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転生したうさ耳少女は一生懸命がんばります! ~友達を作ろうとしたらいつの間にか世界救ってました⁉~  作者: 氷河の一輪
第四章 うさ耳少女は魔王と戦いますっ!

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第92話 断罪

シーちゃん目線!

 ウィン達を先に行かせた私はパプリカを……魔族の神を軽く睨む。

 また魔族の神は私の前に立ちはだかり、邪魔をする。 何万年も生きてきた私は一度も魔族の神と共存できたことがない。 何回か和平も申し出たけど、受け入れたふりをして殺そうとしてきた魔族もいたから、和平はとうの昔に諦めたわ。


 なんだか胸騒ぎがする……。 早く魔族の神を戦闘不能にしないと。

 え? なぜ、殺さないか? ふふ、それはね、殺さない方が惨めたらしく生き、周りに侮られ蔑まれ、自分は弱いんだと自傷し、永く苦しむことができるからよ。 魔族の神は、、、永く苦しんで死んでほしい。 だってウィンリー様を傷つけたんですもの。 パプリカが傷つけたわけじゃないわ。 でも、パプリカが将来、ウィンリー様を傷つける()()()()()()から、今のうちに芽をつぶしておく。 まぁ、八つ当たりっていうのもあるけどね☆

 もう私たちに手を出さないように、魂に苦痛を刻み付けるのよ。


「あら、変身はしなくてもいいのかしら?」

 変身……それは今はしない。 パプリカごときで使うのがもったいないわ。

「ふふ、そちらこそ早く攻撃してこないと為す術もなく……()()()()?」

「――ッ!?」

 気絶して恐怖が半減しないよう、手加減をしながら冷たい殺気をパプリカにぶつける。

 パプリカは足をガクガクさせながらも歯を食いしばり、私へ突っ込んでくる。

「死ねぇぇぇええ!」

 あらあら、この前まで貴族令嬢(偽)だったのに、そんなはしたない言葉を発するなんて……。

 あなたの遅い攻撃を待つつもりはないわ。 待っていたら寝てしまうかもしてないから。

「『――苦痛(ペイン)――』」

 死の痛みを指先から魔力に込めて放つ。

「ぐぎゃっ!?」

 パプリカがまるで豚のような声をあげてうずくまる。 ……この比喩は豚が可哀そうね。 言い換えると、まるで世界から汚物を集めた塊のような悲鳴をパプリカはあげる。

「こ、この野郎……」

 ……まだ実力差が分からないのかしら?

 パプリカに絶望を与えるために、私は動き出す。

 パプリカが私に攻撃されたと理解できる程度に力を抑え、拳を勢いよくパプリカの手足へ殴打。 動けないよう、抵抗できないように手足の骨を折り、回復も出来ないように腱を切り裂き、粉砕させる。

 これで絶望を与える準備はできたわ。


「『――断罪(ジャッジメント)――』」

 そう唱えると、裁判官の化身が闇から出現する。

 この魔法は何百万年も前に禁術魔法になり、忘れ去られた古代魔法の一つ。 おそらくこの魔法を使えるのは私しかいないでしょう。

 この魔法は、裁判官の化身であるヒストリエが対象の()を読み取り、刻み込まれた()の大きさによって対象を断罪する魔法。

 つまり、前世の罪までもが等しく断罪される。 記憶がないなど関係ないのよ。 ヒストリエには何も誤魔化せないわ。

 『魂粉砕の刑』から『腕立て伏せ5回』など、いろいろな刑がある。 対象に合った刑を執行してくれる正義の審判。

 でも、いろいろな汚職をしてきた貴族は快く思わなく、禁術魔法にしてしまったのよね。 その貴族はとっくに死に、この魔法は存在すら知られていない。


「ヒストリエ、この方を断罪してくれる?」

『是』

「ひっ」

 パプリカの口は恐怖で歪む。 いい感じね。 この調子で絶望してくれるかしら?

『……魔族の神は前世に大量の人族を殺した。 今世でも罪なき者を殺した。 よって刑は“死”とする』

「……は?」

 そんな大罪でただの“死”ですって?

「ヒストリエ、しっかり考え直して」

『……刑は“死”だ。 それ以外は無い』


――ブワァァ


 ヒストリエに対して本気の殺気をぶつける。 ヒストリエに命はないから殺せないけど、苦しめることはできる。 なんとしてでもさっきの刑を変えてもらう。 パプリカに“死”の安らぎは与えない。

「ヒストリエ、あなたを呼び出せるものは私以外いないわ。 あなたを一生呼ばずにあの“地獄”に居てもらっても私は構わないのよ? 賢いあなたならわかるわよね?」

『――‼ 刑を変更する。 新たな刑は“魂分散”とする。』

 魂分散は、、、死んだ後に一生転生できなくする刑。 ……これなら別にいいわね。

「ありがとう、もう戻っていいわよ」

『是』

 そう言うと、ヒストリエは霞のようになって消えた。


 さてと……

「ひっ‼」

 これをどう煮てやりましょうか?


♢♢♢


 ふー、魔力を封印する装置、やっと見つけたわ。

 え、パプリカがどうなったか? 内緒です☆ 殺してはいませんので安心してくださいね。


 死鎌で装置を一瞬で壊す。 さあ、胸騒ぎがするから、はやくパープちゃんも所へ行きましょう。

シーちゃん怖すぎ。天使の見た目とは性格が真逆すぎる!

みんな……絶対怒らせちゃダメだよっ!

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