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篝火の果てに

作者: ミスター

大みそか、友人と暇すぎて書いたリレー小説です。

私他2人が書いてます。

因みに、小説なんか書いたこともない人たちです。


私すら展開が不明です。


因みに、五円玉様が考えたあらすじに従って展開しました。


あらすじはこんな感じ。


起:主人公(男)が街中でヒロインにである。偶然の初対面。


承:ヒロインが主人公のクラスに転入してくる。


転:不良に絡まれるヒロインをかばって主人公死す。


結:10年後、主人公との子供と共に、昔のことを思い出す。



もうね、シナリオが意味わからないから辛かったですわ…。

「さて、行くかな!」


今日は日曜日。

青空がどこまでも続く蒼い空。

俺は部活で愛用しているスポーツバッグを肩にかけ、玄関を出た。

駅までは徒歩5分。

電車が出る時間までは十分余裕がある。

長い下り坂を足早に下り、最下部にある駅を目指した。

ホームで10分ほど音楽を聴きながら待つ。

流れているのは今はやりのラブソング。

目指すのは二つ隣の駅。

俺の住む町よりはいくらか都会だが、それでもタカが知れている。

それでも俺が来たのは、買い物がしたいから。

新しい服が欲しい。

流行を調べる意味もある。

そんな気持ちで、軽く町までやってきたのだ。

まずは駅を出て、放射状に広がる道のうち、正面に伸びる道を歩く。

右手にはファストフード店。

左手に俺の目当ての店が現れた。

流行のファッションを扱う店、「テルファー」。

割とよく来る店の一つ。

店に入り、一通り見て歩く。

ジャケットやジーパンを買い物かごに入れ、そのまま歩き向かったのは下着売り場。

妹のために何か買って行ってやろう。

そんな、まさに軽い気持ちで下着に手を伸ばした。

そんな時…。


「あ…」


「え…?」


同時に伸びてきた手と同じものを掴んだ。


「えっと…。あの…どうぞ」


俺はとっさに手を引込め、笑顔で譲った。

しかし、相手の顔を見て即座に血の気が引いた。

女の子。

大きな瞳が愛嬌のある、オレンジの髪のよく似合う少女。

歳は俺と同じ、高校1年くらいか。

殺傷力の高いかわいさを振り回す、まさに「可憐」という言葉がぴったり来るであろう。

そんな女の子の瞳が、徐々に潤んでいき…。

「ごめんなさい!」


そう言って走ってどこかに行ってしまった。

…忘れてた。

俺が今掴んでいるもの、女性物のパンティーだった…。

でも、もう会うこともないし。

それでも、俺は恥ずかしさを隠しきれず、赤らめた顔を隠すように素早くレジへ行き、会計を済ませた。

その後は買い物をする気にならず、足早に駅を目指した。

ちょうど来た電車に駆け込み乗車して、地元の駅に帰ってきた。

「予定より早く帰ってきちゃったな…。どうしよう」


悩んだ末、地元で唯一のファミレスに入り、暫く時間を潰すことにした。

期間限定のオススメメニューを頼み、ぼんやりと窓の外を眺めていた。

流れていく車の群れ、ゆっくりと進む人の歩み。

見ていて飽きない。

うん、あのオレンジの髪の娘なんか可愛いじゃん。

そんな風に感想を持ちつつ見ていた。


…え?オレンジの…?

そう、あの娘はさっきテルファーの下着売り場で誤解を招いた…。

なんで地元にいるんだ?

俺はそう思うと同時に、とっさに死角に入るように体を隠した。


俺の地元には高校は一つだけ。

オレンジの髪なんて目立つから、うちの高校にいればすぐにわかる。

可愛いんだけど…。

ちょっと興味を抱きつつ、調べることができないのを苦々しく思う。

そんな中、運ばれてきた料理に口をつけた。

味をほとんど覚えていないのは、インパクトが無い普通の味だったのか、あるいは…。

食事を済ませた俺は、速足で外に出た。

俺は期待してたのだろうか…。

まだ、彼女がいるかもって、そう思ってたのかもしれない。

所詮は他人。

でも、気になる。

そんな俺の一目惚れだった。







俺はいつも通り・・・ではなく遅刻ギリギリで家を出た。ついさっきまで昨日のあの子のことを考えていて自分が何をしてるのかわかっていないような状態だったのだ。

これが一目惚れってもんか・・・?

