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転生したうさ耳少女は一生懸命がんばります! ~友達を作ろうとしたらいつの間にか世界救ってました⁉~  作者: 氷河の一輪
第六章 うさ耳少女は黒幕を倒しますっ!

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第113話 パレード

 今日はなんと、魔王を倒した英雄たちを讃えるパレードをやる。 英雄は私達♪

 でも、私は英雄と言われるほどえらいことをしていない。 だって魔王は倒したけど、魔王を裏で操っていた黒幕がまだいるから。 いつ黒幕が人を襲うか分からない。 もしかしたら私たちの警戒が和らぐようなパレード中に襲ってくるかもしれない。

 だから警戒を怠らないでパレードに参加する。

 え? 皇帝に言って討伐隊やら近衛兵に討伐・守護してもらう?

 はは、あのクラスだと誰も歯が立たないし、むしろ邪魔。 守らなくてはいけない人が増えるだけだね。

 きっと、皆に言っても混乱を招くだけだよ。 知らない方が幸せなこともある。

 黒幕は魔王より強いはず。 まぁ弱い可能性もあるけど、多分ないな。 魔王より強いとなると……シーちゃんがいないと私たちですら歯が立たないくらいだよ!

 だから、みんなを守れるくらい強くならなくちゃ!


「パプたーん? 何ボーっとしているの? 早く行くよ~?」

 ウィンが不思議そうな顔をして顔を覗き込んでくる。

「あ、うん」

 ウィンは……弱くなちゃったから、戦力外かな。 でも、絶対守ってみせるからね。 ウィンはただ守られていればいいんだよ(かっこつけている)


「で……パレードで何するの?」

 ズコッ!

 みんな苦笑する。

「ウィンったら……。 ここが今どこにいるか分かる?」

「お城でしょ?」

 ウィンがドヤーッとした顔で答える。 うん、自分の足で来たんだから知ってて当たり前でしょ?

「お城からパレード専用の馬車を使って城下町を通るのよ。 その後に城に戻ってパーティーをするのよ」

「ほへぇー」

 ウィンは頭に何も入っていないみたな相槌を打つ。 その姿にリバーまでもが苦笑している。

「よ、よし。 時間だし行こうか」

「「う、うん」」

「うむ」

 一人、ウィンリーだけが渋い顔して黄昏ていた。 おーい、何してんの?

 ……本当に変人ばっかりだな。 真面目なの私しかいないよっ! こうなったら私がみんなを引っ張るしかないね!


♢♢♢


――ワアアァァァ


「ナイト様ーこっち見てくださいー!」

「リバー様……! 可愛い……!」

「「「「聖女様‼」」」」

「氷槍の女王(クイーン)様!」

 みんな人気だぁ!

 私はというと……

「もしかして、あれって金髪の悪魔(ゴールデンデビル)!?」

「魔王を串刺しにして、返り血で血塗れになりながら大笑いしたらしいわ」

「可愛い見た目して怖いねぇ」

 私なんかこれだよっ!

 なんでよっ!

 何で『魔王を串刺しにして、返り血で血塗れになりながら大笑いした』って噂が流れているの!?

 しかもさ、誰もみてないのになんでこんなのが広まってるの!? しかもデマだし!

 実際の私はボロボロになりながらシーちゃんのこと待ってただけなんだけど。

「聖女様とは大違いだよな~。 聖女様はあの魔王にも慈悲をかけたらしいぜ」

 誰よ! そんな噂流したのっ!

 シーちゃんはまぁ優しいけど、魔王に慈悲なんかかけてないよ!? なんなら魔王を倒した張本人ですが!?

 くっそ~。 はじめのイメージがここまで引きずるなんて。 冒険者ギルドで暴れなきゃよかったよぉ。


「――‼」

 突然、民衆に手を振っていたシーちゃんが路地裏の方に目を向ける。

 バッと向いた感じからして、何かあったんだろう。

「シーちゃん、どうしたの?」

「……なんでもないわ」

 シーちゃんは何事もなかったかのように笑顔を張り付けてそう答える。

 絶対何かあったな。

「シーちゃん、私は弱くて頼りないかもしれないけど、、、それでも頼って欲しいの。 私にも背負わせて? 友達じゃんか!」

 いつも一人で抱え込んでいるそれを……一緒に背負わせて。 私じゃ理解できないかもしれないけど……。 でも、力になりたいんだもん、しょーがないでしょ!

「パープちゃん、ありがとう。 でも、気のせいだったみたい。 大丈夫よ」

 シーちゃん、シーちゃんの気のせいが本当の気のせいだった試しがないのだが……。

 多分、何かいるのだろう。 私も感覚を研ぎ澄ますけど何も感じない。 くっそ~! うさぎの耳じゃどうにもならなかったか。

 まぁ、シーちゃんも分からないんだから、私が分からないのも仕方ないよね。

 でも、絶対何かいることに確信した。 うさぎの本能がそう告げているから。

 絶対パレード中かパーティーで仕掛けてくるね。

 警戒を一段階引き上げよう。

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