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第7話:Teacher, Is Something Wrong with Me?

体育祭は、どこか落ち着かない空気の中で幕を閉じた。クラス対抗リレーは二年生五組の棄権という形で呆気なく終わり、生徒たちは優勝を逃した悔しさよりも、トラックの上で起きた騒動を格好のネタにして騒ぎ立てた。「見たか? 実習の先生、マジでスーパーマンかと思ったぜ」「シオンを助けるために身を投げ出したんだろ」。生徒たちの言葉に悪意はなかった。彼らにとってその事件は、祭りの最中に起きた小さなハプニングであり、若い実習生の勇敢な行動として記憶されるだけだった。


しかし、その事件の中心にいた二人にとって、あの瞬間は決してハプニングなどで片付けられない、巨大な分岐点だった。


カン・ジフは保健室で肘を消毒し、包帯を巻いた。ヒリヒリと疼く傷の痛みよりも、一向に鎮まらない鼓動の痛みが彼を苦しめていた。彼は自分の行動を何度も反芻した。理性的な判断が入り込む隙もなく、ただ本能だけが体を動かした。ユン・シオンが転倒しようとしたあの刹那、世界のすべてが止まり、ただあの少年の危うい姿だけが目に飛び込んできた。「教師として生徒を保護すべきだ」という合理的な名分は、自分自身ですら欺瞞だと感じるほど微かなものだった。それはもっと根源的で、強力で、抗いようのない感情の露呈だった。


彼は、心血を注いで築き上げた防壁が一瞬にして崩れ去ったことを直感した。大勢の目の前で、彼は自分の最も深い場所に隠していた心を、なすすべもなく晒してしまったのだ。特に、すべてを見届けていたキム・ユジンの冷ややかな視線が脳裏から離れなかった。不安だった。自分の感情が少年に、そして自分自身に、どのような波紋を呼び起こすのかが恐ろしかった。彼は再び壁を築かなければならなかった。以前よりも高く、より強固な壁を。


一方、ユン・シオンの世界は、まさに大混乱に陥っていた。彼は自分の部屋のベッドに横たわり、目を閉じても鮮明に浮かび上がるあの日の情景を振り払うことができなかった。自分に向かって必死に身を投げ出した彼の姿。土埃の中で自分を抱きしめ、大丈夫かと問いかけてきた、不安に震える声。自分を案じていた、あの深くて揺れ動く眼差し。数日間、自分を苦しめてきた冷たい拒絶が、すべて嘘であったことを証明する瞬間だった。

彼の拒絶は無関心ではなかった。むしろ、あまりに大きな関心の逆説的な表現だったのかもしれない――という仮説が彼の頭を支配した。なぜ? どうして? 教師が生徒に見せる当然の責任感だと言うには、あの眼差しはあまりにも切実だった。自分を包み込んだ彼の腕は逞しく、その心音は自分の背中越しにそのまま伝わってくるほど激しかった。


シオンはもはや、この混乱に耐えられなかった。数学の公式のように明確な答えが必要だった。この感情の正体は何なのか、彼の行動は何を意味するのか。彼はこの問題の唯一の解説集を握っている人物、カン・ジフを直接訪ねることに決めた。これ以上、彼の冷たい壁の後ろに隠れて傷つきたくはなかった。正面からぶつかって、その壁の実体を確かめなければならなかった。たとえその壁に打ち砕かれ、自分が粉々になるとしても。


翌日、体育祭の熱気が引いた学校は、再び平穏な日常に戻った。しかしシオンにとっては、すべてが嵐の前の静けさのように感じられた。彼は一日中、カン・ジフを訪ねるタイミングを伺っていた printer。授業の時間、ジフは再び完璧な仮面を被って現れた。彼は体育祭の出来事には一言も触れず、肘の包帯について尋ねる生徒たちの質問にも「転んで少し擦っただけだ」と何事もなかったかのように受け流した。彼の視線は再び教室全体を公平に掃き、どこにもユン・シオンのためだけの場所はなかった。


だが、シオンはもう彼の表面的な行動には騙されなかった。彼は見たのだ。ジフが黒板に板書をしながらふと手を止めた時、思わず包帯の巻かれた肘を撫でるその微かな瞬間を。そして、ほんの一瞬だけ自分に向けられ、慌てて逸らされる刹那の視線を。彼は自分を意識している。必死に。


