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転生したうさ耳少女は一生懸命がんばります! ~友達を作ろうとしたらいつの間にか世界救ってました⁉~  作者: 氷河の一輪
第五章 うさ耳少女は真実を突き止めますっ!

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第99話 幻影の真実①

 微妙な気まずい空気が流れる。

 一体どーすればいいのよっ!

『我は、この体から出ていかない』

 ……やっぱり拒否するのね。 どうすればウィンに肉体を譲ってくれるかな?

『別に、我はお前たちに意地悪したいわけではない。 だからそんなに殺気立つな』

 あれ? 無意識に殺気出してた☆

『我はもちろんおぬしより強いが、強者であるおぬしの殺気を受けて平然とできるほど強くもない』

 ウィンリー様はそう言い、悲し気に目を伏せる。

 あ……すいませんでした。

 そんな顔されたら、なんか申し訳なくなるじゃん。

『我は、前世でひどい目にあった。 強すぎる力に皆は恐れ、疎み、迫害を始めるのじゃ……』

「「……」」

 そうだ。 たしかに言っていることは正しい。 私も、強力な力故にみんなに恐れられてる。 疎まれているかは知らないけど、、、“金髪の悪魔(ゴールデンデビル)”って二つ名つけられて、陰口言われている。

『雪の女王の片割れであるおぬしも、成長すればいつか地獄の苦しみを味わう』

 友達が地獄の苦しみを味わう……? そんなの絶対に私が耐えられない!

『そうなる前に、愚かな者共の行動を知っていて欲しいのじゃ。 それでもし、許せないのなら、、、共に世界を滅ぼそう――!』

 何でそうなったーー!? でも……そう言って妖しく笑うその姿にはマジで惚れそう……。

「へん! 世界を滅ぼす? ふざけんじゃないよ!」

 ウィン……。 かっけぇ!

「そしたら一生美味しいもの食べれないじゃん!」

 おい! せっかくかっこいいこと言ってたのに台無しじゃん!

『……我の前世を見てもそう思えるかな?』

 ウィンリー様から眩い光が発せられ、景色がどこかに移動する。



「う~ん! やっとあの牢屋から脱出できたのじゃ!」

 草原の上で無邪気に笑い、寝転ぶ少女はおそらくウィンリー様。

 これはきっとウィンリー様が見せている幻影だね。

「そうだね、でも……元はと言えばウィンリーが悪いでしょ!」

「うっ」

「ウィンリーが狼ごときで『終末の吹雪(ウィンリー・メドン)』を放つから……」

 プンプンと怒っている少年はリバーにそっくりだった。 多分、リバーの前世だな。

「でもぉ、雪の精霊と知った瞬間、いたいけなくて、か弱い幼女を殺そうとするのは違くないかのぉ?」

 喋り方は老人だけど、見た目5歳くらい。 なのに命を狙われたの!? こんな可愛い子を襲うなんて、くそ野郎だな。

「――‼ リバー」

「うん、誰かが襲われている。 助けに行く?」

「もちろん!」

 ウィンリー様達が森の方へ走っていく。 それに合わせて私たちの視点も移動していく。

 さすが雪の女王の幻影だね!


「『――終末の吹雪(ウィンリー・メドン)――』」

 ウィンリー様がそう唱えると、、、森の一部が消滅した。 ウィンの魔法より何倍もやばい。 これは、、、皆が怯えるのも理解できるかも……。

 そして、何より驚いたのが、、、ウィンリー様が救ったのはシーちゃんだったってこと‼

 シーちゃんの前世!? 薄々というか、もう気づいていたけど、びっくりだわ!

 ……幼い頃のシーちゃん、かーわーいーいー! 幼いころから天使なのがにじみ出てるっ!

「おぬし、大丈夫か?」

「は、はい……」

「……おぬしもどうせ我を怖がるのだろう? そうなるんなら助けるべきではなかったかな……」

 ウィンリー様が自傷めいたことを口からこぼす。

「――! そんなことないですっ! こんな私を助けてくださり、ありがとうございました! 一生かけてこの御恩は返させていただきます!」

「……おぬし、名は?」

「ないですっ!」

 ないの!? いやいや、ないことをそんなに自信もって言わないでくれ。 余計胸が痛むから……っ!

「なら、、、これからは“シー”と名乗れ」

「! ありがとうございますっ!」

 シーちゃんの名前ってウィンリー様がつけたんだね。 いい名前だ……!

 ん? でもなんで今もシーちゃんの名前は“シー”なの? 転生したんだから、親がつけたはず……。

 ……きっとシーちゃんが狂気的な何かで無理やり変えたのかな?

 うん、深く考えないでおこう。 深く踏み込むと、、、最悪死ぬ!

今更ですが、『内気すぎる最強令嬢の勘違い英雄譚〜わ、私は英雄なんかじゃありませんっ!〜』という短編をかきました。

そちらもぜひ読んでみてください!

いや、絶対読んでくださいっ!

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