配属かつ任命
初陣から3日程の時がたった、俺はチバと一緒に新たな基地に配属された。そして今はたった2人で基地司令室で基地司令官の話を聞いている。
「えー君たち2人には、同じ小隊に配属させてもらう。第7部隊だ後の事は小隊詰め所にいけばわかる以上」
「「了解」」
敬礼をする。
「解散し、詰め所で待機せよ」
基地司令室を後にし、第7小隊詰め所に移動する。
「しかし本当にのんびりしてる基地だよな」
「ですね、戦車の半分はまだ一式ですし、更に言えば整備中ですし」
「まあ戦闘しなくていいのは楽だ、あれすごく怖い」
「そうですよね」
「だけど戦わないと戦車乗れないし、とここか」
第7小隊詰め所にたどり着く。ノックする。返事はない。
「仕方ない入るか、命令は詰め所に待機だし」
「そうですね」
ドアを開ける。誰もいない、と言うかすごく埃っぽい。その中に机と椅子が3つずつあるだけ。
「………へ」
「誰もいないと言うか使ってない」
「どうでもいいか、ひとまず掃除しようか」
掃除をする、窓を開けただけでもすごく違う。また少し埃が被っていただけで使っていないのか机などは新品そのものだった。
「本当に何もないな」
「ですね」
『ナカイ少尉至急基地司令室まで出頭せよ繰り返すナカイ少尉至急基地司令室まで出頭せよ』
「また戻るのかよめんどくさい」
「ナカイさん早く行かないと」
「だよな」
これまで来た道を走り戻る。
全力で走った為にかなり短い時間でたどり着いた。服の乱れがあるため整える。ノックをする。
「入れ」
「失礼します」
入ってすぐに話が始まる。
「ナカイ少尉、君には第7小隊5班の班長を勤めてもらう」
「班長ですか」
班長とは戦車3機で行動する際のリーダーである。
「それにともない、ナカイ少尉を特務少尉に昇進する」
「はっ」
敬礼をする。
「以上だ」
「質問よろしいですか」
「なんだ」
「第7小隊なのですがパイロットは自分1人なのですが、班員はどうなるのでしょうか」
「その件についてだが、この基地は慢性的に人で不足でな」
「はぁ」
「君に班員を集めてもらいたい」
「は」
「傭兵でも構わないが長期契約で頼む、そして傭兵の契約金は自前で頼む、予算がなくてな。だが戦車については軍の戦車を使って貰いたいのでそちらを使わせるように」
「はっ了解しました」
「以上解散」
「失礼します」
部屋を後にして、第7小隊詰め所に戻る。
「はぁ」
「ナカイさんおかえりなさい、何の用だったんですか」
「一応昇進と班長任命された」
「おめでとうございます」
「けど、班員なしだとよ。人手がないなら新たな班作るなよ」
「それって私たち干されたんじゃ」
「………それだ」