第8話:The Final Week of Practicum
ユン・シオンとの危うい相談があった翌日から、カン・ジフの世界は薄氷の上を歩くかのように危ういものとなった。職員室でも、廊下でも、あるいは生徒で溢れかえる教室の中でも、彼はユン・シオンの視線を感じていた。それはもはや、混乱や傷に濡れた眼差しではなかった。彼の偽善を貫いた後、少年の瞳は冷たく研ぎ澄まされた刃のように変わっていた。恨みでも、怒りでもない。ただ、「あなたがどこまで耐えられるか見届けてやる」と言わんばかりの、静かで執拗な観察者の視線だった。
その視線はジフを絶え間なく圧迫した。彼は授業をしながら、何度もミスを繰り返した。詩の一節を読み間違えたり、板書していたチョークを落としたりした。そのたびに彼は、教室の生徒全員が自分を嘲笑しているような錯覚に陥ったが、当の生徒たちは何も気づいていなかった。ただ一人、窓際の最後列に座るユン・シオンだけが、彼の小さな失態を一つも見逃さず、黙然と見守っているだけだった。
シオンもまた、自分だけの戦争を戦っていた。カン・ジフが投げつけた「勘違い」と「風邪」という言葉は、彼の胸に深い傷を残した。しかしその傷は、彼を打ちのめす代わりに、奇妙な意地を呼び起こした。彼はもうジフに縋ったり、彼の認めを乞うたりはしないと決めた。代わりに、彼は証明することに決めたのだ。自分のこの感情が一時の勘違いや軽い風邪などではないことを。そしてカン・ジフ、あなた自身も、僕と同じようにこの感情に縛られているということを。
彼の戦略は沈黙と視線だった。彼は授業中、一度も手を挙げず、自ら質問することもなかった。だがジフが問いを投げるたび、彼は心の中で誰よりも完璧な答えを用意した。そして、まるで「僕は答えを知っている。けれどあなたが望まないから口にしないだけだ」というような眼差しでジフを凝視した。彼はジフが自分を避けようともがくすべての瞬間を捉え、そうであればあるほど、より執拗に彼の視界の中で存在感を放った。
時間は無情にも流れ、教育実習の最終週が始まった。一ヶ月という月日が終わりに向かっている事実は、二年生五組の空気をより複雑で切ないものに変えていた。生徒たちは親しんだ実習生との別れを惜しみ、寄せ書きを準備したり、最後の授業の後に行うささやかなパーティーを計画したりして囁き合っていた。
「カン先生がいなくなるなんて、本当に寂しいな」
「本当だよね。先生の授業、面白かったのに。最終日、みんなで泣いちゃうんじゃない?」
生徒たちの純粋な惜別の声がシオンの耳に刺さった。最後。別れ。その言葉が彼の心臓を冷たく締め付けた。彼は努めて平然を装い、本に視線を落としたが、活字は頭に入ってこなかった。わずか一ヶ月だった。彼の十八年の人生を根こそぎ揺さぶるには、あまりにも短く虚しい時間。彼が去ってしまえば、この感情の渦は本当に跡形もなく消えてしまうのだろうか。彼の言うように、酷い風邪が通り過ぎた後のように、何も残らなくなるのだろうか。
不安がシオンを焦らせた。このまま彼を返してしまえば、本当にすべてが終わってしまう。彼が自分との間に築いた壁を、彼が去る前に必ず壊さなければならなかった。
一方、カン・ジフもまた「最後」という時間の重みを全身で感じていた。実習が終わるということは、この地獄のような感情の根源から逃れられるという安堵を与えてくれたが、同時に、二度とユン・シオンに会えないという喪失感を突きつけた。彼は毎晩、眠れぬまま天井を見つめ、自問自答した。このまま逃げるのが果たして正しいのか。教師として、大人として、少年の心を「勘違い」と決めつけ、傷つけたまま去ることが本当に最善なのか。罪悪感が彼の首を絞めた。
彼の苦悩に気づいたのは、またしてもキム・ユジンだった。彼女は体育祭の後、ジフとシオンの関係をより鋭く注視していた。彼女の目に映る二人は、まるで目に見えない糸で繋がれたまま、互いを突き放し、引き寄せる危ういダンスを踊っているかのようだった。彼女はジフの苦しみが不憫でならなかったが、その原因となったシオンに対する嫉妬と怒りを隠せなかった。
最後の授業を翌日に控えた木曜日、放課後の実習生室。ユジンはわざと明るく振る舞い、ジフに話しかけた。
「先輩、明日で私たちも最後ですね。せいせいするような、寂しいような。ね?」
