなったのかもしれない
文句は言わない、無駄だから
のん気に考えていたら修也の口からとんでもない事実が告げられる
「お前、依頼人と会えよ」
なにぃぃぃぃぃぃ
俺もう駄目かもしんない
連載希望の方がいたので連載にしてみました。
なんか自分でも無謀なことしたような・・・
もう気にしないです。
よくわからないですが恋愛入れると思います。
見ていただいた人は更新遅いですが、応援してください。よろしくお願いします。
また出会うことがあれば。