0.断割の大地
これで何度目…?またやり直しだ。
もうこんな星、崩れ去ってしまえばいいのに…
この星から去りたいのに…
けれど、それはできない。使命なのだ。
私は、『勇者』だから。
________________________________________________
皆が想像しているこの世界は、いわゆるファンタジーで
よくある大草原や森などだ。が、そんな世界は
ここにはない。
まず、地がない。いや、あるのはあるのたが、
それが全て浮島であり、星の中央はすっからかんで、
星の核がそのまま浮かんでいる。
次に、夜がない。月は神が持って行ってしまった。
ずっと昼で、太陽が星の反対側に行っても、
浮島のため、太陽が真下にあると言う不思議な
光景が見られる。
そうだ。自己紹介がまだだったな。
私は『勇者』。え?名前じゃないって?いやいや
勇者こそが私の名前だ。苗字などない。
私は日々神からこの星を守っている。
…が、最近は仕事が減ってきた。敵も攻めてこないし。
まあこんなに地面が荒れたりしていても、一応
平和を取り戻した後から当たり前なんだがな。(笑)
…ずっと独り言を言っている理由?あぁ…
昔はたくさん仲間がいたんだがな…「英傑」の名で
親しまれていた十三人。私もそのうちの一人だった。
けど、ある日を境に私以外全員死んだ。
神に殺されたからな。
________________________________________________
これは、「勇者」の物語である
エピソード 0 「断割の大地」____________