そんなわけで珍しく駅まで走ることにする。

とは言ってもスポーツをやっている身としては徒歩5分の距離なんてなんてことはない。


駅につくと人で混み合っていた。

いつもは少し早い電車に乗るのでこの通勤ラッシュには巻き込まれないのだが、朝ぼんやりしていたのが災いしたらしい。

何の気もなしに人ごみを眺めていると、

「・・・!?」

ふと昨日のオレンジ髪を見つけた気がした。

しかし一瞬で見失ってしまう。

昨日からずっと考えてしまっていたから幻覚でも見てしまったのか・・・?


通学路は結局また、その子のことを考えていつの間にか学校についていた。

教室に着くといつもの面子がなんだかいつも以上にテンション高く声をかけてくる。

「よう木梨!今日転校生が来るんだってよー!」

「ふーん、そうなのか」

「んだよ、テンション低いな。転校生女子だってよ、女子!」

「そうか、よかったな」

「おまえなあ・・」

なんだかぼんやりしたまま答えてしまったので、テンションに置いてかれてしまった。

まあいつもこんな感じのやり取りなのだが。


俺の席は窓際の一番後ろ・・・だったはずなのだが、なぜかその後ろにさらに席が追加されていた。そういえばさっき常本たちが転校生とか言ってたな。そいつの席だろうか?

とりあえず自分の席に座り、窓に目を向けぼんやりとまた昨日の彼女のことを考えてしまっていた。



クラスメイトが一気に盛り上がる。

どうやら転校生が教室に入ってきたらしい。

とりあえず教師がクラスメイトを落ち着けてから転校生が自己紹介を始める。

「きょっ、今日からお世話になります、かがり 杏菜あんなです!よろしくお願いしますっ!」

その声に俺の頭は一気に覚醒した。

今の声・・!!

勢いよく教室の前に目を向けるとそこには・・・

「あっ」

俺の口から思わず声が漏れた。



私は慣れない学校の廊下を静かに歩いていた。今は五月、一学期が始まって一か月も経っているのに学校に慣れていないのは、私が今日転校してきたからだ。

「ちょっと外で待っててね」

担任教師が私を廊下に残し教室へ消える。

「静かにしろー!転校生を紹介するぞー」

おおーー!!

教室の中から生徒たちの歓声が聞こえてくる。

正直注目されるのは嫌いだ。

親の都合で転校が決まった時も、今の学校を離れる事よりも新しい学校で注目されるのが嫌で反対した。

しかしここで投げ出すわけにもいかない。

教師の私を呼ぶ声が聞こえると、私は教室の中へ足を踏み入れた。



「きょっ、今日からお世話になります、篝 杏菜です!よろしくお願いしますっ!」

頭が真っ白になりながらもどうにか用意してきたセリフを言いきった。

緊張しすぎて視覚すらうまく働かず、これからクラスメイトとなる人たちの顔もまともに見られない。


と、その時――

「あっ」

小さな驚き声が聞こえた。

転校生に対する歓声に埋もれながらもその声は私の耳にはっきりと届いた。

その声の主に目を向けるとなんだか見覚えのある顔が・・・・

って、昨日の下着売り場の!?

