第109話 ある創造神のお話③
あのちっぽけで弱い精霊を転生させてみたけど……まさか本当に、本当に復讐を遂げるとはね……。
半信半疑みたいな感じで転生させたけど、全員に復讐をするとは思わなかった。
魔族軍の中で、雪の精霊の悪口を言った者も、実の父にさえも地獄に堕とした。 宝石の能力や海の能力、全てを駆使して強くなり、成り上がっていった。
毎日毎日強くなり、目が離せない。 どんどん敵を地獄に堕としていった。 う、美しい……!
もう雪の精霊と同じくらいこのちっぽけな精霊、、、じゃなくて、シーちゃんが好きになった!
復讐を終えて死んだシーちゃん、輪廻に戻すのにはもう絶対に考えられない! この子無くして生きていられない!
だから問答無用で記憶を保持したまま転生! 神らしくないと言われても仕方がないけど、しょうがないじゃん! こーんなつまんない世界で永遠の時を過ごすんだよ!? 娯楽くらい欲しいじゃん!
みんなはさ、お気に入りのおもちゃを捨てろって言われて捨てるか? 捨てないよね!? それと同じだよ!
神だって子供みたいに駄々こねてお気に入りのおもちゃをずっと手元に置いておきたいの!
♢♢♢
いいことを思いついた!
時空を曲げて、未来に行ってみよう。 百万年後は雪の精霊が復活しているのか、シーちゃんがどんな風に生きているか気になるしね!
今まで試したことはないけど、私創造神だし、多分行けるだろう!
♢♢♢
魔法は成功して未来に行くことが出来た。
まさか、、、シーちゃんと雪の精霊と聖獣があんな悲惨な死を遂げるなんて……。
まだ雪の精霊と聖獣はいい。 ただ死んだだけだから転生できる。
でも、シーちゃんは……魂までも砕け散ってしまった未来が見えた……。
これじゃぁ転生するどころかシーちゃんの存在そのものが消え去る。
どうしよう、、、罰を受ける覚悟で助ける? 3人共助けたら最悪このエトワールを罰として消滅させられるかもしれない。
だったら、1人だけ……シーちゃんだけ助ける?
嫌だ、もう雪の精霊達に悲惨な死を迎えて欲しくない。
よし、みんな救おう。 でもどうやって? 歯がゆいな~! 神なのにそこらへんいじれないなんて、悔しいよ!
うーん、輪廻から外れてふよふよ浮いている哀れな魂がそこら辺に落ちていないかな〜?
……ん? あれ、魂が輪廻から外れてね? 私、もしかして豪運でした?
その魂を手に取り、調べてみるとどうやら地球で死んだ魂らしい。 私と同じ出身じゃんか! ブラック企業(?)で酷使されて過労死してしまったらしい。 なんて可哀そうな……。
ふふふ、いいこと思いついちゃった☆
この魂にシーちゃん達を救ってもらおう!
あと数百万年もあるから、その時間を使って私の思い通りになる生命体を作ろう。
そうだね……『友達のためなら何でもするような、人すらも殺せる。』そんな性格にしよう。
雪の精霊の身代わりくらいにはなれるように、この子は強めに設定しておく。 全属性の適正に、ステラ王国の王族、高い身体能力。 このくらい強く設定すればきっと身代わりになれるはず。
それにしても……この魂頑丈すぎていじれない! 長い間私の力を流し込めば行けると思うけど時間がかかる。 これは長期戦になりそーだな。
♢♢♢
未来にもう一度行ってみた。 だめだ、まだ未来は変わらない。 あの魂が雪の精霊達を守ろうとしてくれない。
どうすれば……。
シーちゃんの魂の欠片を見つけた。 もしかしたら復元できるかな……? 未来に行って何かをするのはタブーだけど、ちょっとくらいならいいよね……?
現代に戻ってシーちゃんの魂が復元できるか試してみた。
凄く小さくて復元できそうにない。 仕方ない。 私の魂で補って魂を復元させてみよう。
己の魂を傷つけてまでする理由……? 自分でもよく分からない。
よかった、魂の復元に成功させることが出来た!
でも、記憶もないし、シーちゃんそのものでもない。 だから、、、『真名』って名付けた。
真名は、私の仕事をサポートしてくれたり、話し相手になってくれた。
なんだろう……飢えていた心がどんどん満たされていく。 この感情はナニ……?
♢♢♢
やった! 真名のサポートのおかげで私の思い通りにいく魂に仕上げることができた!
思ったより時間がかかってしまった。 もう時間がない。 転生させよう!
これで無理なら……私は何をするか分からない。
これで章は終わりです!
いやー、計算力とか何も無いのですごく短くなってしまいました(笑)
すみません!
次の章は、ラストスパートです!(多分!)
今後もよろしくお願いします!




