第36話 始業式
試験から3日経ち、合格通知がきた。
クラスはSクラス!
それと、制服も届いた!
袖がだぼっとしている白いシャツ。ボリュームスリーブって奴かな?
丈の長い黒色のスカートに白い靴下。
あと、夜空を思わす紺色のマントと帽子。
かわいいっ!
前世では学校なんて全然楽しめなかったから、今回は楽しみたいな!
休み時間友達に囲まれて、ご飯の時にはみんなでおかず交換したりするんだ!
考えただけで凄く楽しみ!
入学式は明日。
学園は寮から通うから、この家には当分帰れない。
だから片付けしとかないと!
は~やく明日になぁれっ!
♢♢♢
ルーナ帝国の首都にあるルーナ学園にやってきた。
もちろん友達と一緒に!
「わ~すっごいでかい建物だ~!」
「うん、本当にでかい」
今日からここに通うんだ……!
――ザワザワ
なんか門をくぐったら周りがザワめき始めた。
何かあったのかな?
「あれが金髪の悪魔だ……」
「気をつけなきゃ」
もしかして私がいることでザワザワしてる……?
なんでよ~!
わたしはただ、友達を作るためにがんばっただけなのにぃ~!
「隣にいるのは氷槍の女王と海の宝石じゃない?」
「海の宝石様は今日もお美しい……」
「氷槍の女王はすごい威力の氷魔法を使えるんだって!すごいなあ」
うう……
二人は良い二つ名貰えて羨ましい……!
しかも、みんな尊敬の眼差しで見てる!
私なんか、金髪の悪魔だぞっ!
酷くないか?
「パプたん、気にしない気にしない!それが一番!」
「そうだね……」
「ほ、ほらっ!始業式始まっちゃうから急ご?」
羨ましい……
はっ!これじゃあ二つ名が嫉妬の〇〇になっちゃう!
気をつけねば!
♢♢♢
「皆、よく来てくれた。学園長のコヨウだ。皆の知っている通り、大三賢者のコヨウだ。私は長ったらしいことが嫌いだ。なので簡潔に言う。皆、魔族との戦争が迫っているのを知っているだろう。弱いものは死ぬ。死なないためにしっかり勉学に励め。いいな?」
学園長がコヨウさん⁉
聞いてないんだけど⁉
一応、この学園提案したの、私なんだけど?
なのになんで学園長の件知らないの?
コヨウさん、言い方キツイです。
それに、体育館のステージから見下ろしてるからか分からないけど、威圧感がすごいな。
みんなに嫌われるよ?(人のこと言えない)
「それでは主席のシーに挨拶してもらおうと思う」
「はい」
シーちゃん⁉いつの間にかステージにいる!
「皆さん、主席になったシーです。オシェロン王国の王女ですが、気軽に接してくれると嬉しいです。この学園では弱者として下に見られないよう、成長する場です。皆で手を取り合って学んでいきましょう。色々な種族の方々がいますが、差別なく、皆でよい学園生活を送っていきましょう」
――パチパチパチパチ
凄い!優しすぎず、冷徹過ぎないギリギリのライン!
凛々しく気高く美しい!
さすが主席!
ちなみに私は次席!
「それでは各自クラスに移動してくれ」
私たちはSクラス。最上階だ。
「じゃ、行こうか」
ついに学園生活が始まるんだ!
楽しみすぎる!
寮とか、だれと同室なんだろ?
とにかく、クラスに行きますか!




