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それはノアという男

背の高い男である。前回、自己意識を自在に操れると表現したが彼は決して変装の天才ではない。当然、幼稚園生からプロレスラーまで演じきれるわけではない。しかし、彼はまた別の天才である。それはある種の自己欠陥ともいえるであろう。それがノアという男である。

ヨーゼフ救出作戦の概要を理解したノアはひたすらに歩いた。そして、これは長期的な作戦になるだろうと思った。その道はひたすらに赤土の土地であった。彼は日の照っている暑すぎる昼の間はマントを覆い休み、夜にはひたすらに歩いた。常人ならば暗闇にうろたえ何度も何度もつまずくであろう。しかしノアは違う。なんとも恐ろしいことに一度も、赤土を3日間歩き続けたが、たったの一度もつまずくことがなかったのである。これもまた彼が決して脚力に自信のあるだとか登山家であるなどといった体力面の問題ではない。

それは、またしても彼が天才たる所以のものだ。自己意識の不理解による賜物である。一種の催眠をかけたのである。「私は絶対に転ばない」と

さて読者諸君、私は最近のラノベ、小説なんかで嫌いなところがたった一つだけある。それはね、キャラクターがみんな喋りすぎてることなんだよ。全く今の若い奴らは、そのキャラの感情だとか性格ばっか気にしてて面白くないね。

でも、結局俺自身こんな微妙なもん書いてるっていうことになってる。いやもう、まったく残念だな。

感想でもなんでも、どうぞよろしくお願いします。