1話司令
ボツという名のダイヤ
机に紙がドバドバーと置かれた。「またか」と言わんばかりに椅子に座っていた男が顔をしかめる。
ここは東京の映画制作会社この男がこの会社の課長だった。この会社は数多くのヒット作を手掛けて来た大会社だ。 そんな課長に今悩みがあった。一行目にドバドバーと紙を置いた社員の事だ。
彼の名前は「北岡厚」(34)ここのアイデア部で働いているのだが余りにも仕事熱心で人間関係が上手く出来ていない。それだけなら上司から仕事ができると褒められる事もあるかもしれないがもう一つ問題なのがアイデアはたくさ
んあるのだがどれもつまらない事だ。そんな感じで1人で黙々と仕事をこなすようになった。
そんなある日なんと「社長」から会議室に行くようにメールが届いた。社長どころか課長にすらあまり呼ばれないのだが、こんな性格の彼なので予定時刻までテキパキ仕事に取りかかった。最近アイデア関係の仕事は特になく別の仕事を任されていた。
会議室には自分以外にも何人か人がいた。社長が入ってくるなり早速話を始めた
「今日集まった者たちは仕事が出来ない奴らの集まりだ。今日集まった者でチームを組み監督とヒット作となるシナリオを半年で作れ。でなければお前ら全員クビだ!」
「えええええええぇぇぇぇぇぇぇ〜〜〜〜」
こうして厚のクビをかけた一世一代のプロジェクトが始まった。
残り半年
この作品は作者の妄想です。制作会社はこんなヤバいところばかりではありません。これからも「ボツという名のダイヤ」をよろしくお願いします。