僕は雨音が好き
⚠注意事項です⚠
グロ、ホラー要素を含みます。この作品はフィクションであり、現実世界とは一切関係ありません。 作品中の描写を真似したり、実行したりすることは絶対にしないでください。
僕は雨音が好きで
いつも窓辺で佇んでいた。
雨音はいつも僕の心を癒してくれていた。
雨が降ったから傘を差していた。
今日はいつもよりも雨音が大きく音を立てていて
その音が、とても鼓膜に響いた。
僕の名前は、曇崎 薫
愛する彼女がいるのだが、
彼女は何時も笑っていて
本当にすっごく可愛いんだ
何をしていても、可愛くて…
ずっとずっと見ていたいくらい
大好きなんだ。
だから、僕は彼女に告白したんだ。
とある日に彼女の家で
外は雨が降っていたから、
やっと家に帰ってきた
彼女は少し雨で濡れていた
そして僕を見た。
僕は笑顔で”おかえり”と言う
けれど、彼女はその場から動かないので
心配になりながらも迎えに玄関へ行けば、
頬に水が滴り落ちたまま固まる彼女を
タオルで拭いてあげる。
雨が降っていたのだから、濡れても仕方ない
彼女の可愛さに笑みが溢れて抑えられず、
僕は彼女を抱きしめ勇気を持って告白をした
”僕は君が…雨音ちゃんが好きなんだ”
彼女は告白に驚いたのかヒュッと喉から音を鳴らした。
そして彼女は嬉しさのあまりか身体を震わせいた。
可愛くて可愛くて仕方ない…
抱きしめられるなんて…。幸せだなぁ…
なんて僕が気持ちに浸っていると
やっと彼女は口を開いたようで
僕は耳を疑った
「あ、の…だ、誰ですか??というか、す、すみません離して…。や、やめてくださいっ!」
まるで小鳥の様に震えながらも告げる声に
少し困りながら、僕は返事をする
”僕は曇崎 薫。君に告白をしに来たんだ”
「い、意味が分かりません。お断りします!!」
大きな声で彼女は言葉を告げた
僕は振られた…らしい。
そうなると、他の人に奪われるのかもしれない
嫌だ…そんなのは絶対に嫌だ。嫌だ、嫌だ、嫌だ!!!
だから、僕は刺した。
雨音が他に奪われるくらいなら
そう思って。深く深く刺した
最初は鼓膜に響くほどの悲鳴も
段々と小さくなって止んだ
そして気付けば、情熱の様に真っ赤な気持ちが
彼女から溢れてきて、こちらに倒れてきた。
なぁんだ、やっぱり君も僕の事が好きだったんじゃないか
”気持ちは僕も一緒だからね”と言葉を掛けてあげる
僕は雨音が好きだ。
けれど雨音は止んでしまった。
だから…
雨の日に皆は傘を差す
僕も彼女と同じ様に刺した。
【ご挨拶】
こんばんは、星彩 宙です。
本日は”小説家になろう”の
夏のホラー2025に初めて参加しました。
少しでも涼しく感じてくださると嬉しく思います。