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転生したうさ耳少女は一生懸命がんばります! ~友達を作ろうとしたらいつの間にか世界救ってました⁉~  作者: 氷河の一輪
第四章 うさ耳少女は魔王と戦いますっ!

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第71話 撤退

 魔王に威厳がないのは置いておいて……魔法は使えず身体能力も10分の1って、詰みじゃん!

「パープちゃん、撤退するわよ」

「撤退? どうやって?」

 身体能力が10分の1って、もう走っても歩いているようなもんじゃん!

 加えて魔法も使えないって、どう考えても逃げられなくない?

「魔法を封印する装置があるはず……」

「あー、その装置を破壊するのね!」

「違うわ」

 違かった……じゃあ何⁉

「装置が耐えられないような膨大な魔力を込めればいいのよ!」

 ん?

 シーちゃんってたまに脳筋なところあるよね……

「つまり?」

「そう、禁じられた伝説の大魔法である『転移』を使って撤退するわよ!」

 The・脳・筋・☆

 ゴリ押しで行くぞぉゴラァ!

 リバーの症状は結構ヤバいし、早く帰って安静にさせなきゃ!

「何、逃げるだと⁉」

 魔王が低い声をだして驚かせようとしている。 が、全然低くないね!

「こっちには人質がいるんだぞっ! 逃げたら人質をみーんな殺しちゃうぞっ!」

 なんて卑怯なっ!

「魔王……あなたの翼を切ったの、だぁーれだっ♪」

 シーちゃんが魔王を挑発させるようにわざとらしく言う。

 魔王は……見事に怒っている。

「人質を殺したら、私たちはここには戻ってこないわ。 そしたらあなたは私に復讐できないわよ」

 シーちゃんもえげつないな……

 シーちゃんも魔王のこと言えないくらい卑怯かもね。

「だから、殺さないで大人しく待ってなさい」

「ぐっ!」

 魔王、あんたおこちゃまね……

 私が魔王だったらさ、戻ってこないなら一時間ごとに人質を一人ずつ殺していくとか言って脅すけど。

 (お前も魔王やシーちゃんのこと言えない。 むしろ、それよりも卑怯!)

「それじゃ、待っててね」

 シーちゃんはそう言って『転移』を起動させる。

――ブウォン

 気づいたらシーちゃんの家にいた。


♢♢♢


 あれから一日が経った。

 貴族共に説明したり色々と大変だった。

 ちなみに、魔王を倒したりの作戦を練るために今はナイトとウィンと私でシーちゃんの家で過ごしている。

 あのあとウィンはすぐに目覚めた。

 目覚めたのはウィンリーではなくウィンだったから本当に良かった。

 もう一生ウィンに……友達に会えないかと思った。

 でもリバーは高熱を出したまま目覚めない。

 ウィンは付きっきりでリバーの看病をしている。

 水を絞って冷たい布をリバーの額に当て、汗を拭くウィンは本当に健気だ……

 ウィンはご飯すら喉に通していない。

 リバーのことだけではなく、お母さんが魔王に囚われていることもあって喉に通らないのだろう。

 心配だ。

 このままじゃ、ウィンまで倒れてしまう。


「みんな、聞いて」

 シーちゃんが突然、ナイトやウィンや私を集めた。

「私はこれから、魔界に行ってリバーを治すアイテムを取ってくるわ」

「「「えっ⁉」」」

 魔界、別名地獄への門とされている。

 そこには悪魔という凶悪な生物がはびこっている劣悪なところ。

 魔界に行ったら最後、生きては帰れない。

 このエトワールのどこかに魔界に通じる門があるらしいけど、今は誰も場所を知らない。

 なのにどうやって行こうとしているの?

「あぁ、魔界に通じる門はこの家の地下にあるよ!」

「はっ!?」

 心読んだよね!?

「読んでないよ」

 絶対読んだっ!

「それでも、なんでリバーを治すために魔界へ行くの!?」

 ナイトは心配そうにシーちゃんに聞く。

「魔界には魔力枯渇を治せるアイテムがあるの」

 シーちゃんはナイトに心配させないように優しい顔で言う。

「シーちゃん……」

 私、嫌だよ。

 また友達を失うかもしれないなんて!

「大丈夫だよっ!私を信じて!」

 渋々だけど、みんな頷く。

「よし、それでは私が魔界に行っている間に、みんなには修行してもらいます!」

「「「え?」」」

パープ達はどんな修行をするのかな〜?

次回、パープ死す。(嘘)

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