レジスタンス
「俺の名前はαだ、まあこんなところで立ち話はなんだしついてきてくれ」
αと名乗った男について廃工場を進んでいきながらレジスタンスについて訪ねる。
「俺達は非武装で平和を目指しているレジスタンスだ」
「始めっから武器を向けられたんだが」
「表向きはだ、そっちの方が人が集まる」
「つまり表の仕事は人手がいると」
「ああ、武器が使えないからなデモとか抗議が中心になるだから人手が必要だ」
「じゃあ裏の仕事は」
「何でもだ、暗殺から強奪、破壊工作、盗聴、あとはデモの護衛だな」
「何でもするんだな」
「表の方が人が多いと言っても裏もそれなりにいるからな、数で押せる。おっとついたぞ」
ある部屋にたどり着き、αがドアを開ける。
「ようこそレジスタンスの中枢へ」
中は手狭ではあるがほぼ軍の設備が整っていた。
「おかえりなさいα」
「ただいま、それで彼らが」
「ああ協力者からの手配ね、歓迎するわΔ」
女性が挨拶してくる。
「彼女は副官だ、ついでに表の代表でもある」
「私はアメミヤよろしくね」
「表の代表だからこの中で彼女だけは名前を名乗ってる、まあ手狭だが座ってくれ」
ソファーに座る。
「さてと今回あんたらに頼みたいのはデモの中心となるオブジェの運搬だ」
「ええ、戦車大の大きな箱を運んでほしいの」
「こいつには平和と戦争の文字がかかれていてこいつを軍の基地まで押すことで街に平和を取り戻そうってデモだ」
「つまりあなた方には押すのとその護衛を頼みたいのよ、表向きは」
「裏側としてはこいつであの基地までの道をつくってほしい、ついでに脱出まで協力してほしいが、そいつはあんたらの仕事のついででいい、俺達としても戦争の火だねとなりそうなもんはないほうがいいしな」
「分かったがその為の武器は」
「あんたらに押してもらう箱、そこを厚くしてある武装コンテナになってるそいつを使ってくれ」
「では今回の参加者はどれくらいに」
「表側は10万人」
「裏側は50人ジープ10台だな」
「裏側の仕事はどれくらいかかる」
「できる限り急いで1いや30分で何とかしよう、何だ護衛も引き受けてくれるのか」
「余裕があればな」
「それだけでも構わんさ、おいΩ、Ω隊に支援がついたと言ってこい」
「はっ」
Ωと呼ばれた軍人のような男が出ていく。
「あまり期待しないでくれ」
「あの基地に3人で挑むんだからそれほどは期待してないさ、さてとこいつを見てくれ」
携帯端末を渡される、そこには戦車が2台、だが錆び付いている。
「こいつは」
「塗装ですか」
「おっと気付いたか」
「α私の勝ちね」
「ちっ負けたかおいγばれたぞ、まあ一応説明しとくが見た目は錆びてるが整備は確実にすんでる」
「αばれたって言っても」
「確実に騙せるようにしておけ」
「あいよ」
「あっ後打ち上げの飲み会代お前持ちだぞ」
「はぁそいつはαお前がやり出したんだろう」
「それで私のは」
「あなたのは狙撃地点で整備してるわ」
「つまりおねえちゃんとはバラバラに」
「Δ3狙撃頼みます」
「うん頑張る」
「命令があるで撃つなよ」
「何でΔ1に言われなきゃ」
「頼みますΔ3」
「うん分かった」
「では作戦決行は日の出とともに行う、解散」




