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ある兵士の戦争  作者: iLL
ある兵士の戦場
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初任務2

 着地するとパラシュートを外し武器をグレネードランチャーからショットガンへと変える。その間敵機に動きはない。ついでにその敵機にたいして降伏勧告を行う。

「投降しろ今ならまだ死なずにすむぞ」

 呼び掛けながらもいつでも撃てるように発射ボタンに指だけはかけておく。もう一度行う。

「聞こえていないのか投降しろ」

『……任務開始』

 敵機がいきなり横に跳ぶ。ショットガン撃つが外れる。

「751戦闘開始」

『854了解、敵機の解析を行います』

「急いで頼む」

 こちらでも何か役に立つ情報がないかと目を凝らす。しかし敵機は見たことのない大型のライフルと棒を持ってることしかわからない。

「なんだよあのライフル」

 射線には入らないように機体を動かす、がしかし。

「何でぴったり狙ってられるんだよ」

 威嚇用にあまり狙わずショットガンを撃つが、敵機は微動だにしない。

「くそっ、飛び込むか」

 そう思い足を止める。衝撃。機体が倒れる。コックピット内にアラーム音。

〔チェーンソー損傷、使用不可〕

 モニターで確認すると、チェーンソーを貫き、ついでに左腕を貫いて杭が刺さっていた。

『ナカイさん大丈夫ですか』

「俺は大丈夫だ、けどチェーンソーが」

『なら撤退を』

「出来るかよ、戦車の中で2番目に硬い所を簡単に撃ち抜いてるんだ、下手したらコックピットも撃ち抜かれる」

『ですがコックピットの強度なら』

「防げればいいんだけど自分の身で試したくはないよ、975聞こえてるか」

『聞こえてるっすよ』

「そいつに火器は積んでないのか」

『ただの輸送機ですよ、積んでるわけないっすよ』

「そうか」

 火力支援は望めない。友軍を呼ぼうにも来る前にやられるだろう。せめてライフルがなくなればいいのだが、姿をさらしただけで死にそうである。

「くそっ初陣を生き抜いたのに初任務で死ぬのかよ、けどどっちにしろこのままじゃ死ぬか」

 撃たれる覚悟をし、機体を起き上がらせる、しかし撃っては来ない。メインモニターを向け確認するとライフルを起き、棒を構えている。

「ライフル使わないで倒せるってか、けどそれなら逃げられる751後退する」

 機体を後ろへと跳ばす。がそれと同じく、敵機も前に跳び、距離を詰めてくる。

『敵機の解析完了、あの武器は高温で敵機を焼き切る物見たいです』

「恐ろしいよ、なんだよそれ。何新兵器とられまくってんだよふざけんなよ」

 抵抗しようとショットガンを撃つが当たらない。速度で負けているのか少しずつ間合いを詰められる。

「せめて1発でもいいから当たれよ、それで体制崩せよ、くそ、くそ、くそっ」

 距離を詰められる。棒を振り上げ、降り下ろされる。

「死ねるかよ」

 ショットガンで受け止め、再度後ろに跳ぶ。

「はぁはぁはぁ」

『ナカイさん生きてますか』

「生きてるよ」

 ただショットガンは切られていて使い物にはならないが。その為にグレネードランチャーに持ち変える。

「もう逃げたい」

 構える、これを当てないと生き残れない。

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