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ある兵士の戦争  作者: iLL
ある兵士の戦場
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開戦まで1

新作が書きたくなり始めてみました。

旧作が完結するまでそっちをメインに書いていきます。

誤字脱字等があれば報告よろしくお願いします

 モニターには壁が写っている。喉の乾きを感じ、ヘルメットに備え付けられると吸水用のストローから水を飲む。一息つく。レーダーを見るが反応はない。まばたきをするとその瞬間にレーダーに反応、高速で近づいてくる何かだ、そこでやっとアラーム音がなる、モニターが赤く染まる。汗が出ているが拭く余裕もない、喉が乾く、手が震える、そこに通信が入る。

「159(ワンファイブナイン)敵機前方から接近」

「159了解」

 レーダーで確認していたが、オペレーターも新人である、と言うか気にしている暇もなくそう言い返すと、隠れていた物陰を飛び出し、敵機に向けて右手に持っているマシンガンを撃つ、背部のスラスターを全力で可動させ前に跳ぶ、左腕のチェーンソーを起動。敵機が仰け反る、着地の衝撃で少し止まるがその隙に接近、懐に飛び込み敵機の胸にチェーンソーを押し付ける。火花が飛び散り、モニターが黒くなる。

「敵機の停止を確認、159の勝利です。シュミレーション終了します、シュミレーション終了します」


 新暦2000年人は宇宙へと進出していた。人は様々な生存可能な惑星を見つけ出し、その惑星に住み着くことで生存権を拡げていた。これはそれらの惑星の内のとある2つの惑星間で行われた大きな戦争のほぼすべての重要な戦闘に関わってしまった1人の男の物語である。


「……………おい、聞いてるのかよナカイ、ナカイってばよ」

「へ、ああ聞いてた聞いてた」

「おうそうかなら、ならもう一回言わなくていいよな」

「ああ」

「なら次の授業に出ようぜ」

「当たり前だろなにいって………おいさっきのシュミレーターでの戦闘負けた方がジュースおごるって約束だったろ」

「ちっ思い出したか、じゃ逃げるが勝ちっと」

「おい、ふざけんなよ」


「それでは残りの時間は講義を始める、全員席についているな、今回は先程シュミレーターで使用した人型戦闘用特殊車輌、通称戦車についての講義だ、なおこの授業は前回の復習となるものであるが、聞く必要がないと寝ているやつは外で授業終了まで走っておけ分かったな。まずこの戦車について話す前に歴史の勉強だ、なぜこの戦車が生まれたか説明してみろアオイ」

「はい、戦車は調査船団に詰め込める兵器をできる限り少なくするために生まれました」

「よしその通りだ、アオイがいっているようにつまり全地形で対応できるように人型にしたわけだ、車輌だと宇宙で航宙機だと地上で使えないから、詰め込めるスペースが2倍になってしまうからな。生まれはおいおいやっていくとしよう、では今回使用した二式戦車に搭載されている武装はなんだカイ」

「はい、左腕にチェーンソー搭載されている以外はありません、ただその他の装備として長距離用のライフル、中距離用のマシンガン、近距離用のショットガン、それに特殊装備のグレネードランチャー、盾を追加することことが可能です」

「その通りだ基本的な戦術としては追加された兵装で隙を作り、敵に近づきチェーンソーで仕留めると言うものだ、とここで時間だ午後は予定通り体力作りのためグランドの整備を行うのでグランドに集合だ、以上解散」

 立ち上がり敬礼を行う。これがこの士官学校では基本である。

「おいナカイ飯にしようぜ」

「ああ分かったよ、後ちゃんと奢れよ」


 おごらせる約束をしてから食堂に向かう途中、窓から外が見えるグランドでは訓練用の一式戦車が動き回っている、直線的な装甲を持った高さ10m程の物が動き回れるくらい広いため整備と言ってもほぼ半日かかってしまうだろうと少し憂鬱になってしまう。

「おいナカイ早くいこうぜ、お前は目を離すと何処かでボーとしてやがる」

「悪かったな、よし行くか」

登場人物紹介

ナカイ

21歳(今回話のみ18歳)

パイロット

今回の主人公、パイロットになりたくて入学、成績はギリギリで入学する。

登場機二式戦車

コールサインは759(今回は159)


二式戦車

今まで使用されていた戦車のバイタルエリア(コックピット回り)を強固にしただけの機体、つまりはこれまでの使用兵器の改修品であり、新型戦車が出るまでの繋ぎの機体である。一言で言ってしまえば量産機である。

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