私の心には注目される時とはまた別の恥ずかしさがこみ上げてきたのだった。


変態男。

このときの私の率直な感想は漢字三文字で見事に表現する事ができた。

恥ずかしさのあまり顔はよく覚えていないけれど、声はあの時と同じ。

昨日、下着売り場にいたのはあの人で間違いない。


「じゃ、篝さんの席は窓側の一番後ろね。」

担任は私の心境など知る由もなくお気楽眼に話を続け、教室の片隅を指さす。




彼女は静かに俺の席の方へ歩みを進める。

なぜだろう、誤解させているだけなのに物凄い冷や汗が。

こちらへ向かってくる、それだけでも今の俺には圧力で押し潰されそうだ。


「なぁ木梨!あの子お前のこと見てなかったか!?」

「ち、ちげぇーよ!」

気持ちの余裕がなかったせいか、否定することだけで精一杯な俺をは疑いの眼差しを向ける。

「なんかあやしー。」

「あんだよ!?」

「いやーなんでもー。」

適当な常本にそそのかされつつも、この状況を打破したい俺はこの現状を受け入れる事ができなかった。


そんなやり取りをしている間に彼女は俺の横まで歩を進め、席に着こうとしていた。

一瞬、お互いの目線が微妙にニアミスする。

改めて見るとやっぱりかわいい。


放課後、俺は思い切って篝さんに話しかけてみた。

「あ、あの…。」

「えっ…あー、はい。」

少し驚いたような表情を浮かべつつも、そっと振り返り対面する。


「昨日は…」

「あぁ…パンティーさん?」


なに、その凄いあだ名。

それに明らかあなたが言うセリフではないと思う。


「じ、実はあのとき…。」

「えぇ、知っていますよ。妹さんのために買う予定だったんでしょ?」


なぜだ。なぜそれを知っている。

「な、なぜそれを!」


「あなたのことなんて、全てお見通し。…っていう言い訳ではダメですか?」

彼女は薄らと笑みを浮かべながら顔を少し傾けた。

「なっ、」

唖然と絶句の螺旋に困惑が交差する。



「残念ですが、お時間ですので、失礼いたします。」

「あ、あの…。」


なぜ彼女が真実を知っていたのか、その理由も聞けずに彼女は足早に教室を出て行ってしまった。俺の心には取り残されたモヤモヤ感がいつまでも充満していて、その疑問はいつまでも付きまとう。







四日後。

日曜日の昼下がり。

先日のパンティー事件の際に買い損ねたものを買いに街へと出向く。


しかも、

「きーなーしー!」

なぜか今日は余計な奴までついてくる。

学校でワイワイと騒ぐのは確かに楽しいが、こいつといると気が重い。


駅の中央改札で待ち合わせし、あの日と同じ二つ隣の駅へと向かう。

休日のためか下り電車の混雑具合もそこそこ。


十分後には目的地である、新加川駅に到着する。

軽いエアーが抜ける音と同時にドアが勢いよく開く。

ドサッと降りる乗客。

その中に俺たちも混ざりながら、改札口へと向かう。

その時だった。


「やめてください!」

プラットホームに響き渡る華奢な声。

それは明らかに聞き覚えのある声だった。



「人にぶつかっておいて謝ることもできないのかお嬢ちゃん。」

「前見て歩かないとだめじゃねーかよ!」


そこにはガラの悪い連中に絡まれている篝さんの姿があった。

絡んでいる連中は長身の金髪の男、小太りでタンクトップの男、細見ながらも筋肉質の俊敏な男の三人。どうも金髪の男がリーダーらしいというのが直感的に伝わってきた。


昔の俺ならこのような状況であれば、強い相手に助けを求めていただろう。

しかし、彼女の様子を見ていた俺は居ても経ってもいられずにとっさに行動していた。





常本にアイコンタクトでサインを送りつつ、連中との参加に臨む。



その子から手を離せ。」

「あぁ?」

「聞こえなかったのか?手を離せ。」

「あんだてめぇ!?」


不良の一人からは綺羅光するナイフが取り出される。

一瞬、その迫力に圧倒されるが、今の俺にはどうてことない。


「離せと言っている。わからないのか、低脳。」

「あんだと!」

こちらの挑発的な言動にカッと来たのか、ナイフを持った不良の一人は俺に突進してきた。


それをスルりとかわす。

柔道二段の実力を舐めんな!


ドンッ!


不良は見事なまでに宙返りし、全身をコンクリのホームに強打。



そのとき、

「木梨!」

少し離れたところかかる常本の声。

それに制服に身を包んだ鉄道警察隊の姿が続く。



助かった。

常本とは幼稚園以来の中で意思相通のできる数少ない友人だ。

不良グループは警察の介入に怖気着いたのか、血相を変えて逃げて行った。



某所。

トゥルルルル トゥルルルルル トゥルルルルル ガチャ


「予定通りの行動は行いました。約束の金、お願いしますよ。」

「フン、言わなくても契約は守る。」

「では、明日。」

「…」


プープープー



事件から一夜明け、朝の通学時間。

昨日の一件で警察の事情徴収に多くの時間がとられてしまい、終電に間に合わなくなった俺は急遽友人宅に泊まるハメとなった。乱闘騒ぎで洋服が汚れてしまったので、洗濯をお願いし、学校帰りにそれを引き取る約束をして友人宅を出た。


被害届も提出したし、篝さんも大丈夫だろう。

でも、なんで妹のことを…?

