第81話 ある創造神のお話②
「ある創造神のお話①」は第55話にあるので、そちらも見てください!
ちっぽけな雪の精霊と雪の聖獣を転生させてみた。
二人を観察するようになってからは毎日が刺激的で退屈が吹っ飛んだ!
ある時は強敵魔物の討伐、ある時は人助け、またある時は奴隷商からの脱出! そんなイージーではない二人の人生を見ていると楽しい!
なぜ何度も転生するのか、なぜ毎回悲惨な死を遂げるのか。 毎回二人で悩み、嘆き、抗う姿は本当に楽しくて、やめられない。
二人に幸せになって欲しい。 それは本心だ。 だけどね、悲惨な目にあっている二人も耐え難く美しくて、思わず虐めてくなってしまう。
でも、神は一大事でない限り、関わってはいけない。だから、我慢して観察するだけにしている。いっておくが、毎回悲惨な死を遂げるのは二人の運がなく、お人好しだからだ。私は関係ないよ?
あぁ、私の手で二人の人生を悲惨な目にしたい。虐めたい。泣かせたい。
これができたら、どんなにいいだろうね?
♢♢♢
二人の50回目の転生の時、事件は起きた。
魔族の神に二人が殺された。
森で救ったちっぽけで弱い精霊を救ったのが事の発端だ。
その精霊を救うために、村を発展させて国になった。そのせいで魔族に目をつけられ……襲われた。
二人は命懸けで戦った。 あの弱い精霊も戦ったけど、それに意味はあったのかな?
雪の精霊が全力で戦えたら勝てた。
だけど……村人達は裏切り、毒を盛った。
そして、、、二人は魔族の神の炎に焼かれ、死んだ。
今までの人生で1番無惨に、残虐に、悲痛な死を遂げた。
しかも、あの魔族の神は高貴な魂に傷をつけた。
魂が傷つけば、転生も遅れる。 この損傷の具合だと、何百万年も転生できない。
……許せない。
私から娯楽を、癒しを奪うなんて……!
あの二人を虐め、絶望の淵に追い詰めるのは私だけでいい。 否、私だけでありたい。
どうにかしてあの裏切り者と魔族の神に復讐したい……!
でも、神である私は地上の出来事に関われない。
いや、あの魔族の神からルールを破ったんだ。だったら私も……。
……いや、私がそんなリスクを負わなくても解決できる。
あの二人と一緒に死んだ弱い精霊、そいつを利用しよう。 そいつを転生させ、復讐をさせるんだ。
あの精霊は誰よりも魔族の神を怨み、憎悪を煮えたぎらせた。
そして、自力で瞳孔を開花させた。 今まで自力で瞳孔を開花させた者はいない。 というか、原理的にできるはずがない。それを強い復讐心で無理やり開花させるとはね……。
それに、、、あの『涙を宝石に変える能力』はかなり強力だし、魂もすごく綺麗だ。
あの子は何かが違う。 格が他の精霊とは違う。 なぜ海の精霊として落ちぶれているのか分からないし理解できない。
きっと本来なら輝いて生きていたはず。
……面白い。 ならばあの精霊を転生させて、復讐を私の代わりにやってもらおう。
きっと機会を与えるだけで、復讐を遂げるどころかこの神の領域に踏み入れるだろう。
ふふふ、またいい暇つぶし道具を見つけちゃった☆
二人が転生するまでの間、私を楽しませてくれそうっ!
この子はすぐに壊れないといいなぁ。
私を楽しませるために、せいぜいもがき苦しんでがんばってね。
この創造神は……イカれてるね!




