第39話 寮
更新遅れてすみませんっ!
「そ、それでは寮を発表していくぞ」
なんかコヨウさんの口角がぴくぴくしてる。
おい。絶対面白がってるだろ。
くそー、絶対見返してやるんだからな!
「実は、寮はもう決まっているんだ」
そうなの⁉聞いてない‼
「寮は女子寮のパール寮、男子寮のアクアマリン寮に分かれている。一部屋4人入るが……女子は一部屋だけ3人だ。成績などを考慮して決めたから文句言うなよ」
3人のところ羨まし~
どうせなら3人のところがいいなっ!
あっ!
3人だとその分友達が作れないから、やっぱり4人部屋がいいな!
「まず女子から。シー・ウィン・パープ!一号室だ」
えっ⁉
3人部屋……??しかもこの組み合わせ。
コヨウさんを見るとまたしてもニヤリと笑っている。
この人、絶対ウィンに好かれたいからこの組み合わせにしたな⁉
この人……絶対教師むいてない……
公平性が欠けているよ……
「そして、シーにはパール寮のリーダーをしてもらう。女子の皆、しっかり言うことを聞くように」
だろうな。
シーちゃんは主席だし、だれも文句言わないだろうな。
「次は、アナビス・パプリカ・スネゴロウ・ルリ――」
4人部屋じゃなかったのは残念だけど、これはこれで良いかも……‼
最初から仲いいし、恋バナとかたっくさんできそう‼‼
うへへへへ~
今から楽しみでしかたがない!
コヨウさんに色々ムカつくことはあるけど、今回は感謝!
「――だ。今日はもう解散となる。各々、寮に戻り、ルームメイトとなった者と親睦を深めるように。それでは解散」
あれ?
考え事していたらいつの間にか終わってしまっていた。
最近こういうことが多いから、気を付けないと!
気を抜いたら成績が落ちちゃう!
つまり……友達ができない!(?)
「パプたん、シーちゃん!早く寮に行こうよ!!」
「うん!」
♢♢♢
校舎から離れ、桜の並木道を通り抜けると……淡い水色のパール寮らしきものが見えてきた。
「で、でかぁ!!」
50mは優に超える高さのある城がそこに建っていた。
シーちゃんの家よりでかい……!!
「うわぁ!私たち、これからここに住むんだ……!」
「すごい……」
そうだ!
私たちは3年間ここで暮らすんだ!
なんかワクワクしてきた!
――ギィィィィ
扉に近づくと自動でドアが開いた。
まさかの自動ドア⁉
今世で初めて見た。
「どういうギミックなんだろう?やっぱり魔法?」
「このドア、最近発明された魔法がかかっているわね。たしか白金貨1000枚はするはず」
白金貨1000枚⁉
高……
「こんなドアに白金貨1000枚かけるくらいなら、私に欲しかった……」
「ウィン、駄々こねないの!」
「ちぇ~」
たしかにね。
こんなんに1000枚かけるなら、私がドアを開けてあげるよ。
「ドアの話はもういいから、早く仲に入ろうよっ!!」
「はいはい」
「「「わあぁ~」」」
凄い!
ここはロビーかな?
下は水色のふわふわなカーペット、上はすっごい大きくて煌びやかなシャンデリア。
目の前には受付?があって、その両脇には階段がある。
右には少し下る階段があり、ソファーと小さなテーブルがある。
待ち合わせとかに使うのだろう。
左にも少し下る階段があり、そこにはテーブルとマカロンやケーキが置いてある。
ここでお茶会とかするのかな?
ウィンはというと、当たり前のように左にあるお菓子を見て、涎を垂らしてキラキラと目を輝かしている。
「ウィーン!ほら、行くよっ!」
ウィンの服を引っ張り、受付へ引きずっていく。
「わーん!私のマカロン~!」
「後で食べに行きましょうね」
ったく、ウィンは食欲の塊だな!
ウィンの二つ名、氷槍の女王じゃなくて、暴食の女王でよくね?
「すみません、一号室のシーです。鍵を貰いに来ました」
「シー様とパープ様とウィン様でよろしいでしょうか? では、ご案内いたします」
受付の人が階段を上っていく。
取り残されそうになり、慌てて追いかける。
2階に上がるとそこにはズラーっと並ぶたくさんの見覚えのあるドアがあった。
これは……
「エレベーター?」
「よくご存じですね。こちら、“えれべーたぁー”というものです」
んん⁉
なんでエレベーターがこの世界にあるの⁉
「これは、最近発明された魔法を付与した個室で、階段を使わなくても何階でも行けるという優れものでございます」
この世界、私以外にも“転生者”がいる……!
だって名前も機能も同じなんだもん!
仲間がいるんだ!
もし会えたら友達になれるかもっ!
「お乗りください」
「は、はい!」
中まで同じ構造だ!
「シー様御一行は101階でございます」
――ウイィィィン
「わわわっ!」
大きく揺れ、上に上がっていく。
これは……前世のエレベーターより揺れが大きくて気持ち悪くなる……
――チィィン
「着きました。この101階、最上階全てシー様御一行のものとなります。何かありましたら受付へ連絡ください」
そういうと受付の人はエレベーターに乗り直し、下へ下りて行った。
え?
この階全部うちらのもの?
意味わからん……
少し長くなっちゃいました☆




