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ある兵士の戦争  作者: iLL
ある兵士の戦場
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地獄3

「くそっ1機でもいいから落ちろよ、早く」

『1機コックピットを貫通』

「752ナイスショット」

 地獄だった、後退はできずできる限り数を減らしたいもののトワ機のパイルガンしか効果がなく段々と敵機が降下完了し、こちらに向かってくる。

「751格闘戦闘に移行」

 ライフルを捨てマシンガンに持ち変える。

『ヒートロットは』

「機体が対応してないからむりだ、せめてできる限り数を減らしてくれ」

『752了解』

 かっこいいことはいったが自分の腕では1対1で手一杯、1対2以上で負け確定だろう。だからせめて辺りの友軍と連携をとりたいのだが叫び声しか聞こえてこない。

『更に1機コックピットを貫通』

 トワ機の支援射撃がすごく助かる、ついに1機自機のところまで来た。

「751格闘戦開始」

 先手必勝とマシンガンを撃ち込む。

「当たんないのかよ」

 すべてを避けられる。更にそちらにマシンガンを向けるがもうそこにはコックピットに杭が刺さった機体があった。

『更に1機コックピットを貫通』

「助かる」

 トワが決めたようだ。

『移動します』

「了解、後何機倒せばいいんだか」

 まだ敵機は降下し続けている捨て石にしてもひどい状態すぎる、また1機近づいてくる。今度は一気に詰め寄りコックピットにチェーンソーを叩き込む、そして押し付け破壊する。

「1機撃破、まだ死ぬわけにはいかねえぞこんちくしょう」


『1機撃破、そろそろ限界です』

「ずっと前から限界だよ854聞こえるか後退できるか」

『854です、それが』

「それがなんだよ」

『本部内で戦闘発生してます』

「そりゃあ発生するだろ、何機も取り逃がしてるんだから」

『いえ敵が内部に急に出現そこで戦闘しているようです』

「はぁなんだよそれ本部だろ、ほぼすべて地下にあって侵入不可能なんだろ」

『そうなんですけどね』

「くそ、つまり後退しても敵、ここにいても敵か」

『逃げた方がいいっすよ』

 悩む、逃げた方がいいのは当たり前だだが。

『955撤退を勝手にしたら敵前逃亡です』

『ならどうするっすか』

 ただ逃げるだけでは敵前逃亡で見つかり次第射殺だ、その為に何か言い訳が必要だ。

「なあ854に955、輸送機確保できないか」

『近くにあるっすけどどうするんっすか』

「それに乗って上空から射撃支援と言う名目で乗って色々して撤退する、グレーだけどなんとかなるだろ…たぶん」

『色々ですか』

「ここで死ぬよりたぶんましだ、751移動する」

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