第10話 友達ができました!
ふぅー
やっと表彰式が終わったよ~
――ザワザワ
「あれが新しく『大三賢者』になった人か…」
「冒険者ギルドでBランクのひとの足を吹っ飛ばしたらしいよ。」
「しかもLv2の水魔法で…」
「普通Lv2でそんな威力出ねえよっ!!」
「あれが『金髪の悪魔』…」
『大三賢者』になったら友達たくさんできると思ってたのに、なんか恐れられてない…?
うわーん!
ボッチになりたくないよー!
こういう落ち込んだ時こそキャロッティを食べるべき!
「あ~…」
『ぎゅるるるるる』
ん…?
なんか、雪の精霊さんがいつの間にか私の横にいる。
大きなお腹の音をたてて、よだれを垂らしながら私のキャロッティをキラキラした目で見てくる。
いや、あげないよっ⁉
「ジ――」
声に出してジ――って、普通言わないよっ!!
「ジ――」
だから、あげないっ
「ジ――ーー」
あ、あげない…
「ジ――ーーーー」
~~っ!!
「あなたっていい人だねっ!! たしか、一回戦目で戦ったよね? 名前は…」
「パープだよっ!!」
あ~~
ついついあげてしまったー!
だって、あんなに物欲しそうに見てたんだもん!
誰でもあげたくなっちゃうよ!
「パープだから、パプたんでいいよね? 私はウィン!」
「まあ、いいけど…」
「私と友達になって!」
「ご飯欲しいからじゃなくって?」
「ギクッ」
すごく素直な子だな…
「…まあ、友達になってあげてもいいけど」
「!! やったー!」
悪意なさそうだし、かわいそうだから友達になってあげようかな~
「私も混ぜてっ!」
「わっ⁉」
急にシーちゃんが現れた!
まじでびっくりした…
どこから現れたの⁉
「私の名前はシー。 よろしくね、ウィン、パープちゃん♪」
「よろしく! シーちゃん!」
ツッコミなしなの⁉
と、友達はできたけど、このメンバーでやっていけるかな~?
「ねね、これから私の家でお茶会しない?」
「ナイスアイディア! パプたん、行こっ!」
「ええっ! 急だなぁ」
ウィンに引っ張られるようにして駆け出す。
これが友達か~!
なんか楽しいな!
二人と友達になれてよかった!
(あれ? もしかして私の人生目標達成した…?)
そういえばこの二人の鑑定してなかったな~
友達たるもの、強さとかも把握しとかないとね!
【名前】ウィン
【種族】雪の精霊(狐獣人) ♀
【魔力値】15/20
【体力値】305/324
【総合戦闘力】115
うん。
弱いね。
魔力値なんか私が3歳だった頃より低い…
体力値だけは高いね~
精霊なのに物理特化ってどうゆうこと⁇
【名前】シー
【種族】海の精霊??? ♀
【魔力値】???/???
【体力値】???/???
【総合戦闘力】???
ふぁ?
?がたくさんだぁ。
すごいね、なにこれ?
シーちゃんの強さをはかるには、鑑定Lvが足りないのかな?
ということは…
少なくとも『大三賢者』のザクロさんより強いのか…
なんかすごい子と友達になっちゃったね。
ついでにシーちゃんの頭にいるメンダコも『鑑定』してみるか!
【名前】クー
【種族】吸魔族
【魔力値】???/???
【体力値】100/100
【総合戦闘力】3000
⁉ なに吸魔族って⁉
名前からして魔力を吸う一族ってこと?
こんなかわいい見た目してるのに戦闘力は怖すぎるっ!
なんてものを頭にのせてるのよっ! シーちゃんっ!




