天才は99%のドリョクと1%ヒラメキがなんちゃら
「ふーん、なるほど、毎日とびだし注意の看板を家の前に置くと」
「はい…すごく迷惑なんです…」
「少し(笑)調べて(笑)みましょうか(笑)」
警察官笑っとるやんけ。
結局、いろいろ調べてもらったがめぼしい情報は得られず、その日はお開きになった。
家に帰った私はレポートを仕上げるために机に向かった。
でも何かもやもやする。
頭の中はとびだし注意でいっぱいだ。
「あーっ!!もう!!!」
全くはかどらないレポートを床に叩きつけ、私はリビングのソファへダイブした。
明日やろう…明日から本気だそう……
ウトウトしだしたその時だった。
『次のニュースです。この頃ひき逃げ事故が多発しています。日が暮れるのも早くなってきたので、暗くなってきた時は信号を守り、横断するようにしましょう。乗用車側も歩行者がいないか、十分注意しましょう。』
ひき逃げかあ…確かにすぐ暗くなってきたもんなあ…
私も交差点を横断する時は気をつけよっと
………ん?
「交差点…?」
私は光の速さで頭が回転した。
そしてダッシュで階段をかけのぼり、卯月に電話をかけた。
『なんだよこんな時間に』
「卯月!わかった!わかったんだよ!!」
『何が?レポートか?』
「とびだし注意の謎だよ!!!」