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そのあとのおはなし
後日、由美さんの家を訪れてみると玄関前にちいさなお墓があり、そこには『カルタのはか』と幼い文字でかかれていた。
あれから男の子はよく由美さんの家に遊びにくるらしい。
通りかかると楽しそうな声が聞こえてくる。
ここまでハッピーエンドなのはなかなかないんじゃないかってくらい。
……なんだけどなんか忘れてる気がするんだよなあ
「あ!!!レポートやってない!!!」
「はあ!?提出明日だぞ!!?」
「あ〜どうしよう〜これじゃ間に合わない〜大変だ〜うわ〜」(流し目)
「そんなんいわれても知らねえよ」
「卯月のばか!!!」
こりゃ先生にお叱り受けるなあ…
「はぁ…コーヒー奢ってくれるなら手伝ってやるよ」
「ほんとに!?やったあ!持つべき友は卯月だね!」
「その代わり三時間で終わらせろよ三時間。それないとキレるぞぶっとばすぞ」
「わかってるわよ!!すぐ終わらせるわよ!!!」
もちろん、レポートは三時間では終わらず、というか最後まで終わらずに担任から説教を食らったのであった…。
この由美さんと二年後の秋、思わぬ形で再開するのは、また別のお話。