第3話 狼との戦闘
この距離じゃ、逃げられない。
とゆうか、距離があったとしても3歳児の足じゃ逃げられられない。
こうなったら、戦うしかない!
どうやって戦えば勝てる……?
考えろ……考えろ……っ!!
3歳児のパンチは効かないよね(当たり前)
やっぱり魔法しかない……
まずは……『飛行』を使って移動できるようにする
『――ふりゃい――』
よし、成功。
少しフラフラして安定してないし、1mくらいしか浮いてないけどね。
相変わらず魔法を使うと目が熱くなるけど。
「グ、グルゥゥゥゥ。 ガウッ!」
狼がこっちに向かって走ってくる。
よ、避けなきゃっ!
――ビリッ
服は少し破けたけど、『飛行』で何とか避けれた。
3歳児の移動速度だと避けるのはギリギリだ。
次攻撃されたら避けられるとは限られない。
攻撃される前に自分が攻撃するしかない……
どんな魔法を使えばいい……?
火魔法? ダメだ、森だから火が燃え移っちゃう。
水魔法? イメージしづらい。
風魔法? イメージしやすいし、汎用性ありそう。
よし、風魔法にしよう!
イメージして。風が勢いよく飛んで、狼の首が切れるイメージ。
『――ぎりょちん――』
自分の手から放たれた風が勢いよく狼へ飛んでいく。
――ザン
た、倒した……
わ、私が殺したんだ……
もしかしたら殺さなくても解決出来たかもしれない。
そんな後悔と罪悪感が渦巻いて何かがこみ上げてくる。
考えるな。私が狼を殺さなかったら自分が殺されていた。
この世界では、一瞬の躊躇いが命取りになる。
これからは、慣れていかなきゃ……
それに魔法を使ったせいか、体に力が入らない。
これが魔力枯渇って言うのかな?
それなら尚更、何か食べなきゃ……
狼って、食べれるのかな……?
せっかく殺したんだから、食べないと狼にも失礼だよね。
なら、美味しく頂かないと。
『――ぷちふぁいあ――』
ふぅー。
解体したことないから、狼を解体するの、大変だった。
血生臭いし、どこの部位食べればいいのか分からないから、『鑑定』がなかったら、解体出来なかったと思う。
火を焚くことも出来たし、肉をしっかり焼いて、食べよう。
3歳児だけど、狼肉食べても大丈夫なのかな?
ダメかもしれないけど、食べるしかないよねっ!
――ガブッ
うん。無理。
3歳児の顎で食えるかよっ!
しょうがない……
しゃぶりながら、ゆっくり食べるしかないね……
【名前】パープ
【レベル】2 1up
【魔力値】19/36 3up 【体力値】9/20 4up
【スキル】
鑑定Lv2 1up 水魔法Lv1 風魔法Lv1NEW
火魔法Lv1NEW
【総合戦闘力】25 12up
パープはがんばり屋さんです!
ちなみに、狼は美味しくいただきました。
パープはもっと狼を狩ろうと決意しました。