第106話 謎の少女
謁見が終わって城から出た。 アナビスともう少し喋りたかったけど、まぁしょうがない。
学園が再開したら、いっぱい喋ろう!
あー、でもいろいろとやることあるな~。 私たちを修行してくてた神たちに御礼いったり、創造神様にリバーが死ぬ未来を変えたと伝えなきゃ! まぁ、神だし知っていると思うけど、一応ね?
「このあとどーする?」
「まずシーちゃんの家に行って創造神様にお祈りしたいな」
「分かったわ、じゃぁ転移を使いましょう。 ナイトはどうする?」
「僕はパレードの服を仕立てたり、修行をしようと思う。 リバーに抜かされたままなのは嫌だからね」
ナイトにしては珍しく軽口を叩いている。 そっかー、学園を少し休むのかー。 まぁナイトのレベルだと学園で学ぶことなどほぼないしね。 それは私もだけど、友達を作りたいから私はまだ通いたい!
あ……でも、学園って魔族と戦争するのに備えるためだったよね? 魔王を倒して過激派が治まって戦争の種が消えた今、学園は意味を成すのか……?
でも、帝国の強さと学力の水準が上がるから、学園は続くかな……? そうであってほしい。
「それじゃあ行くわよ、『――転移――』」
♢♢♢
創造神の像――否、駄目神の像に跪き、両手を合わせて祈る。
(未来、創造神様の言う通り変えましたよ――)
これでもし、創造神様が私に用があるなら呼ぶと思うし、もう用がないなら呼ばれないはず。
できるならもう呼ばれたくない。 世界が私にかかっていると考えただけでプレッシャーがやばかったもん! 面倒ごととか押し付けられたくないし……。
でも、そんな願いは虚しく砕けた。 うん。 そんな気はしてたよ。 人生ってこんなもんだよね。
意識が遠のいていく。 前回は気づけなかったけど、なんだか体から何かが抜けていくのが感じる。 多分これが魂なんだろう。
人の魂を勝手に抜くなんて、ひどい神様だな!
♢♢♢
はっ!! またこの真っ白な世界にきてしまった……
「よくぞ未来を変えてくれた!」
出た! 駄女神!
「おい、前回から何も学んでないじゃないか!」
やべ……今度こそ天罰が下るかも……。
「今度やったら天罰だからな!」
はい……。
「でだね、よくやってくれた、小さきうさぎよ……褒美をやろうと言いたいところだが、、、無礼なお前には褒美はやらん!」
え、貰えると思ってすらいなかったんですけど……。 あと、褒美とかいらない。 また皇帝の時みたいになりたくないし。
「……」
創造神様は顔を少し赤らめる。 なんだ、少しは人間らしいところがあるんだね。
「こ、このやろ〜! 天罰を下すぞー!」
え、えええぇぇぇえええ!? そんな! 急に酷いっ! 理不尽だ! 私はただ感想を述べただけなのにぃ!
――ボコッ
「コラッ! 無闇に天罰を下したらいけません!」
どこからともなくこの世界から急に現れた謎の少女が創造神様を軽く殴る。
その少女は創造神様と同じ黒目黒髪。 創造神様と違って神としての威厳と雰囲気と、神々しさを持っている。
胸は……大きい……。 別に私は変態な訳じゃない。 同じ女としてあの大きな胸に憧れちゃうだけだよっ!
「痛いっ!」
「……ここからは私が喋るわね」
あ、はい……。
「まだ、魔王を指図した黒幕がいるわ。 このままだとあなたか、あなたの友達の誰かが死ぬわ」
え……また誰か死んじゃうの……? そんなの嫌だっ! またあの時みたいに死ぬ気で未来を変えなくちゃいけないの?
「ふふ、別に未来を変えなくてもいいのよ? 今回は誰かが死んでも私たちは介入しない。 神の名に誓ってしないわ。 だから、死ぬのが怖いのならただ指を咥えて誰かが死ぬのを見ていればいいのよ、簡単よ」
……分かっているくせに、私がそんなことをしないと。
「どうかしら、人は愚かよ。 皆、恐怖の前に立つと自分の命惜しさに逃げ出すわ。 それほど黒幕は魔王より強いのよ」
それでも、私は絶対に友達を裏切って逃げたりしない! 友達の為なら命を捨てるっ!
「そう……あなたなら……もしかしたら、、、を救えるかもね……」
え? 何、聞こえないっ!? 誰を救えるって?
「ふふ、まだ知るときではない」
あなたは一体何者なの……?
「そうね、創造神様のアシスト? うーん、友達かしら?」
へー、あの神にも友達がいるんだね!
「いろいろ考えるのもいいけど、そろそろ時間よ。 あなたのお友達が心配しているわ。 さようなら」
待って、まだ聞きたいことがあるのっ! 胸のサイズは何カップですか?(マジで知りたい)
「……秘密よ」
「おいテメー、絶対天罰下すからな!」
謎の少女、一応パープのことを考えて冷たいことを言っている。
優しい少女。




