伝説のおいちゃんスペシャル?
さとみ様より頂きましたおいちゃんイラストとコラボです♪
イラストが衝撃なので文章は軽めで…。
ある意味残酷さに耐えられる方だけお読みくださいw
注:さとみ様は本来ラブリーなもふもふを描いてくださる素晴らしい描き手様でございますよっ!! (みてみんで検索してください)
おいちゃん化してない…ハズ…?
大国ガルヴァントには昔から一つの伝説がある。
それは、この地で危機に陥った時、伝説の「あの人」が現れるという伝説。
伝説の伝説ってなんだとなんだと思うかもしれないが、まぁ、「あの人」が現れるといういわば都市伝説のようなものだ。(やはり伝説の連発)
「あの人」
そう、彼はかつて魔王を倒し、世界を救ったとも、かつて人々を苦しめる魔獣に一人で打ち勝ったとも言われる幻の人。
その名も
伝説のおいちゃん
馬鹿にしてるのか!と殴り込みにあいそうな話ではあるが、本人が言うのだから間違いない。
そして今日も、彼は人々の危機に駆けつけるのだ。
だが、今日はそんなおいちゃんの優雅な一日をお伝えしようと思う・・・・
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「おじさん、いる~?」
さらさらとした金の髪に、青い瞳、世の女性に「王子様のよう」と言われる甘いフェイス、今を時めく騎士見習いカイ・ラウンドは、非番であるこの日もおいちゃんを訪ねてきていた。
白シャツにほんの少し肌蹴た胸元、ラフな姿でも目を引くような容姿、そんな彼が相対するのは、木綿のシャツにステテコ、外はじりじりと熱い太陽が照りつけているとうのに腹が冷えるのか腹巻を巻いた正反対の容姿の男である。
前髪がかなり後退した丸顔、腹がぼよんと出て背が低く、ちょっとというよりかなり残念な風貌の男は、洋風のお屋敷といった何とも豪華な屋敷の高そうなソファの上に座り、床が水浸しになるのも気にせず足元に水を張った桶を置き、腹をぼりぼり掻き、スイカの種をあちこちに飛ばしながらのんびりしていた。
「なぁつはスイカだよねぇ~、カイく~ん」
にやぁと笑うその歯は黄色く、できれば回れ右したい笑顔だ。しかも今日はその歯に点々と黒いスイカの種が付き、絶妙な気色悪さを放っている。
これでもかつては勇者であり、自国の元軍事顧問で、歩けば女性を失神させた男…なんて誰が信じられようか…。
今では誰もがあれは夢だったと口を揃えて言うだろう。
かくいう甥っ子カイも、すでにおいちゃんのの実力はともかく、美貌は信じていない。
「父さんから伝言。『今度の夜会に出席するべし。しなかったら母さんと一緒に引きずり出す』だそうです。で、これが招待状」
おいちゃんがぴしぃっと一瞬固まる。
珍しいその様子に、カイが「おっ」と身を乗り出すと、おいちゃんの眉がいつものように太くなり、顔の線も濃くなった。
「それは悪魔の誘いだよ、カイ君」
「普通の夜会の招待だよおいちゃん。そう言うわけで、衣装を新調するように言いつかってきたんだよ。買い物に行くよっ」
カイはそう言うと、おいちゃんの手を取って…ではなく、おいちゃんに縄をかけて市中引き回しの刑…ならぬ町の仕立て屋へと向かったのだった。
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「イ…イラッシャイマセ…」
2階建ての仕立て屋で出迎えた店員は皆女性。しかも皆貴族を相手に商売をする者達で、鼻をほじりながら現れた罪人のようなおいちゃんを見るなり顔をひきつらせた。
「いらっしゃいましたぁ~。おね~ちゃん、お茶しなぁい?」
黄色い歯をむき出しにして流し目を送れば、店員の女性が「ひっ」と悲鳴を上げて硬直する。
「威圧すんな!」
カイは手慣れた様子で威圧スキルを発動させたおいちゃんを叩くと、テキパキと店の人に指示を出す。
どうやらおいちゃんは逃げられないらしい…。
おいちゃんはぐすぐすと泣きマネを始めた。
「で、では、こちらで衣装合わせを」
とりあえず既成品でおおよそのサイズを測るらしく、びくびくしながら店の男と女性達がおいちゃんの縄を手に引っ張っていく。
「うえぇ~?」
おいちゃんは抗議の声と共に鼻水をじゅるんっと垂らし…
「手が使えな~い」
垂れた鼻をべろりと舐めて女性達を気絶に追いやった。
「やめんか!」
カイは再びおいちゃんを叩くと、おいちゃんははたはたと涙をこぼしつつ、ちらちらとカイを見やって子犬のような目を向けたが、カイはその『魅了』に耐えた。
(いつまでもおいちゃんには振り回されないぞ!)
