第62話 八つ当たり
これはシーちゃん目線です!
時はすこーし遡る……
「神は私が対応するから、二人はあのクソうさぎをお願い」
魔族の神であるパプリカがそう言う。
今、パープちゃんのことクソうさぎって言いましたか?
は?
“あなたはパープちゃんのこと何にも知らないくせに。”
“何様のつもり?”
“パープちゃんはあんなに友達思いなのに”
“貴方の方がクソだと思うのですが?”
おもわずパプリカへの憎悪が溢れ出て、冷たい殺気となってパプリカを突き刺す。
やっぱり魔族の神と共存できそうにない。
ううん。絶対にできない。
あなた達魔族の神はいつもいつも私の大事な人を傷つけるから。 絶対に許せない。
今回こそは必ず、ウィンリー様を守る。
パプリカは私の殺気に驚き、生まれたての小鹿のように足をガクガクと震わす。
無様ね……
まぁ、今回のパープちゃんの無礼は目をつむってあげる。
あのトロピカルとピーマンという人は、パープちゃんが強くなるためのいい踏み台になりそうだからね。
きっと今回の戦いで瞳の変異のコツを掴めるはず。
もし瞳の変異を自由にできるようになったら……パープちゃんは誰よりも強くなれるはず……!
「エトワール大武道大会では、私は力を抑えていたわ。 だけど今回は神としての力をだせる。 だから、この前のように上手くいくとは思わない事ね」
パプリカはそう言い、魔力を解放させる。
黒色の髪がパプリカのように赤くなる。
さすが、名前がパプリカなだけはあるわね。
でも、相手の技量をはかる能力は乏しいようね。
さっきの私の殺気すら何が起きたか分かってなかったもの。
私とあなたではまず格が違う。
それを分からせてあげるわ。
こんな人に力を見せるのは勿体ないけれど、魔族の神に絶望を与えられるのなら、安いものよ。
「クーちゃん、お願い」
「うん♪」
クーちゃんは吸魔族。
私は魔力が膨大すぎて抑えきれない。 だから、溢れ出る魔力をいつもクーちゃんに吸い取ってもらっていた。
それを今、ためていた分を一時的にだけど返してもらう。
さっき、パープちゃんが見ていた時に返されたのはほんの少し。
今回はしっかり返してもらう。
体中に膨大な魔力が行き届く。
髪色が濃くなり、瞳の瞳孔が四つ葉のクローバーの形へ変異する。
この瞳が変異する現象は創造神様に祝福された者か、ステラ王国の王族だけ。
私は前者である。
瞳孔はその人に一番合った形へ変異する。
ある人はキャロッティだったり、貝殻だったりと、バラバラ。
パープちゃんはまだ不完全だから形がはっきりしていない。
この姿になるのはいつぶりでしょうか。
んー、今世では初めてかも。
この姿は神である私の真の姿。
“あること”を決意したときに変化した姿。
突然だけれど四つ葉のクローバーの花言葉、知っている?
幸運とか、愛情とかって言われているけれどそれは違う。
花言葉は『復讐』。
私は復讐を決意してこの姿になった。
パプリカはあんまり関係ないけど、魔族の神となった今は違う。
パプリカはあの魔族の神と姿がそっくり。
あの出来事を思い出すと、今でも怒りが収まらない。
パプリカには申し訳ないけど、八つ当たりをさせてもらうわ。
まだシーちゃんの謎(?)は解けません。
あと少し(長いかも)すれば謎を全て明かすつもりです!
断じて敵ではありません!
パープ達の味方です!
シーちゃん、可愛くて強くて最強!




