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先生!縁語と折口ってなんですか?

投稿がだいぶあいてすみません

5縁語(えんご)と6折口(おりく)


まずは一例からいきます。


唐衣(からころも)

着つつなれにし

つましあれば

はるばる来ぬる

旅をしぞ思ふ


現代語訳は、


(何度も着て身になじんだ)唐衣のように、(長年なれ親しんだ)妻が(都に)いるので、(その妻を残したまま)はるばる来た旅 (のわびしさ)を、しみじみと思うのだなぁ


これだけだとまだパッとしませんよね。使われている修辞としては、


《掛言葉》


なれ

「着慣れる」を意味する「萎る」と「馴れ親しむ」の「なれる」


つま

都に残してきた「妻」と衣の裾を意味する「褄」


はるばる

着物を張るを意味する「張る」×2と「遥々(はるばる)」


「来」と「着」


(一応書いておきますが、掛言葉は一個使うのが普通です。ここまで多いと訳すのが大変です。でも、鑑賞する立場から見ると楽しいですね。)


前回の復習の掛詞です。こう多用されると、風景の描写なのか感情の描写なのかわかりにくい……。


《縁語》

結果から言うと、「なれ」、「つま」、「はる」「き」は「唐衣」の縁語です。


縁語≒ある言葉から連想される言葉

です。


唐衣(からころも)……女官が正装するとき着用した短い上衣。和服のイメージでOKです。】


唐衣は服なので、「萎れ(なれ)(着慣れている)」「(つま)(着物の袖)」「張る」「着」などが縁語に成るんですね。


《!注意!》


(あまね)←(茜の友達)

「茜さん。例えばー


せりなずな

ごぎょうはこべら

ほとけのざ

すずなすずしろ

これぞ七草(ななくさ)


っていう和歌が万葉集にあるじゃないですかー。あれって


せり

なずな

ごぎょう

はこべら

ほとけのざ

すずな

すずしろ


は、「七草」の縁語なんですか?(棒)」


茜「(てかそれが万葉集にあるってこと知ってるんだ。最後の7音とか抜けてる人多いし。)

よくありそうなミスだけど、風景の描写で使われた単語に関係するものがが心情の描写に現れていたら縁 語。このことに注目。

風景しかない和歌で同じ系統のものがあっても、そんなの当たり前だよ。」


弥「なるほどわからん。」


茜「また今度わかりやすく説明するね。」


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


さて、では次に折口(おりく)についての解説を書きます。


折口……和歌の57577の最初の文字(たまに最後)を集めると単語になっているという修辞。


か らころも

き つつなれにし

つ ましあれば

は るばるきぬる

た びをしぞおもふ


さっきの和歌を平仮名だけで書きました。縦に読んでみると、「かきつばた(花の名前)」になっています。


掛詞や縁語と比べるととてもわかりやすいですね。ただ作り手からすると結構な苦労。

(茜もそんなこといいながらちゃっかり作っています。 https://ncode.syosetu.com/n8583ek/ )


さて、今回使用した和歌の作者は在原業平さんです。最初に知った時は、「やっぱりな」と茜は思った。



説明下手ですみません。ここまで読んでいただきありがとうございました。

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