第78話 隷属の首輪って知ってる?
「シーさん、僕たちを急に集めて何をするんですか?」
うーん、お風呂出たてのリバーとナイト、目の保養だなぁ。
リバーやナイトには治癒しきれていない傷が所々見える。
こんな国宝級の可愛さ&イケメンの二人にこんな傷をつけるなんて……!
マロンさんも意外と鬼畜なんだな。
「『――影収納――』」
シーちゃんは『影収納』から何かキラキラしている物を取り出した。
ちなみに、この世界にアイテムボックス的なのあったわ。
世間では知られてないけど、闇魔法の上位魔法である深淵魔法レベルを8まで上げると使えるようになるらしい。
そんなさ~、上位魔法をレベル8まで上げるなんて誰もできんわ! 私は闇魔法が一番苦手だから一生できないだろうな。
「シーちゃん、これ何?」
「これは祝福の石という物よ。 魔界で採れるの。 このアイテムを使うと創造神様から自分に合ったアイテムを授けられるの」
えぇ~~~! 創造神様から祝福のアイテムぅーー?
なんでそんなのが魔界にあるの?
「このアイテムは清らかな心をもつ者にしか使えないわ。 または気に入られた者のみ。 当てはまる者以外が使おうとすると……死ぬわ」
死ッ⁉
じゃあ、欲深い人間から守るために魔界にあるのかな……?
「多分、私たちは大丈夫だからやってみましょう!」
な、なんか心配しかないのだが……!
♢♢♢
「じゃあ、お手本を見せるわね」
場所は食堂から移動して、地下にいる!
創造神様の石像と祭壇のある部屋!
創造神様ってこんな見た目してるの……?
ウインクしててピースをしている。 極めつけは胸がぺったんこ! これは……残念な神の予感……!
シーちゃんはその残念な像の前で跪き、祝福の石を手で包み込んで砕いた。
――パキン
砕いた途端、シーちゃんを眩い光で包み込まれる。
光がおさまるとその手にはアクセサリーが握られていた。
「んーっと、これは一定以上怒ると攻撃力が二倍になる効果があるわ」
なにそれチートやん! でも、一々怒らなくちゃいけないのはめんどくさそう。
「次はリバー!」
「は、はいっ!」
――パキン
「――ッ⁉」
シーちゃんの時よりも眩い光が溢れ出る。
光がおさまると……リバーの手には何もなく、代わり(?)に首輪がついていた。
まるで奴隷の首輪みたいながっちりした金属で首を囲っている。
どゆこと?
「こ、これは! 隷属の首輪……」
「「隷属の首輪?」」
見た目通りだね!
「主の命令に逆らうと電撃が走り、最悪死ぬ。 そして、主の命令を達成するまでの間、力が倍増するという今は失われた秘宝」
なにそれっ! それ、祝福なんかじゃない! ただの呪いでしょっ!
「んー、主がいないとただの鎖だし……それに主しか外せないし……」
主っ! その主がいないと外せない⁉ 主なんかいないよ⁉
そんなのデメリットしかない。 リバー、一生首輪生活なの?
「リバーのことはあとで考えるから、とりあえずウィン、祝福の石やってみて」
「うん……」
心配しかない……ウィンまでデメリットしかない物がでたら……っ!
――パキン
予想はできてたけど、リバーと同じくらいの眩い光が溢れる。
お願い……普通でもいいからいい奴がいい!
ウィンの手には、、、鍵があった。
「なにこれ?」
「これはっ! 隷属の首輪の主の証よ!」
えぇ~~⁉⁉ よくわかんない!
「つまり?」
「つまり、ウィンがリバーの主よ」
ん? はい?
お前が主かいっ!
なんかウィンとリバーの関係が……彼・彼女(?)から奴隷と主になっちゃったよ!
なんかさ、好きな子が奴隷に堕ちる系好きなんだよね。
ついついやってしまった……。
気分を害した方、すみませんっ!
これ、切実だから。
決して下心とか、汚い考えではない!