終礼が終わり、生徒たちが皆教室を去った後も、シオンは席に残っていた。ソ・ハジュンに「帰らないのか?」と聞かれたが、彼は「担任の先生に聞きたいことがあって」と不器用な言い訳をした。ついに教室に一人きりになったシオンは、深呼吸を一つして席を立った。そして迷うことなく職員室へと向かった。


職員室の扉の前で、彼は一息ついた。隙間から見えるカン・ジフは、自分の席に座って授業案を整理していた。彼の隣にはキム・ユジンが座って何か話しかけていたが、ジフは生返事をしながら、視線は書類に固定したままだった。


シオンは扉をノックした。


「失礼します」


職員室中の視線が彼に向けられた。その中には、ジフの驚いた眼差しと、ユジンの冷たく鋭い視線も含まれていた。


シオンは他の先生たちの視線には目もくれず、真っ直ぐにジフのデスクへと向かった。


「カン・ジフ先生、少しお話ししたいことがあります」


その声は震えていなかった。むしろあまりに冷静で、聞いているこちらが緊張するほどだった。


ジフの顔に当惑が走った。彼は隣のユジンを意識しながら、努めて事務的な声で言った。


「どうした、ユン・シオン君。質問なら後で……」


「質問ではありません。相談をお願いします」


「相談」という言葉に、周囲の教師たちは関心を失い、自分の仕事に戻っていった。教師が生徒の相談を拒む名分はない。ジフはもはや避けられないことを悟った。彼の隣で状況を見守っていたユジンは、不快感を隠しきれない様子で席を立った。


「先輩、じゃあ私は先に行きますね」


彼女は席を外しながら、シオンに向けて警告のような冷ややかな視線を投げかけることを忘れなかった。

職員室の片隅に設けられた小さな相談スペース。古いソファとテーブルが一つのその場所で、シオンとジフは向かい合って座った。窓の外はすでに薄暗くなり始めており、蛍光灯の光だけが二人の顔を白く照らしていた。気まずく重苦しい沈黙が流れた。先に沈黙を破ったのは、ジフだった。


「……何の悩みだ。言ってみなさい」


彼の声は固く強張っていた。彼は腕を組み、シオンの目を直視せずにテーブルの一点を見つめていた。防御的な姿勢だった。


シオンはそんな彼の態度にひるむことなく、正面から彼を見据えて口を開いた。


「先生、僕は変ですか?」


それは用意してきた数多くの問いの中で、最も本質的で、最も純粋な質問だった。


ジフの肩が微かに震えた。彼は依然としてシオンを見ないまま答えた。


「どういう意味だ。何が変だというんだ?」


「最近の僕のすべてが変なんです。集中できず、頭の中が混沌として、全く自分らしくない行動をとります。まるで……僕の中に自分ではない誰かが入り込んでいるようです」


シオンは自分の状態を、まるで医師に症状を説明する患者のように淡々と描写した。だが、その淡々とした声の端には微かな震えが滲んでいた。


ジフは唇を噛った。彼はその「誰か」が何であり、誰であるかを、痛いほどよく知っていた。


「……思春期には誰でもそんな混乱を経験するものだ。至極まっとうな成長過程だよ。そんなに深刻に考える必要はない」


大人として、教師として言える、最も教科書的な答えだった。彼はこの相談をできるだけ早く、安全に終わらせたかった。


だが、シオンは退かなかった。


「そんな一般的な話が聞きたいのではありません。僕の症状は極めて具体的です。特定の人物に関連しているからです」


シオンの視線がジフの瞳を執拗に射抜いた。


「ある人のことが、ずっと頭を離れないんです。その人が言った言葉、行動、表情の一つひとつが消えずに頭の中を巡ります。その人を見ると、世界が変わって見えます。モノクロだった世界に色がつき、何も聞こえなかった世界に音楽が流れるようです」


ジフの呼吸が速まった。シオンの言葉の一言一言は、鋭い刃となって彼の防壁を突き破り、心臓に突き刺さった。彼はこれが自分への告白であることを悟った。十八歳の少年の、拙くもあまりに透明で強烈な告白。


