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転生したうさ耳少女は一生懸命がんばります! ~友達を作ろうとしたらいつの間にか世界救ってました⁉~  作者: 氷河の一輪
第四章 うさ耳少女は魔王と戦いますっ!

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第85話 魔王戦①―威厳でて良かったね―

「さあ――殺し合いの始まりだ」

 魔王がかっこつけてそんなセリフを言う。 さっきまで凄まじい殺気を放っていた者とは思えないほど威圧感のない気の抜けた声だ。

「リバー、油断せずにいくよ」

 え、私は?

「うん」

 私は⁉ もしかして私、いじめらてる……?

「リバー、『あいつを倒して!』」

 ウィンがリバーに“命令”したことで隷属の首輪の強制力が発生する。 そのおかげでリバーの力が倍増する。

 リバーは一瞬で魔王との距離をつめ、そのまま魔王の心臓を手刀で突き刺した。


――ザシュ


 鈍い音と共に魔王が崩れ落ちる。 リバーは完全に心臓を刺した。 これで死なない生物はいないはず。

 これで死んでくれればいいけれど、そうはいかないよね。

 魔王は突如眩い光を発し、()()した。

「なっ、何⁉」

 さっきまではピンク色の丸い何かだったのに、今は容姿の整った5歳くらいの男の子の姿になっていた。 でも、翼や角が生えているからきっと魔王だろう。

 『――鑑定――』


【名前】ピンドラ

【種族】魔王?

【魔力値】200/200 ◁190up

【体力値】200/200 ◁190up

【スキル】

死を知らない亡者(デスストロンガー)Lv未完成 闇魔法Lv10◁NEW

【総合戦闘力】測定不可 (第二形態)


 鑑定結果が変わっている――⁉ 普通、こんな短時間で鑑定結果が変わることはない。

 おそらく、あのスキルのせいだ。 第二形態……? どうゆうことなの?

 この魔力値と体力値ならまだ私たちの命を脅かす戦闘力はない。

「どーなってんのよ……」

「なぜ、生きているのか気になるか? 特別に教えてやろう。 ぼきゅが精霊を攫ったのは、精霊の力を凝縮して創造神に匹敵する力を作るためだったのだ。 まだ未完成で改良が必要だが、お前ら雪の精霊や聖獣、桜の精霊のおかげで9割が完成した」

「あのときの鎖っ! だから力が入らなかったのか」

「この力のおかげでぼきゅは死ねば死ぬほど強くなる肉体を手に入れたのだ! ……未完成だからあと3回しか死ねないけど」

 なんかボソボソと聞こえてきたよ? つまり、第五形態まであるってことね?

 それにしても、本当に未完成でよかった。 完成していたら本当に倒せなくなっていただろうから。

「ぼきゅは今、第二形態だ! 殺せば殺すほど強くなる。 今なら楽に殺してやるが……どうだ?」

 楽に死ぬ? そんの嫌に決まっているでしょうが!

「はぁっ!」

 ウィンは魔王の問いに答えず問答無用で殺した。 魔王の頭が砕け、緑色の液体が出てくる。

 うぷ、グロテスクだ……。 てか、問答無用で殺すなんて、ウィンも思い切りがいいな。


 魔王から光が発せられ、また姿が変化した。 今度は15歳くらいの青年のような見た目をしている。

 さっきとは格段に強さが違う。 もちろん悪い意味でね。

 『――鑑定――』


【名前】ピンドラ

【種族】魔王?

【魔力値】400/400 ◁200up

【体力値】400/400 ◁200up

【スキル】

死を知らない亡者(デスストロンガー)Lv未完成 闇魔法Lv10 体術Lv10◁NEW 身体強化Lv5◁NEW

【総合戦闘力】測定不可 (第三形態)


 まだ私たちで対処できる強さだ。 多分私と同じくらいかそれ以上くらいの強さ。

 今度は私も一緒に攻撃をする。 油断は絶対にしない。

 リバーが牽制で攻撃し、その隙に私とウィンで攻撃する。 私とウィンの怒涛の攻撃で魔王が手一杯になったところをリバーがナイフでとどめを刺す。 はい、瞬殺。

 あと2回殺せばいいのね。 なんだあと2回か!と、油断しない。 鉤爪を構えなおし、鋭い殺気を向け続ける。


 魔王がまた、変化した。 こんどはしっかりとした大人だ。 かなりイケメンだ。

 なんだかあの面食いの創造神様が惚れて、魔王に力を与えないか心配だ。

 イケメンなのだが、、、絶対に惚れることなどできない。

 だって、すっごい殺気がビシバシくるんだもん。 全身の髪が逆立って、足がガクブルガクブル。

 『――鑑定――』


【名前】ピンドラ

【種族】魔王

【魔力値】800/800 ◁400up

【体力値】800/800 ◁400up

【スキル】

死を知らない亡者(デスストロンガー)Lv未完成 深淵魔法Lv10◁1classup 神体術Lv1◁1classup 身体強化Lv10◁5up 触手攻撃Lv10◁NEW

【総合戦闘力】測定不可 (第四形態)


 急に強くなりすぎっ! 多分だけど、総合戦闘力8000はあるね……。

 てか、触手攻撃って何⁉ 名前からして気持ち悪いっ!

「この姿になったぼきゅに、お前らごときじゃ勝てない」

 声は声変わりしたのか威圧感がある。 けど、一人称が『ぼきゅ』だと気が抜けるなぁ。

 けど、この殺気と威圧感は本物。 魔王、威厳でてよかったじゃん。


 今、私は強がって変な事言ってるけど、現実の私は逃げたいくらい怖がっている。 足が震えて動かない。 魔王と戦ったら確実に死ぬ。

 でも、逃げない。 逃げたくても敵から背を向けた瞬間殺されるし、何より友達を見捨てるなんてできない。

 でもこれ、勝てる?

 私の人生さ、クレイジーモードすぎないかな?

創造神「魔王、イケメンだ……力与えちゃおうかな……」

謎の人物「ダメでしょッ!」と言い、創造神を軽く殴る

創造神「イテテ、はっ!私はなんてことをしようとしたんだっ!」

謎の人物「正気に戻ってよかったよ〜」

創造神「正気に戻してくれてありがとうなんだけど、もうちょっと優しく殴ってもいいじゃんか!」

謎の人物「ごめんね〜」


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