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ある兵士の戦争  作者: iLL
ある兵士の戦場
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雲の下4

 敵本陣を中心に半時計回りで本隊と合流しようと移動する。その間にも打ち続けているが。

『友軍圧倒しています』

「なら射撃中止、で合流しようか」

『その前に向こうから来たようです』

『助けに来てくれたんですかね~』

「だといいんだけど」

 友軍の戦車3機が武器を構えて来る。

『おい貴様ら名前と階級は』

「こちらナカイ特務少尉だ、任務完了したために合流したい」

『特務の方でしたか、分かりましたこのまま本隊に合流してください』

「ああ」

『特務って偉いんですね~』

「特殊任務するための部隊だしねそれなりに上に見られるさ、ただ囮にされる特殊任務だったけど」

『では本隊に合流しましょう』


 本隊の野営整備所に歩かせる、本当なら任務の報告などが必要だが機体がボロボロすぎたのだろう、先にこちらに向かうように言い渡された。

『野営整備所って何ですか~』

「なんと言うか、こんな戦闘の時作られる整備所の事。ってぐらいしか言えない」

 学校で習ったぐらいで実際には行ったことがないから仕方がない。

「けどまあここで破棄かな、壊れすぎだし」

 シノダ機以外は、頭はないしほぼ機体すべてがボロボロだから仕方がない、トワ機に関してはコックピット付近にパイルが刺さっているし。そんな話をしている内につく。

『おい、新たな戦車が来たぞ場所開けろ。壊れかけの2機は奥の空いてるところに止めてく、いや救護班を呼べコックピットを撃ち抜かれてる』

『問題ありません』

『問題あるとかないとかそういう問題じゃねぇ、手ぇ空いてる奴は早くこい』

 機体を言われた奥に止めている間、トワ機に人が集まってくる。

『おい中の奴機体固定するから動かすなよ』

『救護班到着しました、大丈夫です必ず助けます』

『よし、工具早く持ってこい。あれじゃ正規の手段じゃあかねぇ』

『あの~私はどこに置けばいいんですか~』

『邪魔だ外にでも止めてろ』

 機体から降りるように指示を受け、降りる。だがその前に、チバ達には護衛を向かわせる趣旨を伝えておく。護衛に関しては報告の際伝えればいいだろ。

『よし開けるぞ、ってお前顔が青いぞ』

『すいません、初めてなんで。ですが大丈夫ですこんなときのために訓練は積んでます』

「……あれ、アンドロイドってバレるのは、ヤバイ、よな。ちょっと待て」

『今は緊急だ後にしてくれ、よし開けるぞ』

 トワ機に向かって走る。だが開ける方が早い。

『おい、何だよこれ早く連れ出せ』

『はい』

『何で体にケーブルが突き刺さってる新しいタイプのコックピットか、だが嬢ちゃんよかったな義手を失うだけですんで』

 駆け寄ったときは、トワがコックピットから出されているところだった。だから俺は救護班の男に近付く。

「すまん、彼女は先に報告しないといけないから応急処置だけで済ませてくれ」

「ですが」

「重要な事なんだ早く」

「私からもお願いします、ナカイ特務少尉にしたがってください」

「特務の方でしたか、わ、分かりました。ですが終わり次第すぐに連れてきてください」

「ああ」

 トワの乗ったストレッチャーを押していく。

「ナカイさ~ん、隅の方においてきました~」

 シノダも合流する。

「なら報告いくか」

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