「その人のせいで歓喜し、その人のせいで地獄に突き落とされる。その人が僕を見て笑ってくれれば世界を手に入れたような気分になり、僕を拒絶すれば息ができなくなる。これは……まともな感情じゃないでしょう?」


シオンの声が徐々に激しさを増した。彼はもう感情を抑えられなかった。


「体育祭の時、先生が僕を助けに駆けつけてくれた時……先生の目を見ました。僕を拒絶していたあの冷たい目じゃなかった。なぜあんなことをしたんですか? なぜ僕をあんな風に見つめたんですか? あの眼差しは一体、何だったんですか?」


ついに、シオンは問いの核心を投げた。ジフはもう視線を逸らすことができなかった。彼はゆっくりと顔を上げ、初めてシオンの顔を正面から見据えた。少年の顔は苦痛と混乱、そして切実さで満ち溢れていた。その澄んだ瞳は「お願いだから答えをくれ」「僕をこの地獄から救ってくれ」と悲鳴を上げていた。


ジフの心が崩れ落ちた。彼はこの子を傷つけたくなかった。この純粋な魂に、汚れた大人の感情を触れさせたくなかった。


「……シオン」


彼は思わず、優しい声で少年の名を呼んだ。役職や立場を脱ぎ捨てた、無防備な呼びかけだった。


「それは……勘違いだよ」


ジフは辛うじて言葉を紡いだ。喉が締め付けられた。


「教師が危険に晒された生徒を助けるのは当然のことだ。君じゃなくて他の生徒だったとしても、私は同じように行動した。それ以上でも、それ以下でもない」


嘘だった。真っ赤な嘘だ。彼は自分の吐いた言葉がいかに卑怯で残酷かを知っていた。


シオンの顔から血の気が引いた。その瞳が細かく震えた。


「勘違い……ですか」


「そうだ。君は今、受験のストレスと思春期の混乱のせいで、教師である私に過度に依存しているだけだ。こういう感情は、時間が経てば自然に消える。まるで風邪のように」


風邪。


シオンはその言葉を噛み締めた。自分の全方位を揺さぶったこの巨大な感情が、彼にとってはたかが風邪程度だというのか。


「いいえ」


シオンが断固として首を振った。彼の瞳には傷心の代わりに、冷ややかな怒りと意地が宿り始めた。


「先生は嘘をついています。今だって、先生の目が泳いでいる」


シオンの言葉に、ジフは息を止めた。少年はあまりにも正確に、彼の本質を見抜いていた。


「僕が変じゃないのなら、変なのは先生の方ですね」


「……何だと?」


「僕をこんな風にしたのは先生ですから。僕のモノクロの世界に勝手に色を塗っておいて、今さらそれはすべて僕の勘違いだなんて。あまりに無責任じゃないですか?」


十八歳の少年の、不躾だが、あまりに痛烈な直撃弾だった。ジフは何も言い返せなかった。すべてが事実であったから。


シオンは席を立った。彼はもう、この卑怯な大人から答えを得ることはできないと悟った プリンタ。


「相談、ありがとうございました。先生のおかげで、自分の感情が何なのか少し分かった気がします。これは風邪なんかじゃない、ひどくたちの悪い病気なんだってことが。そしてその病気の原因が……まさに先生だということも」


それだけを言い残し、シオンは振り返ることなく相談室を後にした。空っぽの空間に一人残されたジフは、崩れ落ちるようにソファに身を預けた。彼は両手で顔を覆った。手のひらの中が熱かった。


彼は少年を傷つけた。自分を守るために、少年の純粋な心を「勘違い」と「風邪」という名で切り刻んだ。しかし少年は壊れなかった。むしろより強固になり、彼の偽善と嘘を正面から叩きつけた。


「先生、僕は変ですか?」


少年の切実だった問いが耳元でリフレインした。


いいえ、君は変じゃない。私が、私がおかしいんだ。


君という卵を割り、自分の世界の外へ出ようとしている私が。


ジフは苦しんだ。これは決して越えてはならない一線だった。しかし彼は、すでにその線の上で危うく踊っていた。そしてその踊りの代償が何であれ、彼はもう止まれないことを予感していた。


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