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転生したうさ耳少女は一生懸命がんばります! ~友達を作ろうとしたらいつの間にか世界救ってました⁉~  作者: 氷河の一輪
第四章 うさ耳少女は魔王と戦いますっ!

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第93話 魔王、哀れなり‼

 この上から禍々しい魔力を感じる……。 そのうちの清らかな魔力がどんどん弱まっていく。 急がなきゃ‼

 私は、光を置き去りにして禍々しい魔力のいる部屋へ入る。

「――!?」

 そこには……なにか変な物体がパープちゃんを吸収しようとしているところだった。

 た、助けなきゃ‼

「『――天使の奇跡(エンジェルミラクル)――』」

 変な物体を退け、ボロボロになったパープちゃんを抱きかかえる。

 ……こんな姿になるまで戦っていたなんて……。 パープちゃんの怪我から、ウィンやリバーを体を張って守ってくれていたことが分かる。

 パープちゃんはキョトンと私を見上げてくる。 その顔から、自分がどれだけボロボロだったか分かっていないようだわ。

 ……覚醒、したんだね。 成人するまで無理だと思っていたけど、、、それほど今回の戦いが死闘だったのだろう。

 私が一瞬でも遅れていたら、パープちゃんは死んでいた。

 ……許せない。 あの変な物体は、姿の見えていない魔王なのだろう。

 魔王、よくも私の大切な人を傷つけたな。

 絶対に許さない――‼


「『――解呪(ディスペル)――』」

 あの変な姿になったのはおそらく呪い。 誰かがあの馬鹿な魔王を利用して、実験でもしたのだろう。

 その結果、実験は失敗し、魔王は化け物へと変貌した。

 そのせいで、意識がなくなり、破壊本能を制御できずにパープちゃんを傷つけた。

 意識がなければ苦しみも分からない。 でも、私はどうしても魔王を許せないから苦しみを与えたい。 ()()()――『解呪』して意識を戻し、パープちゃんの受けた苦しみを倍して返すのよ。

 それと、、、魔王にこんな実験をした黒幕も同罪よ。 必ず見つけ出し、報いを受けさせるわ。


「あれ、ぼきゅは何を……?」


 記憶はないようね。 でも、そんなの知ったこっちゃない。

 ()()()()()()()()()()魔王も地獄へ突き落しましょう♪ 永遠に出られない地獄の闇へ、(いざな)いましょう――‼

「『――地獄門(ヘルゲート)――』」


♢♢♢


 「『――地獄門(ヘルゲート)――』」

 シーちゃんが片手を天に掲げ、そう唱えると……世界が闇で覆われた。

 正確には、私たちの頭上に光の全てを吸収する()が現れたのだ。

 寒気が止まらない、震えが止まらない。 ()()は何……?

 リバーとウィンも青い顔をしてガタガタと震えている。

 さっきまで私たちを圧倒していた魔王でさえ震えて声も出していない。

 闇から何か、手のようなものが飛び出し、魔王を捕まえて闇に引きずり込もうとする。

「や、やめろおぉぉぉおおお‼‼」

 魔王は必死に抵抗するが、為す術もなく闇へと消えていった。

 それと同時に闇は消え、元の空に戻ったけど震えが止まらない。

 あんなに強かった魔王が一瞬にして消えた。 魔王はどうなっちゃったの? 私を抱きかかえているこの……友達(シーちゃん)は一体何者なの? 一体、どーゆーことなんだーー!?

「シーちゃんは一体何者なの……?」

「パープちゃんの友達よ。 でも、しいて言うなら……魔界では()()って言われていたわ♪」

 そっか~、私の友達でぇ~、死神か~!

 なんだか喉からひゅって音が鳴った後、全身の力が抜けてそのまま気絶してしまう。

「え!? ちょっと、パープちゃん!?」

 サヨウナラーー


♢♢♢一方、同時刻のある所……♢♢♢


「魔界王様、大変です!」

「騒がしいぞ、一体何事だ?」

 いつもは冷酷で仕事をすぐこなす完璧主義者の優秀な部下が、眼鏡をずらしながらすっ飛んでくる。

「たった今、数分間だけですが、『地獄門』が消えました!」

「な、なんだと?」

「その数分間の間に、魔王と名乗る者が地獄にやってきました!」

「なんだとぉ〜!?」

「その者はひどく怯えた様子で、精神に異常をきたしていました!」

 ……こんなことを出来るのは、あの()()()しかおらん。

 思い出しただけで震えが止まらないという、トラウマ……

 あれは何万年前だったか……魔界一の強者と歌われていた儂が、可憐な少女に皆の前でぶちのめされたのだ。

 地獄を開拓させないと殺すと言われた時、儂は生きた心地がしなかったのぉ。

 断ったら一瞬で殺されると本能で察したあの恐怖……。

 あの時の恐怖は今でも忘れられない。

 もう一生あの死神様には会いたくない。

 して、その魔王という奴は何をしでかしたんだ?

「魔界王様、自称魔王をどうしますか?」

「決まっておる。 あの、『ウルトラスーパースペシャル☆地獄』にぶち込め」

「――!! 残虐な悪魔である私どもも引くほどの、『ウルトラスーパースペシャル☆地獄』にですか?」

「そうだ」

 あやつが何をしたかは分からないが、死神様がお怒りなのは確かだ。

「なんで『ウルトラスーパースペシャル☆地獄』に入れなかったの?」と、後で言われたらたまらん!

 面倒事も増えるが、背に腹はかえられぬ。

 ……あやつもあんな地獄で()()()()()()なんて可哀想だのぅ。

 だが、死神様を怒らせたのだ。 これはしょうがないことなのだ。 許せ、哀れな魔王よ……。

次回、『ウルトラスーパースペシャル☆地獄』を紹介!

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