そんな疑問を募らせつつ、電車に乗り込む。


地元の駅に戻ってきた俺は、近くの駐輪場に止めてある自転車で学校へと向かう。

登校するも篝さんの姿はそこにはなく、一日がすごい遅く感じる。


放課後はつもの時間にいつもの道をいつものように帰る。

学校前の大通りを東へ、商店街の肉屋の脇道を抜けるのが駅への近道。

友人から借りた定期券で改札内へ入ると、そこには一人で佇む篝さんの姿があった。



声をかけようとしたとき、

「時間通りですね。」

あれは、昨日のグループ! …それに漆黒のスーツに身を包んだ男もいる。

とっさに柱に身を隠した俺は耳を疑うようなことを聴く。


「約束の品はちゃんと持ってきたわ。だから、木梨君には手を出さないで!」


「オイ。」

「ハイ。」

黒いスーツの男が不良の一人にあごで合図を送る。

トランクケースに入っている品物を確認する。


「約束の品は手に入りました。あなたにはもう用はありません。この場で死んでもらいましょう。」



「待て!」

とっさに身体動く。

それは彼女を本気で守りたいと思ったからかもしれない。



「とんだゴミが入りましたね。でも、関係ありません。」


カシャ。


相手の胸元から出てきたのは黒光りする拳銃。


俺は彼女の前に盾のように立ちふさがり、もう一度叫んだ。

「逃げろ!篝!」

相手は拳銃。当然丸腰の俺らに勝ち目はない。

至近距離で発砲されたら間違いなく死ぬ。



「おやおや、私はあなたのような偽善者が大嫌いなんですよ。邪魔な方々はまとめて消えてもらいますかね。」


銃口が俺に向けられる。それは微動だにせず。

このままだと二人ともやられる。


死を覚悟したそのとき、

「お兄ちゃん!」

妹の声。

まさか、聞き間違いか?

「木梨君!」

続いて男の声。

こちらは聞き覚えがない。


「お父さん!」

篝さんが叫ぶ。

「お父さん!?」

思わず聞き返してしまう。


この時、今までの不可解な事件が全て一つにつながった。


俺は不良とスーツの男の視線が外れた一瞬の隙を狙って、男が持っていた拳銃を蹴り飛ばす。

「クッ。」


犯人と取っ組み合いになると、その押し問答は次第に線路へと近づく。

そのとき、

『まもなく列車が参ります。』

アナウンスが流れ、警報が鳴動する。





『ファァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァン!!!!!!!!!!』

けたたましい警笛。

ざわめく旅客。


俺と黒幕は静かにホーム上から線路上へシフトする。

それはまるでスローモーションの如くゆっくりで、ホームで見つめる篝さんの表情がハッキリと…



ドン!キィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィ。








それから10年が過ぎた。

今、私の右手を握ってくれる幼女。


ホームへと落ちる彼を私は救えなかった。



だから…。

私はこの子とずっと生きる。


妊娠が分かったのは彼がああなってしまった一か月後だった。


当時は過ちと思ったあの夜も、今では誇りに思う。



彼の子が私の隣にいてくれる。


それだけで、幸せと思う。



今、私は彼の子と、彼と出会った町にやってきた。


「ねぇ、千裕ちひろ?今は違っちゃってるけど、ここでお父さんに会ったのよ。下着売り場でね」


「お父さん…?」


「ええ。私の……ヴァージンをかっさらってった人よ


そうは言ってみたけど、幼女にはわからないわよね。


そして、思い出の店には入らず今は駅に立っている。


「あなたのお父さん、ここで死んだんだ」


「じゃあ、お母さんと一緒だね!」


「ふふふ…。そうね」


ホームには微笑む篝と千裕ちひろが立っていた。


私がどこ担当だかわかりました?


最初と最後ですわ。


どう終わらせていいか分からず…。


しかもさ、これだと主人公とヒロイン、付き合ってないよね…?


いいのかなぁ~…。


そもそも高校生設定で子供ってどうよ?


いろいろ突っ込みたいわ!


そして最後のまさかの終わり方。


これ以上は無理ですわ…。


まずお前ら…せめて恋人にはなれよ…。

そうとう書くのが大変でした。

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― 新着の感想 ―
[一言] あらすじは、ありそうな話ですね。 分かったいうな、分からなかったような、モヤモヤ感が残りました。 恋愛のシーンはあるとよかったけど、変な展開でそれはそれでリレー小説の面白さでも。
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