ジフは窓の外を見つめたまま、無理に微笑んだ。
「そうだね。時が経つのは本当に早い」
彼の視線は運動場の向こう、下校する生徒たちの群れに向かっていた。彼が誰を探しているのか、ユジンには痛いほど分かっていた。
「五組の子たち、先輩をすごく慕っていたから、寂しがるでしょうね。特に……ユン・シオン君とか?」
ユジンは再び、鋭い針のついた餌を投げた。
その名に、ジフの肩が強張った。彼はゆっくりと顔を向け、ユジンを見た。彼の瞳は疲労と悲しみで濁っていた。
「……みんな、同じ教え子だよ」
「そうですか? 私の目にはそう見えなかったけれど。先輩、最近あの生徒のせいで辛いんじゃないですか?」
ユジンの声は心配しているようだったが、その奥には暗に問い詰める意図が込められていた。
ジフはしばし沈黙した。彼はもうユジンの前で、平気を装って演じ続ける気力も残っていなかった。
「……そんなに顔に出ていたかな」
それは自嘲気味な肯定だった。
ユジンの心臓が、ドクンと音を立てて沈んだ。彼女は否定してほしかったが、彼は認めてしまったのだ。
「先輩、まさか……本当に違うんですよね? 実習生の身で生徒に……そんなの、許されないことですよ。私たちの任用が取り消されるかもしれない問題なんです」
彼女の声が鋭く震えた。
ジフは力なく笑った。
「分かってる。分かってるから、自分でも狂いそうなんだ」
彼はすべてを諦めた人のように、初めて自分の本心を他人にさらけ出した。
「何も起きなかったし、これからも何も起きない。明日になればすべて終わる、一時的な感情に過ぎないから。だからユジン、君だけでも気づかないふりをしてくれ。頼む」
彼の声は切実だった。ユジンはそんな彼の姿に胸が張り裂けそうだった。彼女は彼を慰めたかったが、どんな言葉も選べなかった。彼の心がすでに自分ではなく別の人間に向いているという事実が、彼女のすべての慰めを偽善へと変えていた。
その夜、シオンは深夜まで眠れぬまま机に向かっていた。彼の前には国語の教科書が広げられ、彼が下線を引いたのは、金光燮の「夕方に」という詩の一節だった。
「これほど睦まじい
君一人と僕一人は
どこで何になって
再びまみえん」
彼はこの一節を何度も、何度も繰り返し読んだ。どこで、何になって、再びまみえん。彼にとってはあまりに切実な問いだった。先生と生徒ではない、別の姿で僕たちは再会できるのだろうか。
焦燥感と不安に耐えかね、彼はついにシャープペンシルを手に取り、ノートに手紙を書き始めた。誰かに見せる目的があるわけではなかった。ただ、溢れ出しそうな自分の心をどこかに吐き出さなければ、本当に正気を失いそうだった。
「先生へ。
明日になれば、先生は去ってしまうのですね。先生の言うように、僕の中にあるこの熱病も、時が経てば風邪のようにすっかり治ってしまうのかもしれません。もしかしたら僕は、先生の顔も声も淡く忘れてしまい、ただの平凡な学生に戻って大学入試の準備をすることになるのかもしれません。
でも先生、僕はそれが怖いのです。このひどい感情が消え去り、僕の世界が再び何の色もないモノクロームに戻ってしまうのが、あまりにも恐ろしいのです。先生は僕に、初めて色を見せてくれた人でした。詩が美しくあり得ることを、誰かと対話することが楽しいことを、そして誰かを待つ心がどれほど切なく、苦しいものなのかを教えてくれた人でした。
先生は僕の世界を破壊しました。それなのに今さら、僕一人をこの廃墟の中に残して去ろうとしている。
僕は先生が憎いです。けれど、それにもかかわらず、僕は先生を……」
シオンはついに最後の一文を書くことができず、ペンを置いた。彼の目から熱い涙が一滴、ノートの上に零れ落ちた。滲んでいくインクの上に、彼の十八年の人生で初めて経験する、酷い熱病の痕跡が鮮明に残った。
迫り来る別れの時間を前に、努めて抑え込んできた二人の心は、今や限界に達しようとしていた。シオンは最後の勇気を奮い立たせようとし、ジフは最後の理性を繋ぎ止めていた。そして、彼らの危うい綱引きを見守るもう一つの視線は、今や同情を通り越し、冷ややかな決意へと向かっていた。教育実習の最終日。その一日は、誰にとっても避けることのできない運命の日となることを予感させていた。




