第1話 転生しました
連載はじまりました!
初めてなので誤字が多かったりすると思いますが、温かい目で見てくださるとうれしいです。
これからよろしくお願いします。
ここは青い月と赤い星に見守られているエトワール。
創造神メルローズ様に祝福された土地。
この地には知を司る人間、魔を司る魔族、自然を司る精霊、力を司る獣人、全てを司る神がいる。
この世界は弱肉強食の世界。強いものが上に立ち、弱いものは淘汰される。
当たり前のように奴隷が存在し、虐げられる。
現代人には到底生きていけないような世界に、私は"転生"してしまった。
―――私はブラック会社に勤めるただの人だった。
毎日変わらない上司のパワハラ、セクハラに耐え、一生懸命働いた。
けれど、現実は虚しく、そのままぽっくり死んでしまった。
当たり前のように死因は過労死。
親は幼い頃になくしており、友人と呼べる人もいない。
私が死んで悲しむ人なんかいない……
そのまま寂しく人生が終わると思っていたけれど、気づいたら"転生"していた。
ちなみに、女神様とかには会えなかった。
私はエトワールにある5つの国のうち、主に獣人が住むステラ王国の王女として産まれた。
名前はパープ。金髪にアメジスト色の瞳。桃色がかったふわふわのうさ耳に小さなしっぽ。
どうやら私はうさ耳獣人に転生したらしい。
幼い顔にしては顔が整っているので、将来はきっと美人になるだろう。
最初は転生キターー! とか思ってはしゃいだけれど、現実はそう甘くはなかった。
私は王族に見られる特殊な瞳孔がなかったせいで、王族としての待遇を受けられなかった。
メイドには下に見られ、ご飯は与えられない日もある。
ぼろい服を着せられ、泣けば暴力を振るわれる。
そして私はわずか3歳で城から追い出された。
今までは“まだ幼いから特殊な瞳孔がないのかも”という理由で生かしておいたけど、3歳になっても変わらないから追い出したらしい。
この……この鬼畜野郎‼
でも政治の駒として、変な貴族に嫁がせない分ありがたいかも……?
私はどこに連れていかれるか分からないまま、馬車で運ばれ、森に捨てられた。
渡されたのは3日分の腐った水とパンだけ……
これが王女として産まれた私への仕打ちかっっ!
私は転生しても負け組なのかな……?
このまま誰にも知られずひっそりと死ぬのかな……?
……そんなの、絶対に嫌だ!!
せっかく転生したんだから、前世みたいに死にたくない!
私は……生きてみせる!
一生懸命頑張って、最後にはたくさんの友達に囲まれて笑って死にたい……!
私は“生き延びてやる”!
こんなクソ親に殺されてたまるか!
はじめてなので、至らない点が沢山ありますが、これからよろしくお願いします!