心に固く誓うカイ君だった。
数分後…
「「「きゃああああああっ!」」」
椅子に座って待っていたカイは悲鳴に立ち上がる。
(今度は何やった!? バナナか!?)
悲鳴の先はおいちゃんの入った更衣室だ。
(まさか、店員さんを襲ったとか!?)
甥っ子なのに意外とひどい想像である…。
カイは更衣室の入り口を慌ててばっと開き…。
「いやぁぁぁ~ん」
おいちゃんのランジェリー姿にガクリと膝を着いた。
「て、何で女物の下着を着てるんだ!?」
「「「いやぁぁぁぁぁぁ~」」」
カイの疑問においちゃんが答えるよりも先に、先程悲鳴を上げたと思しき店員達から、今度はなぜか残念な声が上がる。
(あれ? さっきの悲鳴…いつもと違った?)
ふと違和感を感じてカイが試しにシャッとカーテンを閉めると…、
「「「きゃあああああ!」」」
再び黄色い悲鳴…。
もう一度カーテンを開くと、
「あはぁ~ん」
なぜかおいちゃんが腹踊りをしていた…。
「ランジェリーどこ行った!」
「カイ君、せ~く~は~ら~」
「おいちゃんの存在がセクハラだー!!」
カイは叫ぶと、がっくりとその場で項垂れるのだった。
後日…
「ユート様、小包が届いております」
カイにほんの少し似た雰囲気を持つ彼の父、ガルヴァント国宰相ユートは、届けられた小包の送り主を見て一瞬眉を寄せる。
そして、包み紙を開けば、箱の上にメッセージカード。
『愛しの弟へ 町のお土産です』
「何の遊びですかね、兄さん」
嫌な予感と共に箱をパカリと開けると、そこには愛らしいフォルムのおいちゃんの飴入れが!
『ファンができました』
箱の中にもメッセージカードがあり、それを読んだユートは、ふるふると震えた。
つまり、これはおいちゃんが接した何者かがおいちゃんのファンとなって作った…芸術品なのだ。
何しろ、このおいちゃんの手触りは人肌に近い感触でぶにぶにとし、頭に触れれば油っぽくぬめる…。おまけに唇の感触は…とにかく、本物に近づけた逸品なのだ。
「・・・・・」
ユートはぶるぶる震えると、次の瞬間叫んだ。
「今すぐおいちゃん商品を回収しろ~!」
その日、おいちゃん商品回収に投入された騎士の数は、城に駐在するほぼ全員であったという…。
「騎士が仕事さぼるなんてダメだねぇ~」
「誰のせいだ!」
翌日、カイはおいちゃんを叩きに行ったそうな。
そして、今日もおいちゃんの伝説は増えるのであった…。
さとみ様より頂きましたおいちゃんの飴入れ設定ですww
若い女性の間で話題騒然!!
いま、若い女性の間で話題になっている商品があります。
その名も「おいちゃんの飴ちゃん入れ」。
陶器製人形で、頭部が取り外し可能。
中の空洞には飴や一口チョコ等の小さなお菓子が入れられます。
注目すべきは人形の肌で、スライム成分を練りこんだ特殊素地(詳しい成分は
企業秘密とのこと)で出来ているらしく限りなく人間の皮膚に近い感触です。
特に口元のしっとり感は拘りがあとのこと。
人形の中の飴を食べるためにはフタ(頭部)を取らなければならない、けれど
感触が気持ち悪すぎて触れないから取り出せない。
ということで、ダイエット向きだと口コミで有名になったようです。
他にも、人に見られたくない物を入れたりするのもおススメです。
人形のサイズは
小「直径6㎝×高さ11㎝」
中「直径10㎝×高さ15㎝」
大「直径13㎝×高さ20㎝」
の3タイプ。
これ以上のサイズについては別途注文となります。
あなたもお一ついかがですか?