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心透  作者: 寝眠猫
1/10

プロローグ


『あー殺したい!!……けど我慢よ…。こいつはどうせあの公爵に引き渡すんだから…。』


「……へ。」


「ヒューナ?どうかしたの?…まぁ!顔色が悪いわ!大丈夫?」


……な、なに?

こ、殺したい?公爵に引き渡す…?


『あーこのまま体調悪くなって死ねばいいのに。』


「な、なんで…」


「ヒューナ?さっきからどうしたの?」


「…じ、冗談だよね?」


『……なんなの?意味わからないし気味が悪い!はぁー早く死ね!早く死ねよ!』


「っ……どうして…。」


これは私がたったの6歳で知った、人の心だった。

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