第37話 席決め
これが私たち青春を謳歌するクラス……!
結構広いな。まあ、Sクラスとまでなると、貴族が多いから当然か。
みんな、それぞれ好きな席に着いている。
座っているだけでみんな凛々しい。
さすが貴族……
――ガラガラ
ん?なんかコヨウさんが入ってきたぞ?
どうしたんだろ?
コヨウさんはそのまま教卓まで歩いていき、、、
「あー皆、席に着け。このクラスの担任になったコヨウだ。よろしく」
えーーー⁉
学園長なのに担任もやるの⁉
聞いてないっ‼
みんなも驚きを隠せないようにざわめく。
コヨウさんは一瞬ウィンを見て、うつむく。
私は見た。口元がにやけているのを。
分かった。この人絶対ウィンに会いたいから担任になったんだな。
「今日は席を決めたり自己紹介、寮を決めたりする」
席決めっ!
良い人が隣だといいなぁ。
「くじで決める。まずシーから」
「はい」
「廊下側の一番前だな」
一番前か~
いいなー。私はシーちゃんの近くがいいな!
「次、ウィン」
「こいこいシーちゃんの隣こい!」
いやいや、隣は男子だからそれは無理だね。
「シーの隣だな」
「やったーー!」
おいおい⁉
コヨウさん⁉絶対に何かやったでしょ!
「次、パープだぞ。早く来い」
「シーちゃんの近く来い!」
もしかしたら近くにしてくれるかもしれないから一応声に出す。
「窓際の一番後ろだな」
おい‼シーちゃんと真反対じゃんか!
絶対何かやったって!
コヨウさんを睨みつけるとコヨウさんがニヤリと笑う。
ひどいっ!絶対わざとじゃん!
大人げないぞ!
指定された席に行くと、隣にめちゃくちゃかわいい子がいた。
こんなかわいいのに男の子だなんてもったいないよね。
「リバー?」
「ぱ、パープ……さん……」
ぷるぷると震え、怯えた目で私を見る。
え⁉なんで怖がっているの?
何もしてないよ⁉
「よろしくね!」
怖がられないよう、優しい声色で言い、笑顔を作る。
「ひっ!」
うまく笑顔が作れず、変な顔になってしまった。
なんかごめんね?
そんな、涙目にならなくても……
こんなかわいい見た目してるけど、戦闘力は私やコヨウさんより遥かに高い。
人って見た目によらないよね。
リバーとの友達になる作戦は失敗したけど、他の人とは友達になる作戦を成功させるぞ!
まずは前にいる子に!
艶やかな黒髪をツインテールにしている8歳くらいの女の子に声をかける。
ん?8歳くらい?
なんでここにいるの?
「ねね、君何歳?」
前の子が振り返る。
凄いかわいらしい顔立ちだ。
「私は13ですわ!」
かわいらしい顔から一変し、悪役令嬢のような顔に変わった。
この見た目で13?
同い年なの?意味わかんない。
もしかして迷子かな?
「あなた、失礼なことを考えていそうね!不敬ですわよ!私はこの国の王女、アナビスよ!」
えええ⁉王女~⁉
たしかに気品に満ち溢れている……気がする。
「失礼しました。私の名はパープと言います。これからよろしくね!」
“わざと砕けた態度で話すことで友達になる”大作戦!
「あなた、金髪の悪魔と呼ばれているらしいですが、調子に乗らないことね!」
作戦失敗……
「次席だか知らないけど、私はもっと上を行くわ」
完璧主義者か。
少し苦手だわ。
「でないと、父に怒られますわ……」
アナビス様?もういいわ、アナビスで。
アナビスがポツリと何かを言う。
他の人だったら聞き取れなかったはずだけど、私にはしっかり聞こえた。
うさぎの耳、なめんなよ!
うーん、アナビスは王女としての責任を感じている故に完璧主義者なのか……
王族って色々大変だね(他人事)
めんだこ様、いつもありがとうございます!




