第79話 駄目神
「あのさ、今命令すればリバーは何でも言うこと聞いてくれるってこと?」
「そうなるわね」
なんてものを持たせてくれるんだよっ!
「じゃあリバー、『チューして』♡」
はっ⁉
「え……? ヤダよ?」
――バチバチバチ!
「あぅっ……」
首輪から青白い光が発せられ、すっごい音が聞こえてくる。
これ、電流流されているの?
「ウィンっ!」
「あ、え? 今のなし! なしっ!」
ウィンが取り消すと、電流が流れなくなった。
これが従属の首輪……!
命令に反するとさっきみたいに電流がながれるのか。
創造神様はなんでこんなものをリバーに送ったのよ!
ウィンもむやみに使ったことを反省しているみたいで泣きながら謝っている。
ていうかさ、試しに使う命令が『チューして』ってどうなのよ?
「これ、取った方がいいんじゃない?」
「ううん、僕はウィンが主ならこれでもいいと思う。 強さも上がるし、これでウィンを守れるもん!」
リバー、、、君はなんて純粋なんだ。
詐欺にあわないように気を付けて欲しいな……。 なんだか心配だよ。
「気を取り直してナイト、頑張って!」
「あのさ、僕魔族だよ? そんな存在がつかったら天罰が下らないかな?」
それはたしかに思った! でも、ナイトの心はきれいだから、きっと大丈夫だろ!(楽観的すぎ)
「あ、ナイトはイケメンだから絶対大丈夫だと思うわ!」
心の話ではなく、外見かい! 創造神様……あなたは一体どんな神なのよ! 外見で祝福するか決めるのはさ~、なんというか嫌だな。
――パキン
もうこの光も見慣れたよ。
「これは、闇の指輪ね。 装備すると闇魔法の威力が約5倍ほど上がるわ」
なんか普通だな~と思ったら、なんと5倍も上がるの⁉
ナイトは闇の悪魔だし、ぴったりな装備だねっ!
「次は、パープちゃんね」
「うん!」
なんだかドキドキだぁ!
何貰えるかな? というかそれ以前に清らかじゃないと死ぬんでしょ? 私、清らかかな?
きっと大丈夫。 自分を信じていざ――!
――パキン
強い光が自分を包み込む。
何、これ?
なんだか意識が――……
♢♢♢
ここはどこだ?
一面真っ白な世界。 ここってもしかして天界……?
「そうだよ♪」
なんかいる⁉
「なんかとは何よっ!」
心読まれた⁉
「まぁ、神ですから当然!」
確かに、よく見ればシーちゃんの地下にあった創造神様の石像と同じだ。
想像通り、しゃべり方に威厳ないし、神々しくもない。
黒髪黒目、至って普通。 強いて言うなら、前世の日本の頃によく見た顔立ち。
いかにも駄目神って感じ。
「おい、威厳ないって何よ!」
やっべ!
ていうか、なんで私を天界に呼んだんだろう?
「あのね、実は君に未来を変えて欲しいの」
未来?
「自分では変えられなくてね……転生者である君なら変えられるの」
当たり前のように転生したこと知っているんだね。
「まぁね、予想外だったけど。 別に君じゃなくて海の精霊でも良かったけど、これは君への試練ということで、リバーを救ってもらいます!」
リバーを救う? 何それ、リバーに何か起きるの?
「そっ。 リバーは魔王に殺されるわ。今朝、予知夢でリバーが死ぬ未来を見てしまったの……」
え? 魔王、あんなに弱かったのにっ! リバーが殺される? そんなのやだ!
予知夢、なんかこれだけは神っぽいね。
「魔王は強いわ。 リバーが死ぬとき、ウィンや小さきうさぎも死んでいる。 海の精霊やイケメン君は他の所にいて助けられない」
なんか大事なことなのに、創造神様の変な呼び方で頭に入ってこない。
小さきうさぎって私かな?
イケメン君ってもしかしてナイト?
「正解!」
あ、あってた。
じゃなくて! 私やウィンまで死ぬのか……。
「そう、だからリバーを命に代えてでも救え。 そして世界を救って」
うん、命に代えてでもリバーを守――え?
世界を救え? なんか急に壮大だな。
「リバーは魂ごと消滅する。 そしたら私は、推しがいない世界なんかいらないから、世界を壊す予定☆」
そんな、自分の創った世界壊す神いてたまるかっ!
てか、なんでそんなにリバーが好きなの⁉
「なぜなら、とんでもなく可愛いからっ♡」
……少し、否、結構イカれてる。 完全に駄目神。
「そう、できれば私も世界を壊したくない。 だからこの『身代わりの腕輪』を使ってリバーを救って」
わかりました。 なんとしても、リバーを救う!
あと、ウィンもね!
「じゃ、頑張って世界救ってね~!」
これから学校の用事などで遅れるかもしれません!
これからは、19時2分に投稿することにします!
これからも、よろしくお願いしますっ!




