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転生したうさ耳少女は一生懸命がんばります! ~友達を作ろうとしたらいつの間にか世界救ってました⁉~  作者: 氷河の一輪
第三章 うさ耳少女は学園に通いますっ!

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第35話 試験②

「受験番号35番!撃ちなさい」

「は、はいっ!」

 次は私の番だ!

 シーちゃんの後とか最悪すぎる……

 だってあれと比べられちゃうんだよ?

 とにかく、レベルの高そうな全属性の魔法を撃てばいいか!

「……【――闇束縛(ダークバインド)――】」

 まずは闇魔法。

 黒い手が出現し、的に巻き付き、締めりつけて的を粉々に粉砕した。

 あれ?

 本来は敵を拘束する地味な魔法なはずだけど、なぜか的を壊してしまった。

「【――火球(ファイアーボール)――】!【――風刃(ギロチン)――】!【――水球(ウォーターボール)――】!!」

 巨大な火の球が的を丸焼きにし、それを風魔法で切り裂き、水魔法で消化した。

 よしよし、いい感じに連撃できた!

 あれ?的がなくなっちゃった!

 しょうがない。自分で作るか。

「【――土壁(アースウォール)――】!」

 土でできた壁を作り、私の最強魔法を放つ!

「【――聖槍(ホーリーランス)――】っ!!」

――ドガガガガ

 光の槍が土の壁を貫き、はじけ飛んだ。

 ふうー。

 どうよこの実力!

 これできっと友達たくさんできるよね!

「今の魔法見た?火球(ファイアーボール)はあんな凄まじい威力じゃなかったよね?」

「怖いっ!」

「あれが、金髪の悪魔(ゴールデンデビル)……!」

「もしかして本物の悪魔だったりして……」

 え……?

 なんか思っていた反応と違う……

 私、悪魔なんかじゃないよ!

 何かが怖くて声がでない……

 それにこんな場面どこかで……

 何か思い出しそうなんだけど……

――ズキッ

 うっ!

 頭が痛い……!!

 急に頭が痛くなりだした。

 何か思い出しそうだったけど、、、思い出そうとしなくなったら頭の痛みは嘘だったように消えた。

 なんだったんだ?

「パープちゃん、大丈夫?」

 いつの間にかシーちゃんが隣にいた。

「だ、大丈夫だよ」

 なんで頭が痛かったのかはなんだか考えたくない。

 今は試験に集中するべきよね!


「それじゃあ、体力試験を始めるぞ!」

 肩幅がゴリラみたいに広く、顔面までもゴリラみたいな人が試験管のようだ。

「ルールは簡単。1人ずつ俺に殴りかかってこい!魔法は禁止だぞ?身体強化はバンバン使ってこい‼」

 この人……脳筋だぁ……!

 とりあえず【――鑑定――】


【名前】ゴメス

【種族】ドワーフ

【魔力値】55/55

【体力値】612/615

【スキル】

神武術Lv1 身体強化Lv5 打撲耐性Lv3

【総合戦闘力】825


 ドワーフ⁉

 まじかよ……

 ドワーフって背が小さいんじゃないの⁉

 この人2mくらいは軽く超えてるよ⁉

 異常ってことか。

 そして名前が面白いな……

 スキル神武術とか凄そう。でも総合戦闘力はウィンより下だな。

 この人は完璧に物理特化だね。

「う、うわああぁぁぁああ‼」

 モブっぽい人がゴメスに殴りかかりに行く。

――ペシ

 一発KO 。

 見た目通りモブでした。

「次は私が行くわ」

 シーちゃんっ!

「そんな細い体で勝てるはずないですよ!危ないからやめた方がいいですよ!」

 知らない人がシーちゃんに忠告する。

 さてはシーちゃんのファンだな~?

 でも、私も心配……大丈夫かな

 シーちゃんはゴメスに歩み寄っていく。

 ゴメスは容赦なくシーちゃんに右ストレートパンチを繰り出す。

 おい!女の子に少しは手加減しろよっ!

 避けられないと思いきや、シーちゃんは軽やかに避ける。

「あ?」

 ゴメスもこの場にいる皆びっくりした。

「どうせまぐれだろう」

 そんなことをいい、ゴメスは先ほどより鋭い攻撃を仕掛ける。

 それもシーちゃんは軽やかに踊るようにして避けていく。

 そして……

「はあっ!」

――ドカッ

 シーちゃんのスカートがひらりと舞ったかと思うといつの間にか、ゴメスの意識を刈り取っていた。

 どうやら、かかと落としをしたようだ。

 一瞬、ゴメスは何かを見て満足そうな顔をして倒れ込んだ。

 一体何を見たんだろうね……

 その優雅で美しすぎる戦いを見て、人々はまた魅了された。

 本当に恐ろしいな。

 

 ゴメスが気絶したせいで、体力試験がなくなった。

 何やってんだよシーちゃん!

 

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