作家さんに出会った話
身近にいた兼業さん:作家さん編
兼業について書くエッセイなので、この点に触れる話をしないと駄目ですね。兼業……これを使うのは何もプロに限らずの話ですが、今回は身近にいたプロの小説家さんたちのお話。
かなり前に、期間契約で美術館で仕事をしていた時がありました。美術館の仕事では、職員さん以外は施設管理会社が入ってることがほとんどです。そして、その会社が募集をかけて有名どころの絵画展示の時には大量にアルバイトさんを入れる。
わたしもそこで応募して数年ほど都内の名だたる美術館で仕事してたのですが、とある美術館で仕事していた時、いました。プロの小説家さんが2人も!
たぶん、今も兼業してるはず。2人の小説家さんは男性と女性。2人とも、アマゾンで書籍が買える方ですが、ラノベではないですね。普通に文学作家さん。
本人たちはやはりというべきか、ペンネームで活動されててその名前は同じ職場で働く人たちには教えてくれませんでした。普段は本名で事務やら何やらを仕事するのが普通で、文筆業の時は別名のペンネームで活動する。これはまぁ、そうですよね。わたしもペンネームですから。
男性は美術館では警備員と監視員の兼務を、女性は受付をしてました。男性の方は仕事の休憩中やお昼の時間には必ずノートPCを開いて執筆してました。今は私も聞いた名前も作品も忘れてしまいましたが、アマゾンでは評価の高かった人でした。ジャンルが確かスポーツを題材にした小説だったことは記憶の中にあるような気がします……
そして女性の小説家さんについては、本人がとても嫌がってましたね。自分が小説家であるということを人には言いたくない人。まぁ、素の状態でも話しかけるのを戸惑うくらいの難しい方でしたが。
本人が嫌がってた答えは、後々に男性小説家さんからこっそりと女性のペンネームを聞いてググった時がありますが……あー……そういうことね。ってなりまして、それ以来は話すことも触れることも少なくなってしまった。
リアルの本人は綺麗な方でした。が、書いてる作品はそれはもう……年齢制限がかかるので書けないです。確かに、堂々と名乗りたくないかもです。ちらっと拝見した時にはタイトルも内容も中々に辛かった記憶があります。今はすっかりと忘れてます。
女性の方は、あまり作品を発表し続けていない感じでした。男性の方は印税の話をされてたので、この人は結構、第一線の方なのかな? と、感じました。
本当にたまたまだったかもしれないのですが、都内の美術館とかで仕事してる人の中には作家さん、絵師さん、写真家さんが多かったですね。もちろん、美術に詳しいわけではないですけどそこに引き寄せられる雰囲気、空間は確かにありますね。美術館で仕事してる時はわたしはシナリオの方でしたけど、場所柄、多かったです。あ、声優さんもいた。
今回はそんなお話でした。